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★オスプレイの英海軍売り込みを図るベル=ボーイング

なるほど米軍向け生産がこれ以上伸びる要素がないので海外販路に期待するわけですか。真っ先に手を挙げた陸上自衛隊はいいお客さんなのですね。今後さらに購入機数を増やしてほしいとの声がでてくるのでしょうね。 Tiltrotor Touters Hope First Sea Lord Is Easy Prey By RICHARD WHITTLE on May 09, 2016 at 4:01 AM http://breakingdefense.com/2016/05/tiltrotor-touters-hope-first-sea-lord-is-easy-prey/   CMV-22オスプレイCOD機の想像図 ベル=ボーイング 米軍各部隊からのV-22オスプレイ発注が今後は減ることから同機製造元は海外販売に活路を見つけようと海軍連盟主催の海空宇宙展(5月16日-18日、メリーランド州ナショナルハーバー)で各国の軍関係者に働きかけようとしている。その中で英海軍で第一海軍卿に就任したばかりのサー・フィリップ・ジョーンズ大将に照準を合わせる V-22の生産を平等に分担するベルヘリコプターとボーイングはV-22胴体部分を展示会に持ち込む。当然サーフィリップに見てもらい、英海軍にはCMV-22B(米海軍が空母輸送機として採用決定)が必要と訴える構えだ。 米海軍は151.3百万ドルで購入予定のオスプレイ44機の技術変更契約を3月末日にベル=ボーイングに交付した。老朽化してきたC-2Aグレイハウンドに代わりCOD任務に投入するCMV-22Bは貨物または人員を6,000 lbs. まで搭載し、空中給油なしで1,150カイリ飛行し空母打撃群の太平洋運用を支援する。このため燃料タンクは海兵隊向けMV-22Bや空軍のCV-22Bより大型化する必要がある。またCODミッションでは民間空港の利用や民間空域の移動も想定し、海軍は高周波水平線越え無線交信機能も必要と考えている。また機内通報装置も機内の搭乗者用に必要だ。 海軍がV-22を採用する大きな理由がF-35共用打撃戦闘機のエンジン輸送だ。もう一つが海兵隊がテスト中のV-22を空中給油に使う構想。海兵隊はF-35Bへ空中給油を想定しており、英海軍はF-35Bを138機調達する予定でもあ

中国等のサイバー脅威対策に成果少ないオバマ政権 

オバマ大統領が広島訪問を発表したことで日本では評価が急上昇しているのではないでしょうか。しかし、外交安全保障ではかなり低い評価の大統領に終わりそうです。特にリーマンショック後の不況の中で中国が露骨に勢力拡大してきたのを看過した大統領と記憶されるのではないでしょうか。サイバー空間ではすでに戦争は始まっており、オバマ大統領が有効な対策を回避したのは同大統領の平和優先の価値観が原因とこの記事では解説しています。 The Cyber Threat: Obama Policies Toward Hackers From China, Iran, Syria Produce Few Results:  President uses symbolic indictments, diplomacy to avoid more forceful action BY: Bill Gertz May 9, 2016 5:00 am http://freebeacon.com/national-security/obama-policies-toward-hackers-produce-few-results/ 国家安全保障局(フォートミード)の脅威対応オペレーションセンター/ AP イラン人シリア人からの米国ネットワークへのサイバー攻撃が連邦政府により相次いで起訴されたが、海外からのハッキングに有効な対抗策を講じてきていないオバマ政権の実績を浮き彫りにしている。 三月に司法省はハッカー集団二つを訴追した。一つはイランでニューヨーク州内のダムの運転システムへのサイバー侵入で、もう一件はシリアからコンピュータに不法侵入し損害を与えデータを奪ったというもの。 両事案とも多分に実質的な意味が薄いのはイラン、シリアの実行犯はともに米法執行機関の手の届かない場所におり、米国裁判所で裁かれる可能性はまずないためだ。 オバマ政権の外交政策と同様に今回の訴追は先に手を打っていると大統領と政権側が言い訳をする意味が強く、大きな影響力は及ぼさない。 現政権によるサイバー脅威対応は大統領の平和主義に通じるものがあり、なるべく行動をしないこと、軍事力行使につながらないよう何もしないことで共通している。 この政策手法がニューヨークタイムズの好みにあい、

北朝鮮のSLBM開発が着々と進行していることは要注意

相次いでミサイル発射実験を行った北朝鮮ですが、いずれも発射直後に爆発したり、弾道飛翔に失敗したりと西側では技術の遅れと冷笑する向きがあるようですが、本当にそうなのでしょうか。北朝鮮の技術が未熟であってほしいという希望的観測が評価をゆがめている気がします。 North Korea Completes Work at Sub Shipyard, Report Says Agence France-Presse  10:55 a.m. EDT May 4, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/international/asia-pacific/2016/05/04/n-korea-completes-work-sub-shipyard-report-says/83916676/ (Photo: Jung Yeon-Je/AFP/Getty Images) SEOUL, South Korea —衛星画像から北朝鮮が新型弾道ミサイル潜水艦建造用の造船所の改修を終えていると判明したと米シンクタンクが5月4日発表した。 発表したジョンズ・ホプキンス大の米韓研究所によれば2020年まで完成する艦はないとみられるが、北朝鮮のSLBM建造は明らかに進展している。 実用に耐えるSLBMを配備すれば北朝鮮の核攻撃能力は新段階に入り、遠隔地に潜水艦を展開すれば本国が核攻撃を受けても報復能力が手に入る。 北朝鮮は先月試験艦ゴラエ(鯨)級潜水艦の一隻でSLBMを日本海で行い、ミサイル一発が19マイル飛翔している。 韓国はこの発射は飛翔中に爆発しており失敗とみなしているが、米韓研究所は成功と見る。 「潜水艦発射装置とミサイル点火、初期誘導機能に的を絞ったテストではないか」としており、今年中に数回の限定的発射テストを経て「全域」飛翔テストに移るとみている。 4月28日撮影の衛星画像では北朝鮮の進歩南造船所で発射試験を終えた該当潜水艦が整備作業に入っているのが確認できる。 潜水艦建造建屋の外部が完成しており、建造後に潜水艦を移動する滑り台もほぼ完成と同研究所は指摘する。 「すべて完成すればゴラエ級を上回る潜水艦建造が可能となり、新型SLBMが登場してくるかもしれません」

★P-8Aの性能がさらに発展中...空中給油に新型センサー、高高度ASW作戦構想

写真を見ると737-800が大きな機体であるのがよくわかりますね。あるいはKC-135≒B707が小さな機体だったのでしょうか。哨戒機に空中給油というのもにくいですね。高高度攻撃構想というのは従来の哨戒機=低空飛行という概念を変える作戦構想なのでしょうか。詳しい方ご説明お願いできませんか。 P-8A Tests Aerial Refueling, Readies For ASW Shakeouts May 9, 2016 Michael Fabey | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/p-8a-tests-aerial-refueling-readies-asw-shakeouts U.S. Navy JACKSONVILLE, Florida – P-8Aポセイドンの空中給油テストが始まっており、マルティスタティックアクティブコーヒアレント(MAC)潜水艦探知システムおよび高高度ASW兵装コンセプトに基づくMk.54魚雷と高高度センサー改修のテストを控えている。 「エドワーズ空軍基地に一機を配置しています」とトニー・ロッシ米海軍大佐が4月に述べていた。「現地で空軍のKC-135を使い空中給油をテストしています。これまで9フライトをこなしています。テストは順調で一回で1万ガロンを給油しています」 米海軍は得られたデータでP-8Aの飛行特性を正確に再現した空中給油練習装置を用意する。 MACでは初回の技術変更提案内容が本日発表されており、技術開発テスト結果を反映している。MACは2015年の夏から冬にかけて各機に搭載されていた。「現在は訓練用途で飛行時に使っています」とロッシ大佐は述べた。 MACのECP2が現在開発テスト中だが「今年夏に実用化の見込み」と大佐は述べた。 ここまでMACテストは予定通り進行している。複雑な問題だとロッシ大佐は表現している。「操作員の作業量を信号処理能力で軽減したいのです。相当のエネルギーを海中に放射して返ってくる数千通りの反応から魚や岩礁と潜水艦を区別します。そこで操作員の負担を減らすのが主眼です」 もうひとつテストで困難な点に潜水艦の確保があるとロッシ大佐は

指向性エネルギー>(軍)予算足りず研究進みません→(議会)開発促進しろ

戦争の在り方を根本的に変える可能性を秘めた高エネルギー兵器の開発が予算削減されていいのでしょうか。まさかミサイル防衛の既存契約企業が望ましく思っていない?いやいやそんなことはないでしょう。中国やロシアは開発が遅れれば喜ぶと思いますが。こういう分野こそ日本も開発に協力していくべきでは 。 しかし予算強制削減策などの一連の対策も議会が設定したものですよね。 Directed Energy Projects Losing in Fight for Research Funding: Officials POSTED BY: RICHARD SISK MAY 9, 2016 TOPICS: Boeing Directed Energy High Power Microwave Lasers Leidos Strategic Laser Systems http://www.defensetech.org/2016/05/09/directed-energy-projects-losing-in-fight-for-research-funding-officials/feed/ (U.S. Air Force illustration) 米議会とペンタゴンで指向性高エネルギービームによる敵撃破手段の開発が関心を集めていた。道路わきの爆発物をフライにするとか弾道ミサイルを上昇段階で攻撃するとか。 レーザーや高出力電磁波手段の推進派が熱心に説くのと反対に軍、議会ともに予算が足りないため必要な研究とテストが思うように進んでいないとし、原因を2011年度予算管理法に求める。 研究は「資金が維持できなくなっている」とウィリアム・E・ゴートニー海軍大将(米北方軍司令官兼北米防空司令部司令官)が4月13日に上院軍事委員会戦略軍小委員会の弾道ミサイル防衛公聴会で語っている。 同じころペンタゴン中庭では業界と軍研究部門が開発中装備の模型や図面を展示していた。 ボーイング の戦略レーザーシステムズはミサイル防衛用で、 レイドス の高出力高周波(HPM)は地上で爆発物を無力化すること特に道路わきに置いた即席爆発物(IED)の処理を念頭に置いている。 このうちレイドスの装備は開発が空軍研究所の指向性エネルギー局でメガワット級発電タービンを大

★ロッキード・マーティンの小型核融合技術研究はまだ継続中

短くて中身がわからない記事なのですが、投資家向けのPRなのでしょうか。それとも世界が疑った小型核融合炉技術の研究は着実に進んでいるのでしょうか。少なくともロッキードはこの技術に可能性を感じ研究を継続しているようです。 Lockheed Still Supporting Portable Nuclear Generator Aaron Mehta , Defense News 4:41 p.m. EDT May 3, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/innovation/2016/05/03/lockheed-nuclear-fusion-generator-investment/83870398/ ( Photo: Pierre Verdy/AFP via Getty Images) WASHINGTON — ロッキード・マーティンは引き続き小型核融合炉へ資金をつぎ込んでおり、事業は一歩先へ進んだと同社スカンクワークス部門の責任者が述べている。 同社のロブ・ワイスは大西洋協議会においてロッキードが「もう一段先の段階まであと四か月ほど」のところに来ており資金投入を続けていると明らかにした。核融合技術で同社が小型化を発表したのは二年程前のことである。 その時点では同社は出力100メガワット装置の作成を目指すと発表し、大型トラックで輸送可能な大きさだとしていた。その融合炉一基で人口10万人程度の都市に十分電力が供給できると説明していた。 そんな技術が本当に実現すればエネルギー革命といえるが、軍事用途の可能性も秘めている。さらに小型化が進めば、戦闘機の動力源として指向性エネルギー兵器や高性能センサーが実現する。また宇宙船の動力にもなるだろう。 「当社の創造力あふれる技術陣が繰り広げている仕事の一例ですが、各自が国家安全保障レベルの重要な課題に取り組んでおり、今回も妥当な額の投資をおこなっています」とワイスは述べ、さらに「現段階では温度を上げ融合を発生させようとしており、融合反応の封じ込めで今後さらに温度を上げ、封じ込め理論を試します」とした。 ワイスによれば研究チームは「初期プラズマ現象」を達成し、核融合炉の初期重要段階を通過しているという。■

★トランプ候補に振り回される日米安保はこれを逆手にとって強化発展できるか

サンダース候補はおいておいてもトランプ候補は大統領に当選する可能性があります。トランプさんの場合は既存の考え方の枠にはまらない人なので、記事が取材した日本のエスタブリシュメント層もとまどっているのでしょう。しかし、見ててください。政策の選択の幅はそんなにないはずですし、本人に各方面がご進講していき(すでに情報機関によるブリーフィングが始まっています)、党大会が終わり11月の選挙にむけて時間が進むとトランプ候補の発言も微妙に変わると思いますし、演説に見られる彼の顔とまったくちがう一面がると証言する向きもあります。米国内に既存の政治家に対する不信感が高まっているからこれまでにない候補者が出てきたのでしょうか。 Japan defends U.S. alliance amid worries stoked by Trump, Sanders David Larter , Navy Times 1:22 p.m. EDT May 6, 2016 http://www.navytimes.com/story/military/2016/05/06/trump-sanders-rise-stokes-fears-in-japan/84019404/ (Photo: Justin Sullivan/Getty Images) 常識破りの候補者二名、ドナルド・トランプとバーニー・サンダースが日本へも衝撃波を送っている米国が日本を撤退するのかとの懸念が生まれているのだ、中国が軍事力を拡大しているさなかに。 日本側の関係者は現役以前の担当者含め予備選での議論から米有権者がグローバルなリーダーシップから身を引こうとしていると解釈している。共和党候補に選出される公算の大きいドナルド・トランプが日本は安全保障では十分に費用負担していないと発言したことに日本側は反発している。 「米有権者の考え方に構造変化があるのではないか」と防衛相を務めた森本敏は語っている。「トランプ候補の支持者は米国だけが負担させられる世界の警察官の役目はもうごめんだと思っているのではないか」 森本元防衛相は日米の安全保障取り決めが不公平だとする考え方は否定する。日本は国内駐留の米軍隊員一人当たりでは4万ドルちかく、年間で17億ドルを分担しているという。ただサンダース候