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台湾は中国への優位性を失ってこれからどうするのか

  China Would "Pay a Very High Price" If It Invades, Taiwan Warns 台湾侵攻すれば中国に「高い代償」を払わせると台湾が警告   Daniel Hurst December 25, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/china-would-pay-very-high-price-if-it-invades-taiwan-warns-23796?page=show 台湾の上級国務相が台湾侵攻に踏み切れば中国に「とても高い代償を支払わせる」と発言している。 張小月 Chang Hsiao-Yueh本土相は米国に対しても台湾を中国との取引材料に使わないように求めている。 大臣発言は米海軍艦艇が台湾寄港の話が浮上して緊張が高まる背景で出たもの。中国外交部のLi Kexinが米海軍艦艇が高雄に入港した日に人民解放軍は台湾を武力統一すると警告している。 これに対し張大臣は北京に対し域内平和と安定を重視すべきと求めている。 「台湾防衛の体制は十分整備されている」と大臣は台北で海外報道陣を前に述べている。 「中国が台湾を軍事侵攻すればとてもとても高い代償を支払わせる。軍事侵攻は統一の試みがすべて失敗した場合の最終手段と理解している。だが当政府は最大限の注意を払い挑発行為と受け止められることは回避しており、相手がそのような行為を取るとは思っていない」 中国は軍事力を拡大整備してきており、台湾の技術優位性は消滅したと見る専門家が多い。北京は台湾を反乱省だがいつの日か本国管理下に戻るとみている。習近平主席は第19回党大会で中国には「台湾独立のいかなる企てを粉砕する」力があると戒めていた。「いかなる個人、団体あるいは政党が中国の正当な領土を中国から切り離することはいかなる時でも認められない」 台湾海峡両岸の関係について党大会後に張大臣は尋ねられ北京政府は軍事演習を続け軍事力の誇示で台湾を国際社会で孤立させようとするだろうと述べた。ただし、共産党大会では台湾への軍事力行使の話題は出ておらず統一日程も出ていないと述べた。経済文化交流は言及されている。 「複雑な戦略です。台湾に対するアメと鞭

日豪でVFA相互部隊訪問協定が2018年1月に成立の見込み、その後どうなるか

VFAは日本初の成立になります。いっぽう、いずもで海兵隊F-35Bを運用するというのは英海軍の新空母と同じ話ですね。運用が実際に始まる前から日米英の密接な準備態勢が動くということでしょうか。楽しみです。最近は動きが速いですね。フォローするのが大変になってきました。 Australia and Japan Expected to Finalize Visiting Forces Agreement Next Month オーストラリアと日本間の訪問部隊協定の成立は来月に近づく オーストラリア海軍アデレード級誘導ミサイルフリゲートHMASメルボルン(FFG 05)が定期巡回寄港として2017年10月9日に佐世保基地に到着した。 US Navy photo.   By: Ben Werner December 26, 2017 5:02 PM https://news.usni.org/2017/12/26/australia-and-japan-near-finalizing-joint-military-operations-agreement#more-30263 日本とオーストラリア が軍部隊の相互訪問協定にまもなく調印すると円滑な合同軍事作戦に道が開く。 オーストラリア首相マルコム・ターンブルは1月に訪日を控えており、安倍晋三首相と協定成立を発表する見込みだとシドニー・モーニングヘラルド紙が伝えている。両国はVFA協定を2014年から協議してきた。 訪問部隊協定により一時的に軍事活動に参加する外国軍の法的立場が定義される。合同演習や救難活動が例で軍事装備の税関手続き免除やその他作戦に必要な装備も同じ扱いとなり、弾薬類の搬送も許可される。 オーストラリアはすでにVFAを米国含む数か国と締結しているが、日本には初となる。在日米軍はこの枠組みとは別の地位協定で活動を第二次大戦後から展開している。なお、日本は英国ともVFAを模索しているとシドニー・モーニングヘラルドは伝えている。 両国が協議開始した三年前は日本がそれまでの防衛のみの軍事活動を脱し各種軍事演習に参加する道を模索し始めた時であった。 オーストラリアと日本の協定は両国やその他太平洋の各国との取り決めの最新事例になり、北朝鮮の敵意ある態度や中国、ロ

米海軍の中国空母攻撃策と中国の空母キラーは実戦で効果を上げられるのか

  This Is the Navy's Master Plan to Kill China's Aircraft Carriers これが中国空母を沈めるための米海軍マスタープランだ James Holmes December 15, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/the-navys-master-plan-kill-chinas-aircraft-carriers-23665 中 国は「空母キラー」を延々と喧伝するつもりなのか。とくにDF-21D、DF-26の各弾道対艦ミサイル(ASBM)を人民解放軍(PLA)は接近阻止領域拒否(A2/AD)防衛体制の要として米海軍の原子力空母(CVN)を狙うとしている。  中国は有力な聴衆を確保している。ペンタゴンで中国軍事力予測を延々と作業する一派が中国軍事力評価年報であたかも事実のようにPLAがDF-21Dで中国沿岸から900カイリ先で「空母含む水上艦攻撃が可能」と書いている。  背筋が寒くなる。だが米海軍にも空母キラーがある。正確に言えば艦船キラーだ。空母を沈めたり機能喪失するのが可能なら小型艦でも同じ結果を得られる。冷戦後の平穏な時代は終わり対艦兵器の増備、性能向上、威力は着々と進んでいる。どちらの側の空母キラーが勝利を収めるかは戦闘がどこで発生するかで変わる。  空母キラーのイメージが西側で強烈なのは理解できる。中国ロケット部隊が米海軍の誇りを沈めればアジア域内の同盟国を助ける米国の狙いも沈む。PLAが世界史に残る戦勝記録を艦船や航空機をまったく使わずに達成すればもっと悪いの。ASBM発射キーを回せばそれですべて、というわけである。  そうかもしれない。射程距離など技術詳細にこだわる必要がどこにあるのか。まず、DF-21Dの900マイルと言われる射程距離は空母艦載機の行動半径を上回る。空母部隊はこのためアジアの戦場に到着しても攻撃を受けてしまう。また北京軍事パレードでお披露目されたDF-26は射程が1,800マイルから2,500マイルに伸びたといわれる。  技術が進歩すればPLAの弾道ミサイルは米国や同盟国の水上艦艇をアジアの第二列島線以内どこでも狙るようになる。DF-26が言われるとお

日本向けKC-46の一号機製造へ:FMSでボーイングへ契約交付

​ KC-46は米空軍も苦労しており、2020年に日本向け機体が全部そろうか微妙です。それにしても3機と言うのはいかにも少ないですね。現在のKC-767とは全く違う機体であり、小牧基地も手狭なので配備場所は違う基地になるでしょうね。 Japan KC-46 acquisition moves forward 日本向けKC-46調達が前進 Boeing Japan   26 DECEMBER, 2017 SOURCE: FLIGHTGLOBAL.COM BY: GREG WALDRON SINGAPORE https://www.flightglobal.com/news/articles/japan-kc-46-acquisition-moves-forward-444457/ 米 空軍は ボーイング に279百万ドルで日本向けKC-46給油機の一号機製造契約を交付した。  日本の給油機能力整備で大きな一歩となる。日本は2020年を目指しKC-46三機の調達を2015年に決定していた。  調達が完了すれば4機あるKC-767Jに加わることになる。KC-46調達は海外軍事販売(FMS)制度で進める。  「今回の発注は日本との60年にわたる関係の上で重要で今後もKC-46事業でこれが継続されていく」とボーイングジャパン社長ブレット・ゲリーが述べている。「日本のKC-767給油機、E-767空中早期警戒指揮統制機の運用、整備部隊は機体を熟知しており、当社もさらにその能力を伸ばすお手伝いができるのを楽しみにしている」■

★日本、韓国がF-35の艦上運用を検討中

日本の狙いは理解できるのですが韓国にとってF-35Bを搭載する目的は何でしょう。まさか日本に負けたくないという面子ではないでしょうね。今年は「平和勢力」には大変な年になったのではないでしょうか。今まで盲信していた世界が崩れてしまったので。それだけ現実世界の重みがあるわけでぜひ目を開いて現実をみてもらいたいものです。あるいは、中国の代弁者になるつもりなのでしょうか。 Japan, South Korea may refit naval ships for F-35 fighters 日本、韓国がF-35運用用に艦艇を改修する可能性が出てきた USSワスプ(LHD-1)から発艦するF-35 (Marine Corps photo by Cpl. Anne K. Henry/RELEASED) By: Mike Yeo https://www.defensenews.com/global/asia-pacific/2017/12/26/japan-south-korea-may-refit-naval-ships-for-f-35-fighters/ 日 本と韓国がそれぞれF-35ライトニングII共用打撃戦闘機の艦上運用案を検討中との報道が出ている。  共同通信、聯合通信が伝えるところでは短距離離垂直着陸型のF-35B型により日本はいずも級DDHヘリコプター駆逐艦、韓国は独島級揚陸強襲艦を戦闘任務に投入可能な空母に転用する。  共同によれば日本はF-35Bは南西部に伸びる島しょ部の防衛に投入し、通常型機材に必要な滑走路の設置ができない点を補完する。  この戦略は北朝鮮の弾道ミサイル・核兵器整備に対応しながら中国の急速な軍事装備近代化に対応するものだ。 報道内容について12月26日小野寺五典防衛相はいずも級を改装しF-35運用を狙う予定はないと繰り返し否定しつつも防衛省は「日本の防衛能力の各種検討の実施」は常時行っていると発言した。  F-35B運用が可能となればミッションの柔軟性と有効範囲が伸びる。聯合通信は韓国軍が「艦の戦略価値を最大化する」検討中との関係筋発言を引用した。いずも、独島はヘリコプターを14機、10機それぞれ運用する。  F-35B搭載となれば両艦ともに内部外部で大改修が必要となり、飛行甲板に

B-52エンジン換装案がやっと始動する

USAF Could Start Re-engining First Two B-52s By 2022 B-52エンジン換装をまず2機で2022年までに開始する U.S. Air Force Dec 21, 2017 James Drew | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/usaf-could-start-re-engining-first-two-b-52s-2022 米 空軍によればボーイングB-52Hの1960年代製 プラット&ホイットニー TF33-103エンジンは「2030年代まで維持できない」ため今後20年の運用を続けるにはエンジン換装が必須とし、試験用にまず二機が2022年度までに作業を受ける。 76機残る冷戦期の爆撃機には新型核長距離巡航スタンドオフ(LRSO)ミサイルの搭載が決まっている。 2050年代まで運航し次世代兵装、火器管制レーダーやその他電子装備に十分な電源を確保するため空軍はTF33エンジンと同寸ながら性能が高い民生エンジン8発に換装したいとする。 空軍が狙うのはTF33比で燃料消費が2割4割向上しながら十分な発電容量となる400から500kVAの確保だ。機体では電源系統の更新や完全デジタル式エンジン制御も必要だ。だが機体構造や機内搭載装備への影響は最小限に抑え離陸重量488千ポンドを維持したいとする。 エンジンメーカーや主要装備統合業者に詳細情報が2017年12月12日から13日の業界向けイベントで配布されている。 主要エンジンメーカーはすべて会合に参加し、 GEエイビエーション 、 プラット&ホイットニー 、 ロールスロイス 、 サフラン の他、 ボーイング 、 ユナイテッドテクノロジーズ のRohr、 ノースロップ・グラマン 、 L3テクノロジーズ 、 オメガエア 、 D-Jエンジニアリング 、 ハネウェル 、 スピリットエアロシステムズ 、 マギルエアクラフトパーツ も出席していた。 当日のプレゼンテーションで政府側は「B-52には今後も長く活躍してもらい(2050年代以降も)たいがTF33では2030年以降はもたない」と説明。 配布文書では76機用と予

中国の大型水陸両用機AG600が初飛行に成功、今後の動向に注意

China's AG600 Amphibious Flying Boat Takes To The Skies On Its Maiden Flight  中国のAG600水陸両用機が初飛行 It is the largest amphibious aircraft currently being produced and it's tailored to support China's extra-territorial claims.   製造中の両用機では世界最大で中国の領土主張の一助となるよう設計されている VCG—VCG VIA GETTY IMAGES   BY TYLER ROGOWAY DECEMBER 24, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/17189/chinas-ag600-amphibious-flying-boat-takes-to-the-skies-on-its-maiden-flight 中 国の野心的なAG600水陸両用機プロジェクトについては以前もお知らせしているが昨日同機が初飛行に成功したので改めてお伝えする。 ほぼ737並みの機体は珠海空港(広東州)から離陸した。初飛行には派手さがないが中国メディア、ソーシャルメディアが取り上げている。 ロイターは同機を新華社が「海洋島しょ環礁の守り神」と表現していると伝えた。その表現は事実とそんなに離れているわけではない。AG600は他機がまねできない機能を実現し中国本土から遠く離れた島しょ部の領有権主張を支える手段となる。特に南シナ海で構築された人工島の支援に投入されるはずだ。 VCG/VCG VIA GETTY IMAGES The AG600's aircrew deplanes after a successful first flight. 2016年7月にWar Zoneは以下お伝えしていた。 「中国による公式説明では同機は消火任務・救難任務に投入するとあるが同時に広範囲な海洋哨戒飛行を南シナ海で行うだろう。 中国の巨大「沿岸警備」艦と同様にAG600は漁船やエネルギー採掘船の捕捉、監視、追尾に使うのではないか。権益がぶつかる海域