連休続きでのんびりしている日本ですが、イラクでは相当の激戦が今週あった模様です。そこで米海軍SEALに戦死者が発生したことが話題になっています。自由と繁栄の代償とはいえISISにより犠牲者が出るのは何とも悲しいことです。
UPDATED: U.S. Officials Describe Fight That Killed Navy SEAL Charles Keating IV
By: Sam LaGrone
May 4, 2016 2:20 PM • Updated: May 4, 2016 4:52 PM
第一級特殊戦通信士チャールズ・キーティングIV(31) US Navy Photo
THE PENTAGON – 海軍SEAL隊員一名が北部イラクでのISISとの交戦で死亡したと不動の決意作戦司令部から5月4日に発表があった。戦闘は米軍の顧問支援チームとクルド人ペシュメルガ部隊がISISの奇襲攻撃を受けた中で発生した。
- 第一級特殊戦通信士チャールズ・キーティング(31)は迅速対応部隊(QRF)の一員としてテルアスクフ近郊の米軍小部隊の要請にこたえ出動した。同地はクルド人部隊とISISの前線から約二マイルの地点と米陸軍報道官スティーブ・ウォーレン大佐が四日午前に発表している。
- 12名ほどの顧問支援チームはテルアスクフでSIS戦闘員120名強が移動してくるのを発見。ISIS部隊は20両の「テクニカル」(民生車両を兵員輸送や武器搭載車両へ改装したもの)に分乗しブルドーザーも最低でも一台伴っていたとウォーレン大佐は述べた。
- ISISがペシュメルガ防衛線を突破したのは三日現地時間午前7時30分ごろで20分後に顧問支援チームからISIS部隊と交戦中との報告が入った。
- 「敵部隊が前方防衛線を攻撃し、テルアスクフに移動してくるとわが方の部隊は長期戦に自然にさらされた。直ちに迅速対抗部隊の出動要請を入れつつ、戦闘を続けたが隊員一名が銃弾を受け、救難隊が搬送している」(ウォーレン大佐)
- 顧問支援チームの緊急時にはQRFを送る体制ができていた。
- 戦闘は二時間以上続き、キーティングは午前9時32時に被弾したが、その時点でQRFがどの位戦闘に参加していたかは明らかにしていない。
- 「キーティングは直撃弾を受け、後方へ搬送されたものの傷が致命傷となった」「残りの米軍、連合軍側に負傷者は発生していないが救難ヘリは小火器から損傷を受けている」
- 米軍がISISと何時間交戦したかは不明だが、QRFおよび顧問支援チームが撤収して連合軍の機材が飛来した時点でもペシュメルガはISIS戦闘員と銃撃戦を続けていた。
- 「現地に航空機を派遣した。F-15、F-16、無人機、さらにB-52とA-10が戦闘に加わった」
- 「連合軍の空爆は有人機11機と無人機2機で31回を数えた。航空部隊が敵車両20台、爆弾トラック二台、迫撃砲三門、ブルドーザー一両を破壊しISIS戦闘員58名が戦死した。ペシュメルガはテルアスクフを再度確保した」
- 戦闘は14時間にわたり現地時間午後9時30分に終了した。
ISISが公表した写真ではテルアスクフ強襲作戦にテクニカルを投入したことがわかる。
- ウォーレン大佐はペシュメルガ側の正確な戦死者人数は把握していないと述べ、今回の戦闘は昨年12月以来最大規模だったと明らかにした。
- 三日のロイターではキーティングが狙撃されたとのペシュメルガ側の情報を伝えたが、ウォーレン大佐は状況ははっきりしていないと述べた。
- 「直撃を受けたのは事実。だが銃撃戦は非常に活発でその中で銃弾を浴びている。狙撃銃なのかAKの銃弾かは不明だ」
- ウォーレン大佐の報道発表を受けて海軍からキーティングの経歴発表が出た。
- インディアナ大では長距離ランナーで、海軍入隊は2007年だった。2008年に基本水中破壊教程(SEAL訓練)を修了し、イラクに自由作戦で二回、アフガニスタンへ普及の自由作戦で一回派遣されている。
- 「その後西海岸狙撃偵察訓練部隊で主任下士官となり、教官を務めた後で西海岸のSEALチームに分隊主任下士官として2015年2月に復帰している」と海軍特殊戦第一集団発表の資料が述べている。
- 「イラク派遣は三回目で、不動の決意作戦の支援中に戦死したことになる」
- キーティングの戦死は3月のルイス・F・カーディン二等軍曹(第二十六海兵遠征部隊第六海兵連隊第二大隊)に続くものとなった。カーディン二等軍曹はモスル近郊の火力支援陣地でISISのロケット弾攻撃を受け死亡している。■
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