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第二次大戦中の日本に米本土を細菌攻撃する構想があった

重い題材です。731部隊出身者は戦後の日本医学界でそれなりの地位につき、この話題はタブー扱いだったようですが、さすがに関係者がこの世から消えてきた今は、真正面から話題にしていいのではないでしょうか。事実は事実として認めるべきは認め、デマや風説を抑止すべきでは。科学データとして貴重な内容を米国はどう活用してきたのでしょうか。もともと毒ガスはじめ細菌兵器は禁じられていたのですが、日本では勝つために手段を択ばない=戦争にはルールがないとの考え方があったのでは。これはオウム事件でも感じられた向きがあると思います。現在は中国が当時の日本と同じ思考になっていないか危惧せざるを得ません。歴史の皮肉ですね。   Fact: Japan Wanted to Drop Plague Bombs on America Using 'Aircraft Carrier' Subs  これは事実だ:日本は「潜水空母」で米本土にペスト菌攻撃を目論んでいた   Sebastien Roblin July 17, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/fact-japan-wanted-drop-plague-bombs-america-using-aircraft-21555?page=show 第二次大戦中の日本は生物兵器を使い中国国民数千名の生命を奪った。だが日本が病原菌を米軍への散布を狙った機会が少なくとも四回あったことはあまり知られていない。毎回辛うじて実行に移されなかった。その最後の機会が夜桜特攻作戦でペスト菌に感染させたノミでサンディエゴを狙う作戦だった。 日本の生物兵器は石井四郎陸軍中将の頭脳の産物で、1930年代に最高レベルの支援を受け731部隊が「防疫給水部」として関東軍内部に生まれた。731部隊はハルビン平房区Pingfang Districtで150棟の巨大施設となり、生体標本を使い生物兵器開発に努めた。人体実験に投入された者のうち三分の二が中国人で残りはソ連で捕獲していたが、その後連合軍捕虜、朝鮮人、太平洋諸島の住民も加わる。 731部隊の実験内容の非人道性は簡単に言い尽くせるものではない。麻酔なしで生体解剖し主要臓器を除去しどれだけ生存できるかを実験し死体は

米空軍OA-Xの比較検証は今夏実証、勝者は?

一番興味を惹かれる機体がスコーピオンですが、選定はA-29になるのではないでしょうか。ただしいきなり一機種に絞り込むようではないためスコーピオンにも目があると思いますが、皆さんはいかが考えますか。   New Air Force Light-Attack Plane May Soon See Combat Operations 米空軍のめざす新型軽攻撃機候補が即戦闘作戦に投入される可能性がある Kris Osborn  SCOUT WARRIOR http://www.scout.com/military/warrior/story/1791556-new-af-light-attack-plane-may-soon-see-combat 米空軍が進める軽攻撃機構想で実弾発射試験に投入する候補機種を実際の戦闘シナリオに送ると空軍上層部が説明している。 OA-X軽攻撃機は低コスト、民生仕様での製造で戦闘投入可能な機材で航空優勢を確立した環境で各種ミッションを容易に実現する想定だ。F-15やF-22のような高性能高価格機材をISIS攻撃のような対地攻撃に投入せず貴重なミッション時間を節約できないか。これが構想の出発点だった。. 今夏に空軍は提案中四機種を実弾発射試験で比較検討する。 「実弾発射飛行テストでは広く使われている戦闘機攻撃機用兵装を試し、軽攻撃機としての性能を現行機種と比較する」と空軍広報官エミリー・グラボウスキ大尉がScout Warriorに説明している。 空軍が試すのは シエラ・ネヴァダ のA-29スーパーツカーノ、 ホーカー・ビーチクラフト AT-6、 テキストロン のスコーピオンジェット、 エアトラクター のAT-802Uだ。 評価試験では各種武装の投下、センサー機能、監視偵察機能と各種ミッションを戦闘状況を想定して行う。 各シナリオでは実際の戦闘状況を想定し近接航空支援、航空阻止、戦闘捜索救難、攻撃偵察がある。 アーノルド・バンチ中将(調達担当空軍次官補付き軍事補佐官)はScout Warriorに対し一ないし二機種を戦闘投入する可能性があると紹介した。「良好な結果が得られれば戦闘実証したい。一部の機種を作戦戦闘シナリオに投入し限界を確認したい」 事業には相当の予算

アラスカ沖でTHAADテストを電子監視したPLAN、津軽海峡も通過

中国が次々に導入している装備、新型艦には要注意ですね。ハードウェアの優劣よりもその意図が重要です。当面気が抜けない展開になりますね。 写真  JAPANESE MINISTRY OF DEFENSE  815G型 天狼星 Tianlangxing Chinese Spy Ship Was Snooping Off Alaska For the First Time During THAAD Test 中国スパイ艦がアラスカ沖でTHAADテストを監視していた The Type 815's visit is a significant display of China's expanding naval capabilities. 815型は中国海軍力の伸長を示す大きな存在   BY JOSEPH TREVITHICK JULY 17, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/12542/chinese-spy-ship-was-snooping-off-alaska-for-the-first-time-during-thaad-test PLAN 人民解放軍海軍(PLAN)が目に見張る拡張を続けるのは海外軍事力展開をめざす中国の願望の表れだ。アフリカに新設した基地に注目が集まっているが、海軍関連で別の進展があった。初めて米国近海に高性能スパイ艦が航行し、重要なミサイルテストを監視した。 2017年7月11日、PLANの高性能電子情報収集艦815型北極星級の一隻がアラスカ沖の国際公海に到着したとEpoch Timesが報じている。同日に米軍ミサイル防衛庁が最終段階航行高度防空(THAAD)弾道ミサイル防衛装備を模擬中距離弾道ミサイル(IRBM)を標的に発射するテストを行っている。 米北方軍並びに米加共同の北米防空軍(NORAD)の広報官マイケル・クチャレックがEpoch Timesに815型艦は同群の分担範囲内に侵入したと述べている。これは2015年に初めてPLAN部隊がベーリング海経由でアラスカに接近したのに次ぎ二回目の米国沿岸接近事例になった。今回のスパイ艦の具体的な行動は不明だが同艦は国際公海にとどまっていたとクチャレックは述べている。

中国軍のジブチ基地新設の意味を考える

AP すでにお知らせしている話題をさらに掘り下げた内容です。ソマリア海賊対策は中国が各国と協調せず単独行動しているのですね。とにかく中国は戦略思考で次の手を打ってきますので対抗するためにはこちらも小手先の対応ではなく戦略思考が必要なのです。将棋に関心が集まっているのは良い兆候かもしれません。 Here's What You Should Know About China's New African Base  中国のアフリカ新基地で知っておくべき事項 Chinese forces in Djibouti are just the latest sign that the country wants to expand its military presence abroad. ジブチの中国軍部隊は中国が軍事プレゼンスの海外拡大を願目指す最新のあらわれ   BY JOSEPH TREVITHICK JULY 14, 2017 http://www.thedrive.com/the-war-zone/12482/heres-what-you-should-know-about-chinas-new-african-base いかに規模が大きくても自国外で長期間活動できない軍事力は国土防衛の域を越えられない。冷戦終結後の中国人民解放軍は世界規模のプレゼンス拡大に向け努力してきた。中国軍はアフリカの角を回り初の恒久的海外基地を手に入れ、アフリカ各地への展開の拠点にしようとしている。 2017年7月12日国営メディア新華社が同国初の「支援基地」があるジブチに向けた隊員装備の第一陣が出発したと報じた。中国は2015年に構想を発表し翌年から首都ジブチシティで施設建設を始めていた。 「支援基地は中国部隊によるアデン湾商船護衛任務、人道救難活動他国際責任の執行に役立つ」と新華社は述べ、中国外務省報道官 耿爽 Geng Shuangの発言内容を伝えた。「さらに同基地はジブチの経済社会的発展を推進し、中国によるアフリカ並びに世界全体での平和安定への貢献の一助となる」 確かに上記の機能は実現するだろうが、基地をよく見ると国際的な活動強化を進めるPLAの動きに一致する点が見られる。この基地は中東、欧州さらにその先に展開する中国の拠

日本が北朝鮮先制攻撃を実行すればこうなる

韓国が北朝鮮の脅威に鈍感と揶揄する向きがありますが、現在の日本こそ北朝鮮脅威に晒されていることを認識すべきでしょう。前回の朝鮮戦争のように日本が後方で安全でいられる保証は全くなくなっていますし、日本に三回目の核攻撃が加えられる可能性が現実になっているのです。国内問題や有名人のスキャンダルには好奇心丸出しでも考えたくない問題には目をつむるのであれば自ら破滅への道を歩んでいるとしか思えません。記事の先制攻撃構想ですが、日本単独での実施は非現実的なのですが、今後はその方向で整備していってもいいのではないでしょうか。GDP1パーセント枠という制約ですが、トランプはNATO加盟国に2パーセント公約の実施を迫っていますね。   How Japan Could Someday Stop a Nuclear Strike from North Korea 近い将来日本は北朝鮮からの核攻撃を阻止する Kyle Mizokami  July 16, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/how-japan-could-someday-stop-nuclear-strike-north-korea-21544 日本に最悪の想定だ。航空自衛隊所属のRQ-4グローバルホークが北朝鮮の中距離弾道ミサイルの発射準備を探知。燃料注入があと数時間で完了する。ここ数日にわたり北朝鮮は日本を「核の炎の壁」で消し去ると強い口調で主張していた。総理大臣がミサイルの発射前に撃破する先制攻撃をしぶしぶ承認する。 このシナリオはフィクションで日本に先制攻撃能力はまだない。だが日本が先制攻撃に踏み切ったら成功の保証はあるのだろうか。 世界有数の平和国家として日本は軍事能力を自国防衛の範囲に厳しく自制してきた。攻撃手段とされる大陸間弾道ミサイル、長距離爆撃機、航空母艦は保有していない。核攻撃を受けた唯一の国日本は核兵器を忌避する強い国家政策をとっている。 こうした政策で日本は70年にわたり平穏を享受してきたが、北朝鮮の核兵器とミサイル開発で状況は複雑になってきた。日本は弾道ミサイル防衛網を二重に整備し、SM-3ブロック1B迎撃ミサイルをイージス駆逐艦に搭載し日本本土を面で防衛し、ペイトリオットPAC-3

中国初の海外軍事基地ジブチが完成目前、第一次派遣部隊が中国を出港

中国が初めて手に入れた海外基地をどう活用するのか、各国が注視するでしょう。説明と実態にかい離があれば大変です。また今後も別の場所に中国が狙う海外基地の運用にも参考となるはずです。この話題は重要なので後日別途記事を掲載します。 China sends first troop contingent to Djibouti base 中国が海外軍事基地ジブチへ初の戦闘部隊を派遣   Andrew Tate - IHS Jane's Defence Weekly 12 July 2017 http://www.janes.com/article/72247/china-sends-first-troop-contingent-to-djibouti-base 写真:7月11日PLAN揚陸強襲艦が ジブチの中国軍支援基地に向け 広東省 湛江を出港した。(新華社) 中国人民解放軍海軍(PLAN)がジブチに向け初の部隊を派遣している。ジブチでは中国初の海外軍事支援拠点がまもなく正式に発足し、派遣はそれに先立つもの。 071型揚陸艦井岡山 Jinggangshanおよび半潜水型支援艦東海島Donghaidaoが南海艦隊基地のある をPLAN陸戦隊員を乗せ7月11日出港した。出港式はPLAN司令官 沈 金龍 Shen Jinlongおよび海軍政治委員苗華Miao Hua大将が見送った。 陸戦隊派遣はPLAN施設がまもなく稼働開始することを意味している。隊員は基地保安あるいは海賊対策の予備兵力の想定だろう。 出港式典中の井岡山の飛行甲板上に陸戦隊員80名ほどが確認できほかにも隊員がいるのかは不明。071型は兵員650名の収容が可能と見られ、そのほか車両装備も搭載できる。 ジブチ施設は中国の軍事・人道支援活動を支援する目的があると2015年11月に中国外務省が声明を出していた。 「該当施設の建設により中国の海軍陸軍は国連平和維持活動に一層参加しやすくなり、海賊対策の海上護衛ミッションをソマリア沖およびアデン湾で展開し人道支援を提供する」と外務省報道官は述べていた。 施設の場所はドラレ多用途港湾施設(MPP)の付近であり、同MPPの建設は中国国家建設技術企業(CSCEC)が今年5月に完工した。同MPPは石油貯

F-35機体価格が上昇中、総経費は170兆円超へ

F-35の数字ゲームはどんどん変化していきますが基本的にインフレを期待しているとしか思えない内容です。日本のように20年以上デフレでインフレ経済拡大の概念を忘れかけている国には数字がどんどん変わっていくのは脅威ですね。 F-35 Costs Rise; U.S. Marines Sign Up For 13 More F-35経費が上昇中の中、米海兵隊は13機追加調達へ Jul 11, 2017 Lara Seligman | Aerospace Daily & Defense Report http://aviationweek.com/defense/f-35-costs-rise-us-marines-sign-13-more Photo: F-35: U.S. Air Force ロッキード・マーティンF-35の調達総合経費が昨年比で7パーセント近く上昇している。主原因は米政府が同機調達のペースを落としていることだとペンタゴン最新試算が明らかにした。 価格上昇にもかかわらず米海兵隊はF-35B調達機数を13機追加し353機にしている。この事実はこれまで公表されていなかったが2016年版特定調達事業報告書(SAR)で明らかになった。 ペンタゴンのF-35総合調達経費は2014年から2015年にかけて(当時のドル価格で)121億ドル減少しており3.2パーセント減だったが2016年にふたたび上昇に転じ275億ドル(6.8%)上昇したと最新のSARが説明している。予定2,456機のF-35の調達経費は研究開発試験評価(RDT&E)分や調達・施設建設(Milcon)含め4,065億ドルになっている。 増加の理由として米政府による同機調達の減速が今後続くことがあるとF-35統合事業運営室(JPO)は説明。米空軍は年間調達機数の上限を80機から60機に減らしており、調達期間を6年延長した。このため最終調達は当初2038年度だったが今は2044年度になっている。 この延長に年間生産機数の削減が加わり調達経費の総額が増加したとJPOは説明している。 SARから調達の減速から機体単価にも影響が出ているのが分かる。これについて予算強制削減でF-35の調達機数が減速すると価格上昇につながるとロッキー