相次いでミサイル発射実験を行った北朝鮮ですが、いずれも発射直後に爆発したり、弾道飛翔に失敗したりと西側では技術の遅れと冷笑する向きがあるようですが、本当にそうなのでしょうか。北朝鮮の技術が未熟であってほしいという希望的観測が評価をゆがめている気がします。
North Korea Completes Work at Sub Shipyard, Report Says
Agence France-Presse 10:55 a.m. EDT May 4, 2016
SEOUL, South Korea —衛星画像から北朝鮮が新型弾道ミサイル潜水艦建造用の造船所の改修を終えていると判明したと米シンクタンクが5月4日発表した。
- 発表したジョンズ・ホプキンス大の米韓研究所によれば2020年まで完成する艦はないとみられるが、北朝鮮のSLBM建造は明らかに進展している。
- 実用に耐えるSLBMを配備すれば北朝鮮の核攻撃能力は新段階に入り、遠隔地に潜水艦を展開すれば本国が核攻撃を受けても報復能力が手に入る。
- 北朝鮮は先月試験艦ゴラエ(鯨)級潜水艦の一隻でSLBMを日本海で行い、ミサイル一発が19マイル飛翔している。
- 韓国はこの発射は飛翔中に爆発しており失敗とみなしているが、米韓研究所は成功と見る。
- 「潜水艦発射装置とミサイル点火、初期誘導機能に的を絞ったテストではないか」としており、今年中に数回の限定的発射テストを経て「全域」飛翔テストに移るとみている。
- 4月28日撮影の衛星画像では北朝鮮の進歩南造船所で発射試験を終えた該当潜水艦が整備作業に入っているのが確認できる。
- 潜水艦建造建屋の外部が完成しており、建造後に潜水艦を移動する滑り台もほぼ完成と同研究所は指摘する。
- 「すべて完成すればゴラエ級を上回る潜水艦建造が可能となり、新型SLBMが登場してくるかもしれません」
- 韓国は北のSLBM開発に懸念しており、韓民求国防相は自国の対応があまりにも遅いと不満を述べている。
- 「北朝鮮SLBMの脅威への対策を講じるのは待ったなしだと思う」と国防相は議会委員会で発言している。■
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