もし本当にF-22を生産再開すれば、当然日本はイスラエルと並んで購入を期待されるでしょうが、参謀総長の言うように第六世代機(まだ概念も完成していません)の実現を差し置いて実現するのであれば考えてしまいますね。F-35が予算拠出元となればそれはそれでいいのですが、これは議会対策含め老獪なウェルシュ大将流のレトリックで次世代機の開発に向かった方が得策ですよと言っているのではないでしょうか。
Welsh: F-22 Restart for US Air Force Not 'A Wild Idea'
WASHINGTON — ロッキード・マーティンのF-22生産ライン再開をめぐり米空軍や産業界から非現実的との声がある中、退任近づく空軍参謀総長から突飛な思い付きではないとの声が26日木曜日に出てきた。
- マーク・ウェルシュ大将の発言は議会の申し出に空軍上層部がF-22生産再開は絵に描いた餅とけんもほろろな中で初めて空軍から出た前向きな反応となった。
- 議会はかねてから生産ラインを閉鎖した五年前のロッキード決断を批判してきた。しかしF-22生産再開が勢いをつけてきたのは今年に入ってからで、下院は本会議で議決済みで上院が可決すれば法案が晴れて成立し、空軍に正式に生産再開の検討を求めることになる。
- 議会の求めに応じて空軍はすでにF-22生産再開の場合を想定した検討は始めているとウェルシュ大将は述べた。再開の場合は第六世代戦闘機の代わりにF-22を生産するかもしれないという。ウェルシュ大将は空軍協会主催の会合で発言している。
- 空軍幹部は生産再開はけた違いの費用になると述べてきたが、ウェルシュ大将は「とんでもない案ではない」と述べた。
- 「突飛な発想ではないでしょう。F-22は成功した機材であり、性能と操縦する乗員の技量は突出しています。期待通りの仕事をしてくれることは実証ずみですよ。投入方法も変わってきましたが、素晴らしい効果を上げており、すごい性能を秘めています。そこで生産再開はとんでもないことではないでしょう」
- ウェルシュ大将は空軍がロッキード・マーティンと生産再開の場合の費用面の検討をしていることを認めた。
- ただし空軍は生産再開の費用検討を先に行っている。2010年に空軍から受託したシンクタンクRANDによる調査では75機で170億ドル(2008年ドル換算)との結論が出ていた。生産再開の場合、旧型をそのまま生産する代わりに新技術を導入すれば価格はもっと上がるだろう。
- これ以外にも障害になりそうなのがロッキードの事情だ。同社がF-22生産再開をそのまま実施できないのはF-35に全力投入しているためで、F-22が加われば共用打撃戦闘機の執行予算が減ることになるためだ。■
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