OPINION: Why Japan's X-2 fighter is more than a symbol of pride
29 APRIL, 2016
BY: FLIGHT INTERNATIONAL
三菱重工業のX-2が初飛行に成功したが、高性能戦闘用航空機の開発が続く北アジアで大きな一里塚になったのではないか。
- X-2は実験機で実戦用ではないが、政府の万全な支援のもと日本産業界が着実に技術開発を進めてきた成果を体現した高性能戦闘機でステルス、推力偏向制御、センサー類や高性能エンジンを実用化している。
- 今回の成果はもっとも野心的な航空宇宙事業となる戦闘機開発につながるはずだ。同機にはF-3の名称がつくのだろう。
- 業界の経験則からこの事業は挑戦の価値があるが、高価なものになりそうだ。日本が国内開発した前作F-2は米国の支援を受けてロッキード・マーティンF-16と類似した機体ができたが翼面積は25%広く、機体単価は三倍になった。
- だが日本だけではない。中国も戦闘機二型式を同時に開発中だ。
- このうちJ-20はロシア製エンジン双発で初飛行から6年が経過しているが、中国のブログによればいよいよ供用開始しそうだ。ただし、機体は黒く塗装されているものの本当に低視認性なのか不明だ。
- また任務も不明のままだ。制空戦闘機としては機体が大きすぎ、長距離迎撃戦闘機として敵の重要な支援機材を攻撃するのが役目かもしれない。
- FC-31はもっと謎に満ちており中国が同機にどこまで真剣なのか見えてこない。昨年11月のドバイ航空ショーでAVICは前例のない報道会見を行い、海外各国に広く同機開発の費用分担を求めていた。
- 韓国はインドネシアが20%負担する形でKFXに取り組んでいる。GEエイビエーションF414双発またはユーロジェットEJ200双発となる。2015年に中核技術の供与を米国が拒んだのは大きな痛手だが韓国は同機の成功を疑っていない。
- 既存メーカーが日本、中国、韓国それぞれの開発事業を冷笑するのは簡単だ。技術や統合ノウハウがないことを理由にできる。「純国産機」とはむなしい事業以上の何物でもない。
- それでも米国、ヨーロッパ、ロシアの機体メーカーは今後北アジアで自社製品の需要が縮小することを覚悟せねばならない。技術面でどれだけ海外製機材が優れていようと一国の誇りを背負った機材には太刀打ちできない。■
既に第五世代機やそれ以降の戦闘機を開発しない、出来なくなった「既存メーカー」に笑ってられる余裕があるのだろうか?
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