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ヘッドラインニュース1月31日(火)

1月31日のヘッドラインニュース:T2 注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください。 世界初の原子力空母エンタープライズ除籍へ USSエンタープライズは2月3日海軍から除籍される。除籍式典は同艦が建造されたニューポート・ニューズで行われるが一般公開はしないが米海軍はフェイスブックで伝える。 https://www.navytimes.com/articles/first-nuclear-powered-aircraft-carrier-to-be-decommissioned Tu-22編隊がロシアから飛びシリアを爆撃 ロシア空軍のツボレフTu-22M3(NATOコード「バックファイヤーC」)がシリアを1月24日空爆していたことが判明した。ロシアのモズデクを離陸し、イラン、イラク領空を通過しシリア国内のISISの司令部、武器集積地を攻撃したとロシア国防省は発表。公表された画像から見る限り投下したのは非誘導方式の通常爆弾のようだ。バックファイヤーの生産は1993年に終了しているが、今回の機材はその後改修を受けた中で最新型のようだ。 https://theaviationist.com/2017/01/24/six-russian-air-force-tu-22-bombers-fly-long-range-strike-against-isis-from-russia/ イエメンでオスプレイ一機喪失 イエメン中央部でのアルカイダ掃討作戦で、米特殊部隊隊員一名が戦死し、V-22が撤収に向かったが着陸に失敗し機体を損傷した。その後機体は意図的に破壊され残骸を残さないようにした。特殊部隊は携帯電話やノートPC等の貴重な情報源を押収した。 http://www.latimes.com/politics/washington/la-na-trailguide-updates-trump-raid-1485698239-htmlstory.html 台湾がPAC-3を東海岸に配備 台湾は台東県にPAC-3を配備したことをあえて公表した。 https://udn.com/news/story/6656/2257125

もし戦わば⑨ ロシア巡洋戦艦キーロフ対米最新鋭駆逐艦ズムワルト

もし戦わばシリーズです。⑨回目になりました。しかし、これはどうなんでしょう。あくまでも単艦での一騎打ちということなのですが、キーロフの重装備攻撃手段の方がどう見ても有利な気がしますが、望むらくは実戦で両艦の性能を実証する機会が訪れないことを祈りますがどうなるかわかりませんね。 Russia's Super Battlecruiser Kirov vs. America's Stealth Destroyer Zumwalt: Who Wins? Kyle Mizokami January 27, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/russias-super-battlecruiser-kirov-vs-americas-stealth-19211 ここに来てロシアと西側の関係悪化で水上艦同士の戦闘が再び真剣に想定されている。中東や中央アジアの地上戦の支援に十年以上も回っていた米海軍が敵艦を沈めるという本来の任務に注力しつつある。米海軍は新型誘導ミサイル駆逐艦USSズムワルトも導入しているが、同艦の主任務な地上砲撃の想定だ。 一方のロシアはキーロフ級巡洋戦艦を今も供用中だ。艦齢ほぼ30年の巨大艦で老朽化も目立つが今でも強力な武装を誇り、主任務たる敵大型艦の撃沈、特に航空母艦を狙う存在だ。 ではこの二艦が直接対決したらどうなるだろうか。 ズムワルト級は米海軍の最新誘導ミサイル駆逐艦で三隻の陣容となる。アドミラル・エルモ・ズムワルト、マイケル・マンソー、リンドン・B・ジョンソンで艦砲射撃に最適化している。海軍で初の「ステルス」艦で独特の艦形はレーダー反射を抑えるための工夫だ。 ズムワルト級は排水量14千トンで米海軍最大の駆逐艦だ。艦の大きさと重量はステルス性と関連があり、ほぼすべての搭載装備を艦内に収容している。全長610フィートのズムワルトはレーダー上では小漁船にしか映らず、最高速度は30ノットだ。 重量増の原因には搭載兵装とセンサーがある。AN/SPY-3隊機能レーダーで中高度の探索能力が以前より向上しており、スタンダードSM-2対空ミサイルを運用する。垂直発射サイロが80基あり、SM-2や発展型シースパローミサイル、トマホーク対地攻

★歴史に残らなかった機体⑤ 不幸なYB-49は早く生まれすぎた機体だがB-2として復活

A Bomber Way Ahead of Its Time (That Looks Just Like the B-2 Spirit): The YB-49 Flying Wing Robert Farley January 28, 2017 http://nationalinterest.org/blog/the-buzz/bomber-way-ahead-its-time-looks-just-the-b-2-spirit-the-yb-19219 ? 第2次大戦が一歩ずつ近づく中で米国には多くの画期的な機体設計をする余裕があり、予算も十分にあった。戦闘機、戦術攻撃機、長距離爆撃機にそれぞれ割り当てられたが、後者から米航空誌上でも最も興味を引く失敗作が生まれた。ノースロップYB-49「全翼機」爆撃機である。 全翼機 航空工学では初期段階から「全翼機」設計の可能性に着目していた。胴体を最小化し、尾部を省くことで空力上の制約と決別し、抗力を減らせるからだ。ただし代償として機体の安定性が通常形式の機体より劣る。このことで操縦は難しくなり、とくにフライバイワイヤー技術が実用化していない当時には深刻だった。全翼機は機内に乗員、ペイロード、防御装備の確保も大変で、せっかくの空力特性も台無しになった。 それでも技術者(ドイツとソ連)は大戦間になんとか全翼機を実用化しようと必死になり、輸送機、軍用機を想定していた。この結果、貴重なデータが入手できた。第二次大戦の終結が近づくとドイツはジェット戦闘機で全翼機の開発に成功したが大量生産できなかった。 XB-35からYB-49へ 第二次大戦の初期に米戦略思想家は米本土からドイツを空爆する必要に迫られる状況を想定した。英国が敗北する可能性があったためだ。米陸軍航空隊の要請によりコンヴェアはB-36を、ノースロップはXB-35をそれぞれ提案した。B-36は比較的通常の設計の機体で当時の大型爆撃機をさらに拡大した外観だったがそれなりに革新的な機構もあった。反面にXB-35は米航空史上初の全翼機でB-36より小さいものの性能面ではほぼ同等になるはずだった。 だが1944年になるとXB-35はB-36よりも遅れが(両機種ともに技術問題が浮上していたが)目立ってくる。また大

最新のMiG-35に見るロシアの新軍事思想と海外販売の可能性

なるほどスホイが大型高性能化を進む一方でミグは小型かつ経済価格で新しい思想で設計しているのですね。ロシア空軍での採用よりも資金が潤沢でない各国を取り込む狙いがあるようです。 New MiG-35 “Fulcrum Foxtrot” Demonstrated For Putin and Foreign Market Jan 27 2017 By Tom Demerly https://theaviationist.com/2017/01/27/new-mig-35-fulcrum-foxtrot-demonstrated-for-putin-and-foreign-market/ 鳴り物入りのイベントでロシア政府向けに1月28日発表されたのはミコヤン・グレヴィッチ設計局(MiG)の新型MiG-35戦闘機だ。輸出を意識した飛行展示が前日に行われていた。 ウラジミール・プーチン大統領は飛行の様子を悪天候のため現地中継で見ていたと言われる。 新型MiG-35にはNATO名称「フルクラム・フォックストロット」がついており、原型のMiG-29から大幅に改良されている。主な内容にフライバイワイヤーの全面採用による飛行制御、コックピットの大幅改良、エイビオニクスの改良の他、機体設計思想で以前の機種よりも大幅に自由度が高まっている。また精密誘導用の照準能力で対地攻撃が可能となっているのも以前のロシア機と大きく異る。 MiG-35は2017年1月27日に公表された。 エンジンは大きく性能向上されており、クリモフRD-33OVT双発でスラストヴェクトル変更ノズルをに方向式で装着し、Su-35や米F-22が単軸の垂直方向推力ヴェクトル変更方式を採用するのと異なる。 これでソ連時代を引きずる以前の機体と決別しながらロシア好みの低価格は引き継ぎ、数の優勢で勝敗を決する傾向はロシアの軍事思想に根深く残っている。 ロシアでは個々の機体性能よりも数の優位が重要と考えれてきた。興味を引くのはこの考え方が数と質の組み合わせにやや傾いてきていたことで国内仕様輸出向け双方でも最適解を模索していることだ。新型MiG-35はこの流れの好例だ。 ロシア新鋭機ではセンサーと機体性能が大きく引き上げられているが、とくに輸出向け機材でこの傾向が強

★★J-20の狙いは何か---米国の思考とは異なる中国のアプローチは要注意

たしかにJ-20は全く違う設計思想の機体で、長距離性能で大型兵装を搭載する意図が見えてきますが、高機動の目標を攻撃するよりも固定目標の攻撃に特化しているようにも見えます。H-6では速度が足りないのでおそらく切り込み隊として先生ク攻撃を加える意図があるのでしょう。その目標に日本の基地が入っているのは確実ですね。 The real purpose behind China’s mysterious J-20 combat jet By Alex Lockie, Business Insider Jan 24, 2017 12:20:58 pm http://www.wearethemighty.com/articles/the-real-purpose-behind-chinas-mysterious-j-20-combat-jet 米海兵隊はF-35の日本配備で「F-35Bの到着は日本ならびに太平洋地域の安全保障へのコミットメントの現れ」と堂々と発表している。 米国、米同盟国と中国の間の緊張はこの数年間で着実に増しており、原因の一つに中国が人工島を建設し、レーダー、ミサイル発射装置を南シナ海に持ち込んだことがある。総額5兆ドルの貿易が毎年行き来する通商路にである。 その米中が間接的にしのぎを削るのが戦闘機の分野だ。 China’s Chengdu J-20. | CDD 中国は成都J-20をF-22に匹敵すると評しているが、専門家にはJ-20はそもそも戦闘機でもドッグファイト用機材でもなくステルス性もなく、F-22やF-35と全く異なる機種と解説する向きがある。 オーストラリア戦略政策研究所のマルコム・ディビス博士はBusiness Insider誌に「J-20はF-35と根本的に違う機体」と述べている。ディビスがいうのはJ-20は「高速、長距離でもなく中国がステルスを重視していないのは明らか」とし、米軍機との空対空戦は想定していないと断言する。 反対に「AWACSや給油機を標的にすることを中国は狙い、米軍の機能を奪おうとしているのです。給油機が前方に配置できなければ、F-35他の機材は目標に到達できなくなります」 給油機がなければF-35のような機材は飛行距離が大幅に制限されてしまう。

ヘッドラインニュース 1月27日(土)

1月27日のヘッドラインニュース:T2 注目記事の要約を掲載しています。時差・掲載時間の関係でその後進展した内容と食い違うことがありますのでご了承ください。 KC-46A開発でコスト超過発生中 ボーイングKC-46Aのコストが23億ドルに膨れ上がっていることが同社の営業報告から判明した。米空軍は2011年に同社に対し固定費用制度で490億ドルで同機開発を発注している。同社は費用超過分を機内配線など判明済み問題の解決が原因と説明。このままだと同機の配備は2019年にずれこみそうだ。 http://defensetech.org/2017/01/26/air-force-sees-rising-cost-overruns-future-tanker/ マティス長官:F-35、次期大統領専用機の見直しを省内指示 ジェイムズ・マティス国防長官はF-35、次期エアフォースワンについてそれぞれ別個の検討を命じ、費用削減をめざす。ワーク副長官がF-35CとF/A-18E/Fの作戦能力比較、スーパーホーネットの性能がどこまで引き上げられるかの検討を取り仕切ると発表。大統領専用機では費用削減につながる性能諸元の把握をめざす。F-35Cは260機のうち26機が引き渡し済みだ。ボーイング、ロッキード・マーティンともにトップが仕様見直し、価格引き下げデトランプ大統領に前向きな姿勢を示している。 http://www.dodbuzz.com/2017/01/27/mattis-orders-restructuring-f-35-air-force-one-programs/ UAVを運用するISIS ISISは24日に発表した映像で、民生無人機を運用している状況を初めて公表した。映像では戦闘員が固定翼式スカイウォーカー X7/8 UAVの主翼左右下即席爆発装置IEDを搭載して飛行中に投下する様子が見られる。続けて19回のUAVによるIED攻撃を見せ、イラク保安部隊が標的になっている。攻撃の状況は上空を飛行する別のUAVが撮影している。ISISは50キロ範囲で有効な空からの攻撃手段を運用していることが判明した。モスルを死守するISISがUAVを攻撃偵察に使っていることは連合軍も確認している。 http://www.janes.com/articl

★州軍航空隊C-130がスパイ機になり世界を飛び回っている

C-130のような汎用機でもしっかりISR任務で成果をあげられるという事例ですね。 These U.S. National Guard Spy Planes Have Flown All Over the World Senior Scout turned C-130 cargo planes into part-time spooks by JOSEPH TREVITHICK https://warisboring.com/these-u-s-national-guard-spy-planes-flew-all-over-the-world-2b03d52c4bdd 2004年6月8日のこと、米スパイ機がカルシ・ハナバ航空基地(別名K2)のあるウズベキスタンを離陸しアフガニスタンを目ざした。機材は冷戦時代の象徴たるU-2ドラゴンレイディでなくRC-135V/Wリヴェットジョイントでもなく、ユタおよびネヴァダの州軍所属の特殊改装C-130貨物機だった。 搭載する貨物は情報収集用装備でシニアスカウトの愛称だった。輸送機は臨時スパイ機となり、地上通信傍受が役割だった。 「その日、乗員は第22海兵派遣部隊の支援任務についたのだった」と州軍航空隊の公式記録にある。「シニアスカウトで海兵隊部隊との連絡を確立し、120名もの反乱分子が同隊を包囲していることがわかった」 増援部隊が現地に向かう一方で情報分析が上空で進み、反乱分子の無線交信にタグをつけて追跡できた。乗員は情報を米軍地上部隊に逐次伝えた。 「シニアスカウトの乗員の支援が死活的だったのかとの質問があったが」と海兵隊は回想する。「答えは、その通り!」と海兵隊史はまとめている。 シニアスカウトの初投入は1990年のことで、その陰には大型で知名度の高いスパイ機の存在がある。War Is Boringはこのたび情報公開法を活用し、9/11テロ攻撃以降に州軍所属の空のスパイが戦闘員、麻薬密輸業者、その他敵対勢力を世界中で狩りたてていたことを知った。 シニアスカウトは情報収集装備そのものをさすが、空軍はC-130Eに搭載できるように設計し、H型J型でも同様で48時間以内に搭載が完了する。 ウェストヴァージニア州軍がシニアスカウトコンテナーをC-130に搭載し