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F-15EXのテスト部隊がEagle IIを準備中。空対空、空対地、電子戦、ドローン制御....さらにミサイル多数の搭載など同機のポテンシャルは高い。

  The War Zone記事からのご紹介ですが、F-15EXをテスト中のエグリン基地に乗り込みテスト要員から話を聞いています。見かけは従来型ノF-15と同じでも中身は全く違うことがインタビューからわかりますが、もっと驚くのは機内にiPadを持ち込んで運用していることです。記事ではどの機種なのかわかりませんが、iPad Proだとは思いますが、無印iPadだったら本当にびっくりですね。また、イーグルIIが最初から複座型になっているのも将来のミッション拡大を見越したものであり、ついにミサイルトラックとなり最大12発を搭載するという力持ちぶりも将来の楽しみです。とはいえ、調達機数が100機を割り込むというのはさみしい話ですね。記事にはボーイングがスポンサーとなっていますが、下の注にあるように同社は編集に介入していないとのことです。こういう筋を通すところも米国のメディアの強みですね。嘉手納への部隊展開はいつになるのでしょうか楽しみです。    USAF/SSGT BLAKE WILES 長距離キルチェーン、超大型兵器、ドローンチーミングなど、あらゆる同機のミッションには多様な可能性がある 米 空軍が最新戦闘機ボーイングF-15EXイーグルIIについて、従来より幅広い任務の可能性を視野に入れている。それらの将来的なミッションには、F-15EXをコマンド・アンド・コントロール・ノードとして運用することや、大型兵器のプラットフォームとして運用すること、そして、有人-無人チーム編成コンセプトにおける重要なイネーブラとして運用することなどが含まれる可能性がある。本誌はF-15EXの試験活動の中心地であるエグリン基地を訪れ、米空軍の試験担当者がイーグルIIが将来担う可能性のある追加能力の準備のために何を行っているかを直接取材した。 フロリダ州エグリン空軍基地のF-15EX複合試験チームにとって最初の重点は、戦闘機の初期実戦投入であり、新型イーグルIIが航空州兵部隊(ANG)の老朽化したF-15Cに代わる機体としてふさわしいのか、準備が整っているかを確認することだった。エグリン空軍基地の第85試験評価飛行隊(TES)"スカルズ "に所属するF-15EXパイロット、アーロン・"カミカゼ"・エシュケナージ少佐は、「アメリカ空軍は、単座F-15C飛行

中国は侵攻せず台湾を掌握可能とCSISが指摘 - その方法とは?それは可能なのか。

  中共が台湾をどう陥落させるかのシナリオがいろいろありますが、直接の軍事侵攻で台湾をめちゃくちゃにしても意味がないので、台湾を攻撃せずに陥落させる方法は確かに意味がありそうです。ただし、台湾を完全封鎖する「検疫」作戦が果たして実行できるのか、海上封鎖はともかく空路まで邪魔できるのか、効果が生まれるまで何年かけるつもりのか、国際社会なかんずく日米が黙って見たままでいられるのか、変動要素はいっぱいあります。さらに、台湾が明らかに大陸とは別のアイデンティを示していることで、「一つの中国」の主張がはたんしています。中共は建前を前面に出したまま、結局台湾を手にすることはないのではないかと思います。 中国は侵攻を開始せず、台湾を支配下に置くことができる、とシンクタンクの報告書は述べている。 中国は台湾を「隔離」することで、支配下に置くことができるという。 中 国は軍事侵攻せず台湾を支配することができる、と著名シンクタンクは述べている。  中国は長い間、台湾を自国の支配下に入るべき運命にある離脱した省とみなしてきたが、台湾は独自の政府と憲法を持ち、断固として独立を主張する総統を擁するなど、自らを大陸と別の存在とみなしている。  ワシントンDCを拠点とするシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)によれば、中国は台湾を支配するため武力行使の選択肢を否定していないものの、軍事的手段に頼らず目的を達成する可能性があるという。  報告書によると、中国は沿岸警備隊等の法執行機関を使って、台湾の港へのアクセスを制限し、台湾の完全または部分的な「グレーゾーン」検疫を開始する可能性がある。  これは世界から台湾を完全に封鎖することにはならないものの、台湾へのアクセスの条件を設定することにより、台湾に対する中国の支配を主張する と報告書は言う。  「重要な目標は、中国の条件を遵守させることだ。海外の関係者が検疫に大方従えば、中国が台湾を支配しているという中国のシナリオが強化され、台北の主権主張を弱体化する」。 検疫の展開  中国沿岸警備隊と中国海事安全局が検疫を指揮し、台湾周辺の海域をパトロールし、検疫条件に違反する船舶を阻止する。  報告書は、「台湾を威嚇し、外部からの介入を抑止し、重要な情報、監視、偵察を提供するために、空軍、海軍、サイバー、ミサイル、およびその他の軍隊がサポートする可能性が

ヨーロッパ3カ国の空軍が太平洋にメガ展開する演習を開始

  ヨーロッパ三カ国の空軍部隊が世界を一周する展開を開始し、日本にも立ち寄り共同演習をするのは中国やロシアを睨んだものですが、邪悪な両国はこの展開を真面目に受け取らないでしょう。ヨーロッパ各国にとっては米国の独占だった世界規模での部隊運用能力があることを証明する意味もあるのでしょう。The War Zone記事からのご紹介です。 約36,000マイルをカバーするPacific Skies 24では、ドイツ、フランス、スペインの航空機がアジア太平洋全域を飛び回る。 ド イツ、フランス、スペインの空軍が、各種機材をアジア太平洋地域に派遣し、現地の航空部隊と協力し合うという前例のない演習に乗り出す。ウクライナ戦争の戦略的影響に注目が集まる中、パシフィック・スカイズ24は、とりわけ中国の軍事的主張の強まりにより推進されている「アジアへの軸足」が、少なくともある程度はヨーロッパのNATO同盟国にも適用されることを改めて示している。 6月27日パシフィック・スカイ24に参加する航空機はヨーロッパを出発し、まず大西洋を越えて米国に向かい、アラスカで行われる北極防衛演習に参加する。 パシフィック・スカイズ24に参加する主な航空機は、ドイツのユーロファイター8機、スペインのユーロファイター4機、フランスのラファール戦闘機4機、ドイツのトルネード攻撃機12機、A400M輸送機9機(ドイツ4機、フランス3機、スペイン2機)、スペインのA330輸送機1機、ドイツのH145Mヘリコプター4機である。3カ国の約1,800人の軍人がサポートする。 空中給油を支援するのは、ケルンの多国籍MRTTユニット(MMU)のドイツを拠点とする部隊のA330マルチロール・タンカー輸送機(MRTT)4機と、フランスの3機のA330 MRTTである。 ドイツ空軍にとって、これはトルネードを国際演習に投入する最後の機会となる。同機はすでにアラスカに到着しており、7月上旬のアークティック・ディフェンダーへの参加前の低空訓練に参加している。これは主に空対空の戦闘訓練で、実弾射撃も行われる。非公開の米軍の第5世代戦闘機が、欧州の3空軍とともに参加する。ドイツのトルネードは、核攻撃はF-35A、電子戦は特別装備のユーロファイターに取って代わられる。 アークティック・ディフェンダーの後、パシフィック・スカイズ24は太平洋を西

イスラエル・ヒズボラで緊張が高まる中、米強襲揚陸艦が地中海東部に展開中

  今度はイスラエルとレバノンを実効支配するヒズボラとの関係が緊張していますが、米国はまず強襲揚陸艦を地中海東部に派遣しました。イスラエルには南部の戦役に注力しており、同時に二戦線を展開する余裕があるのか不明ですし、ヒズボラにはイランの後ろ盾があり、かつてイスラエルも対応に苦労した経緯があり、戦闘には及び腰のはずですが、ワシントンが米海軍艦艇の展開を決定したのは情勢が怪しくなってきたと判断しているのでしょう。あいかわらずわが日本はこの地域の情勢を正確に把握しておりませんが。 USS Wasp(LHD-1) レ バノン国境沿いでヒズボラとイスラエル間の緊張が高まる中、米国防総省は海兵隊を乗せた強襲揚陸艦「ワスプ」を地中海東部に派遣したことを米欧州軍司令部(EUCOM)が6月28日金曜日に確認した。  ワスプと第24海兵遠征部隊(約2200人)は、水曜日に地中海に入っていた。  EUCOMは、同艦はこの地域における抑止力として機能し、イスラエルとハマスの戦争がより広範な地域紛争に発展しないようにすることを目的としている、と付け加えた。  国防総省のサブリナ・シン副報道官は金曜日、同艦の動きについて質問され、配備は予定されたものであり、アメリカはレバノンからアメリカ市民を非戦闘目的で避難させる準備はしていないと強調した。  「その目的は、......軍事的な退去支援ではありません」と同報道官は記者団に語った。「地域の安定を確保し、侵略を抑止するためにある。USSワスプには他にも多くの能力があり、そのひとつは、何らかの出国の必要が生じた場合、それを支援するためにそこにいることができるということです」。  ワスプは地中海東部で、すでに同海域に進出しているUSSオークヒルと、大西洋で活動中のUSSニューヨークと合流する。この3隻がワスプの水陸両用準備グループを構成している、とシンは述べた。  水陸両用準備グループと海兵隊は、紛争地域からの米国民の避難を含む多種多様な任務のために訓練されている。  レバノン・イスラエル国境を挟んで9カ月近く銃撃戦が続いた後、本格的な紛争に発展する恐れが高まっている。この反目は、昨年10月7日にハマスがイスラエルを攻撃したことに起因しており、これによりイスラエルはハマス討伐のため、ガザ地区で無慈悲な空爆と地上作戦を開始した。  イスラエルとヒズボラ

航空機の自律運行は予想外に技術が成熟しつつある。NGADの見直しもこれが一因か。まず、KC-135に応用し、パイロット一名運行を実現する見込み。

NGADの運命を変えたのはケンドール空軍長官がAI操縦のF-16に搭乗したことがきっかけだったようです。つまり、過去の延長線上の戦闘航空機では次の戦争を戦えないという認識が原因だったようです。自律運行を可能とする技術を有する新興企業2社が合体し、無人航空機含む各種記機材の自律運行が実現しそうです。先年伝えられていたKC-135の一人運行もこの技術の実現が前提だったのですね。Defense One記事からお伝えしましょう。 スタートアップ企業2社が手を組み、自動飛行タンカーやドッグファイトAIを実現する AIを搭載したKC-135のテストを1年以内に目指すMerlin Labsは、 F-16用のAIドライバー開発企業EpiSciを買収する K C-135タンカーとC-130輸送機を自律飛行させる契約を空軍と結んでいるスタートアップと、DARPAのドッグファイト・プログラムで活躍するAIパイロットを生み出したスタートアップ。この二社が力を合わせようとしている。  ボストンを拠点とする マーリン・ラボ は先週、カリフォルニアを拠点とする EpiSci を買収すると発表した。EpiSciのAIは先月、フランク・ケンドール空軍長官をF-16で飛行させ、注目を集めた。  EpiSciとそのサブ企業PhysicsAIは、AI戦闘機パイロットを開発するDARPAの取り組みの3つの章(2020年AlphaDogfight Trials、2020-24 Air Combat Evolution Program、そして先週の時点ではArtificial Intelligence Reinforcements program)すべてに参加している唯一のチームだ。ケンドール長官のフライトでAIエージェントを作動させた4社のうち、EpiSciの、自社のものが "最も信頼され、最高のパフォーマンスを発揮した "とボー・リュウCEOが述べた。  独自にAIパイロットを製造するマーリンは、来年中に空軍のKC-135タンカーに搭載してテストする予定だとマット・ジョージCEOは語った。この "コア"パイロットによって、空軍はパイロットを1人に減らすことができ、多くの航空機乗務員を解放することができる。  EpiSci社との契約が今後2~3ヶ月の間に予定通り完了すれ

第一回大統領選挙討論会で惨敗したバイデンに対し、民主党内から大統領候補としての資質に疑問が投げかけられる展開。

  6月27日のCNN主催の討論会でバイデンが失点を重ね、大統領候補としての資質に疑問が出ています。そもそも、両名とも所属政党の全国大会での指名を正式に受けていない段階で討論会が今回開かれた事自体が異例であり、しかも進行のルールもバイデンの指示で決まったにも関わらず、バイデンは老いぼれぶりを露呈し、リーダーとしての資質を疑われる事態になっていまいました。POLITICOがとりあげており、まず、討論会の総括です。 バイデンの討論会惨敗にトランプが重要な役割を果たしていた トランプは、司会者の質問を無視してまで、攻勢に出た 木 曜日の討論会は、ジョー・バイデンにとって最悪の結果となった。しかし、それは本人だけのせいではない。 90分間の討論を通じ、大統領はドナルド・トランプに何度も出し抜かれ、バイデンが太刀打ちできないような罵詈雑言を浴びせられ序盤から主導権を握られた。 ひどいパフォーマンスが民主党にパニックを引き起こし、バイデンは金曜日にノースカロライナで開かれた集会で、討論が手に負えなくなったかを認めた。 金曜日の集会では、木曜日の討論会と明らかに異なる動きがあった。決定的な違いはドナルド・トランプがいなかったことだ。 討論会を仔細に観察すると、トランプの戦略は初期段階から、攻撃、攻撃、そしてまた攻撃するというものだった。バイデン自身はついていくのに必死で、彼の年齢と能力に対する長年の懸念で増幅された。 ディベートの間中、トランプはバイデンを次々と狙い撃ちすることで優位を主張し、バイデンのフレーズをキーにして現職大統領が言葉で勢いをつけるのを妨げた。彼は、自分の台詞を発するのも、バイデンの台詞に反応するのも軽快で、現職大統領と鋭い対照を示した。 トランプ大統領の攻撃は真実や政策に根ざさないものもあったが、問題はそこではない:バイデンは常時守勢に立たされた。バイデンはそれに応えようとする一方で、攻撃的な台詞をゆっくり、時には躓きながら発した。 トランプが2020年の選挙結果や各州で可決された中絶政策について予測可能なデマに傾倒しているときでさえ、バイデンは前任者を非難することも、自分でアレンジしルールを決めた討論会の主導権を取り戻すこともできないように見えた。 その差は歴然だった。トランプは、普段の虚勢を張った態度とは裏腹に、冷静に相手を串刺しにした。バイデンは時折、