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エリア51の真実

リア51を巡る噂は数多い。CIA、UFO分解工場、極秘米空軍研究施設?真偽はわからないが、グルーム湖を巡り判明している事実は以下の通りだ。

ソ連機材の性能評価
海外機材の評価で最大の成果が得られたのはMiG-21だった。▼1959年に迎撃機として登場したMiG-21はソ連と友好関係の各国へ広く輸出された。▼同機はヴィエトナムで本領を発揮し、米機材を多数撃墜したものの、旧型で低速かつ軽武装とみられていた。

1966年にイスラエルのモサド諜報機関がイラクパイロットのムニル・レドファの亡命工作を展開した。▼MiG-21のパイロットレドファはキリスト教徒のためイラク空軍での昇進に困難を感じていた。▼モサドは本人に亡命の意思があるのを知り、家族ともどもイスラエルへ脱出させた。▼レドファは巧妙な偽装でMiG-21をイラクからイスラエルへ飛ばし着陸させた。

イスラエルは入手したMiG-21の性能を調査した。1968年に同機は米国に貸し出され、国防情報局(DIA)のHAVE DOUGHNUTプロジェクトに使われた。▼このプロジェクトが展開したのがエリア51だった。▼同様にDIAはHAVE DRILLでMiG-17をこれもイスラエルの提供でグルーム湖で調査した。ともに調査結果から米空軍の対ソ連機戦術が変更されヴィエトナム戦に間に合った。

ステルススパイ機
エリア51は空軍、CIAの開発事業が数々展開している場所だ。▼U-2スパイ機はソ連上空偵察活動を想定した機体で人の目に触れない場所でテストの必要があった。▼U-2は高度70千フィートというい信じられない高高度で運用可能で、奇妙な外見からUFOハンターや陰謀説者に格好の材料となった。
ところが1960年にU-2がソ連上空で撃墜されるとCIAはソ連対空ミサイルや迎撃機の届かない空域をマッハ3+で飛行する機体が必要と判断。▼グルーム湖でCIAはA-12の初期試験開発を行い、同機ががSR-71ブラックバードになった。▼その後継機SR-72もグルーム湖にあるのか。

SR-71もある程度ステルス性能を有していたが、1977年に空軍は初の完全ステルス機を公表した。▼これがF-117ナイトホークでやはりテストはやはりグルーム湖で行われた。



今でも重要な拠点なのか
2019年、ロシア機が米ロ間のオープンスカイズ条約によりエリア51上空を飛行し写真撮影している。▼エリア51にはまだ秘密が隠されているようである。■

この記事は以下を再構成したものです。

July 27, 2020  Topic: Security  Blog Brand: The Reboot  Tags: HistoryArea 51MilitaryTechnologyUFOs
Area 51 has played host to a number of Air Force and CIA aircraft development projects.
Caleb Larson is a Defense Writer with The National Interest. He holds a Master of Public Policy and covers U.S. and Russian security, European defense issues, and German politics and culture.

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