極超音速飛行はまだ未知の領域で、ミサイル防空体制を無効にするミサイルになるまではまだ時間がかかりそうですが、米国の開発が予算問題などでもたもたしているうちに中国に先を越されかねません。
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China’s Hypersonic Glider Passes New Test
中国が新型極超音速滑空体の第七回目飛行テストに先週成功していたことが人民日報オンライン版で紹介されている。
「DF-ZF」滑空体はマッハ5から10で飛行できるとしている。
中国での記事では米情報機関は中国がDF-ZFで「核弾頭を搭載しミサイル防衛システムを突破する」ことを恐れているとのWashington Free Beacon を引用している。
中国国防省報道官は中国が極超音速ミサイルの実験を2015年3月に行っていたことを確認しており、同実験では特定の国を標的にしたものではなく、あくまでも科学研究が目的だったと強調している。
米空軍も極超音速兵器開発で一定の成果を上げており、スクラムジェットの実験で成功を収めている。
2013年にX-51ウェイヴライダーの第四回目テストを行い、これまでで最長の飛翔時間を達成している。B-52から発射したロケットから分離したX-51はボーイング製で高度6万フィートまで上昇しマッハ5.1に加速して3.5分間飛行した後燃料切れとなり太平洋へ落下している。
X-51は9年間で3億ドルが投じられており、スクラムジェットで加速後、炭化水素燃料を取り込み、能動的な冷却効果を実証するのが目的だと空軍は説明している。通常のエンジンと異なりスクラムジェットあるいは超音速燃焼型ラムジェットは可動部品が少なくて済み空気取り入れ式推進で超音速飛行が可能となる。■
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