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ベルが米陸軍向け新型偵察ヘリ ベル360 を発表

Bell Unveils Army Scout Helicopter — With Wings ベルが新型陸軍用偵察ヘリコプターを発表、主翼を搭載 With its trademark tiltrotors too big for the Army’s FARA requirement, Bell is squeezing every ounce of performance out of a helicopter. Will it be fast enough? お得意のティルトローターでは陸軍のFARA要求水準には大きすぎるため、ベルは小型化で性能を引き出す構想とした。だが十分に高速なのか。 By   SYDNEY J. FREEDBERG JR. on October 02, 2019 at 5:00 AM https://breakingdefense.com/2019/10/bell-unveils-army-scout-helicopter-with-wings/ Bell 360インヴィクタス Invictus の概念図 米 陸軍の将来型攻撃偵察機材構想 Future Attack Reconnaissance Aircraft への ベル 提案には驚くべきパラドックスが見られる。ベル360インヴィクダス(ラテン語で征服されざるもの)の名称がつき、各社提案の中でもっとも強力に見える一方、高速飛行性能と引き換えに低運行費用は劣る存在になっている。 前方に機関銃を配備し、薄い主翼をつけ、非対称型テイルローターのベル360の機体には数々の革新的技術が詰まっている。目には見えないが、性能の発揮に欠かせないのが完全デジタル制御システムで民生用ベル525リレントレスからの流用だ。525は現在FAA型式証明の取得中で初のフライ・バイ・ワイヤ操縦のヘリコプターとなる。電子制御の最高速度200ノットが実現する。ベルは360でも同程度の速度になるのか言明していないが、コンピュータモデリングと風洞テストで抗力の低減に相当努力しているのは事実だ。 だがベル360は通常型ヘリコプターの一種である。大型ローターで揚力と推進力を稼ぐものの、飛行距離と速力で制約から逃れられない。この壁の突破にベルはV-22やV-280の両テ

M1エイブラムズ主力戦車誕生の背景と現状、今後の戦力整備について

このブログでは陸上装備はどうしても後回しになり、戦車についてもとても知識が豊富と言えないのですがこの記事を読むと戦車自体の性能はもちろんですが重要なのは運用する砲弾の性能だとわかります。 Is America's M1 Abrams Tank Hopelessly Obsolete?  M1エイブラムズ戦車はどうしようもないほど旧式化しているのか We have an answer. by Charlie Gao February 12, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: M1 Abrams Tanks America Russia China https://nationalinterest.org/blog/buzz/americas-m1-abrams-tank-hopelessly-obsolete-44347 1 970年代のNATO戦車部隊の欧州での状況は暗かった。次世代主力戦車開発をドイツと米国で共同で進めるMBT-70は挫折し、一方でソ連の新世代戦車が第一線に姿を表し始めていた。 米陸軍と同盟国部隊の主力戦車は老朽化したM60や同世代の戦車で機密解除のCIA文書は悲観的な表現にあふれていた。ソ連戦車は数の上でも技術面でも優れていた。 MBT-70構想が挫折したことを受け米議会は陸軍に対し新型戦車開発を厳格な予算管理、納期管理のもとで開始するよう求めた。開発構想文書(DCP)が1972年に作られ、1973年に承認された。DCPでは比較優位製の検討、タービンエンジンとディーゼルエンジンの実証結果や技術開発の同時並行進行を述べていた。 新型戦車にはXM1の名称がつき装甲と兵装の目的では最新の技術を導入することだった。米陸軍は英国が開発したチョバム装甲を採用した。 次世代の英国式110mm戦車砲とドイツ製120mm戦車砲の採用も検討対象だったが、ドイツ砲はXM1の開発完了までに完成しないと判明した。そのためXM1では120mm砲搭載を想定した設計だが105mmM68A1砲を搭載し、これはM60パットン戦車と同じ装備だ。 XM1は量産に入りM1エイブラムズの制式名称が1981年2月についた。タービンエンジン

★米陸軍M2ブラッドレイ戦闘車両の改修作業の方向性について

このブログでは地上戦装備を扱うことはまれなのですが、どうしても気になるのでブラッドレイ歩兵戦闘車両(IFV)を取り上げます。War Is Boringの記事です。 The U.S. Army’s Bradley Fighting Vehicle Might Get Even Bigger 米陸軍ブラッドレイ戦闘車両は大型化 More firepower and other upgrades 火力増強他のアップグレード WIB LAND February 5, 2018 Sebastien Roblin https://warisboring.com/the-u-s-armys-bradley-fighting-vehicle-might-get-even-bigger/ M2 ブラッドレイ歩兵戦闘車両の役目は歩兵部隊を戦闘現場に搬送だが戦車と報道で誤解されることが多い。確かに軌道走行式で33トンの威容をほこり、25ミリブッシュマスター自動砲とTOW対戦車ミサイル発射機まで搭載するのでやむを得ない。  ただしブラッドレイ批判派は火力が貧弱と攻撃する。理論上は車内の機械化歩兵隊は敵の位置を偵察したり、待ち伏せ攻撃をかける、防御陣地を固める、敵を建物からあぶりだす、などブラッドレイから降車しての作戦が前提だ。  M2が兵員輸送車として7名しか運べない制約があるが、これでも初期型の6名より増えているのだが、機械化歩兵分隊は9名体制なのだ。このため機械化歩兵分隊は三つに分けて四両のブラッドレイに搭乗する。つまり全員が同じ車両に乗れない。  ブラッドレイM2とM3は1,800両供用中で米陸軍は二段構えで改修を進め、動力出力を引き上げシャシーに乗せ搭載コンピュータを更新し将来に対応させる。M2A5改修は2020年代中ごろの予定で、車体を拡張し搭載能力を増やし、強力な30ミリ砲塔を搭載する。  陸軍最大の装甲兵員輸送車はより大きくなり、威力を増すのだ。 Above, at top and below — M2 Bradleys. U.S. Army photos M2A4の動力系改良内容   実はブラッドレイはM1エイブラムズ主力戦車より頻繁に戦闘に投入されきた。1990年から91年の湾岸戦争ではイラク砂

大規模戦闘の課題に準備を開始した米陸軍は長期戦を覚悟

アフガニスタン、イラク等への展開が16年も続いており、米陸軍の戦力が小規模治安維持作戦に特化してしまったことに警鐘を鳴らしているのですね。 Chief: The Army has to start preparing for 'the big war' 「大規模戦」対応を開始した米陸軍 101空挺師団第二旅団戦闘チームの隊員がフォートブリス(テキサス州)で演習中。, July 15th. (Army)   By: Meghann Myers   https://www.defensenews.com/news/your-army/2018/01/17/chief-the-army-has-to-start-preparing-for-the-big-war/?dn-trending 米 陸軍は30年を要する大変身の途中にある。参謀総長マーク・ミレイ大将はこう語り、中心を治安維持作戦から米軍と戦力が互角の相手との長期地上戦に移す。  陸軍は地上装甲車両、ヘリコプター、通信機器から各隊員の個人装備まで装備を一新させると大将と陸軍協会主催のイベントで語った。  「この変革は文字通り抜本的で今この瞬間も続いており、戦争の性質の変化への対応します」  陸軍が立ち上げた近代化本部にはパズルの各ピースを迅速かつ効果的に集める任務が課せられている。  だが陸軍は戦闘時にまず必要となる装備の整備に最高優先度を与える必要があるとも述べた。  「わが軍の隊員が最良の装備を受けて、訓練を受け、リーダーシップを強化してきたのはすべて人間中心だから可能であり、さらに我が国の経済が最強だからこそ可能なのだ。一人一人に至るまで世界最高だ」  米国に匹敵する戦力を有した相手との「大規模戦闘」では長期戦を覚悟する必要があると述べた。「将来の戦闘環境、作戦環境では各隊員への要求が厳しくなりそうだ」  エクソスケルトン状のボディアーマーを陸軍は長期地上戦で戦う隊員に導入する。もう一つは認識訓練 cognitive training で過酷状況に対処できるようにするという。  さらに合成訓練 synthetic training で各部隊は実際の配備前に繰り返し訓練を受けるので費用対効果が高くなる。  「シミュ

2018年の展望----台湾の防衛姿勢を日本はどう支援すべきか

2018年の注目点---米国は台湾と12月に艦艇相互訪問で合意していますので、米海軍が台湾に寄港するのは時間の問題。その際に北京がどんな動きに出るかわかりません。もうひとつは仮に北朝鮮有事になった場合に中国が台湾に手をかける場合です。台湾は中国の省の一つだと主張している「進歩的」出版社があるようですが、いいかげん一かゼロかの思考は切り捨てて台湾「も」日本の権益に重要である事実を認めるべきでは。今年は台湾にも注目ですね。 Taiwan to bolster defenses as Chinese fighters and bombers pass offshore  中国機の接近飛行が増える中で台湾が国防強化に乗り出す 蔡英文総統が台湾製ジェット戦闘機模型を前に12月29日、国立中山科学研究院で演説した。(Chiang Ying-ying / Associated Press) Ralph Jennings http://www.latimes.com/world/asia/la-fg-taiwan-military-defense-20171229-story.html 台 湾は国防予算を引き上げ国産装備品開発を進め中国の動きに対応する。中国は台湾周辺で軍用機の飛行回数を増やしている。蔡英文 Tsai Ing-wen 総統は多機能無人機などハードウェア開発に中心を置くと台北で12月29日発表した。 「台湾は大国ではないが国土防衛の決意は固い。国防予算を増加し安定と安心を毎年確保していくと厳かに誓う」 7月に中国軍用機6機が宮古海峡から南方へ飛行した。11月、12月と続けて同じ飛行があったと台湾国防省が発表した。 「中国がこの地区で軍事プレゼンスを増やそうとしているのは明らか」と総統は発言。 中国と台湾は台湾海峡をはさみ99マイル離れているだけで蒋介石率いる国民党勢力が本土から逃げ台北で政権樹立して以来別々の統治をしている。中国は再統一を主張し、台湾住民はこれに反対しているのは世論調査で明らかだが、中国は軍事力行使も辞さないとする。 蔡総統(61)は2016年5月に4年任期で就任し、北京の主張する「一つの中国」に反撥している。中国は台湾に同原則に従わせ正式対話の条件を整えたいとする。 台北の安全保障専門家は同

米陸軍の新型ストライカー戦闘車両は火砲強化でロシアに対抗する

当方陸上装備には疎いのですが、エイブラムズ主力戦車、ブラドレー 戦闘車両、 ストライカー歩兵戦闘車と言うのが米陸軍の現行主力装備と言う理解で いいのでしょうかね。ロシアの存在がヨーロッパに暗い影を落とす中で米陸軍も大変 ですね。イラク等で鍛えられた車両がさらに重装備にして行けば相当の戦力になりそう です。 New upgunned Strykers arrive in Germany 火力強化型ストライカーがドイツに到着 火砲強化型ストライカーの30mm機関砲は包装されたまま第二騎兵連隊に 2017年12月13日に到着した MARTIN EGNASH/STARS AND STRIPES By MARTIN EGNASH | STARS AND STRIPESPublished: December 15, 2017 https://www.stripes.com/news/new-upgunned-strykers-arrive-in- germany-1.502535 VILSECK, Germany — 米陸軍第二騎兵連隊にクリスマスが早くや ってきた。火砲強化型ストライカーの第一陣が今週到着し、 主砲の包装はついたままだ。 同連隊は強化型の装甲歩兵戦闘車両をヨーロッパで先駆けて受領した。 ジェネラルダイナミクス 製の8輪走行ストライカーには30mm自動機関砲が搭載され、これまでのM2 50口径機関銃から火力が大幅強化された ストライカー強化型開発が決まったのは2015年でロシアがウクライナ介入をうけてのことだった。分析をはじめると機関銃搭載のストライカーではロシアのBMP-3軌道歩兵戦闘車両の100mm低速機関砲やBTR-82車輪走行式輸送車両の30mm自動機関砲や120mm迫撃砲に対抗できないことがわかった。 第二騎兵連隊向けのストライカー火力増強型の二両。 Vilseck, Germany, Wednesday, Dec. 13, 2017. MARTIN EGNASH/STARS AND STRIPES 新型30mm機関砲を搭載した「ドラグーン」ストライカー車両は装甲貫徹型高性能空中破裂弾を発射可能。有効射程は機関銃から倍増し騎兵連隊は精