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中国は大型ステルス爆撃機H-20以外に超音速中型戦闘爆撃機JH-XXを本当に開発しているのか

かつてのソ連同様に西側は限られた情報からともすれば存在しない中国の機体を想定し振り回されがちですが、今回取り上げたJH-XXについてはどうでしょうか。時間が解決してくれそうな気がしますが、実現すれば厄介な存在になりそうですね。 Picture This: China's Air Force Having 2 Deadly Stealth Bombers 中国空軍がステルス爆撃機二型式を並行開発しているのか It may just happen. 可能性はある by Sebastien Roblin February 20, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: Military Technology Weapons War China https://nationalinterest.org/blog/buzz/picture-chinas-air-force-having-2-deadly-stealth-bombers-45092 2 0 18年1月、DIAから出た中国軍事力年次報告書の次のくだりが国防関連インターネットウェブサイトでちょっとした衝撃を生んだ。 「PLAAFは新型中距離及び長距離ステルス爆撃機を開発中で地域内及びグローバル標的の攻撃を狙っている。ステルス技術が新型機開発の中心で2025年には初期作戦能力を獲得すると見られる」. 爆撃機が二型式で、うち制式名称不詳の「戦術爆撃機」は高解像度のアクティブ電子スキャンアレイレーダー、精密誘導爆弾、長距離空対空ミサイルを搭載するとある。 ここ数年で中国が遷音速長距離大型戦略爆撃機H-20の開発中であると明確になってきた。2018年に中国政府がその存在の一部を仄めかした全翼機形状の同機は米B-2スピリットと性能面でも類似し、 西安航空機 が製造元と判明した。同社は旧式H-6戦略爆撃機やY-20輸送機のメーカーでもある。 だがステルスの「戦術」あるいは「中型」爆撃機は新しい内容だ。戦闘爆撃機JH-XXとして中国国内で西安のライバル企業 瀋陽航空機 が提案している機体のようだが、同機は一度選定でH-20の前に敗退している。瀋陽は戦闘機製造で知名度が高くJ-31ステルス戦闘機は輸

M1エイブラムズ主力戦車誕生の背景と現状、今後の戦力整備について

このブログでは陸上装備はどうしても後回しになり、戦車についてもとても知識が豊富と言えないのですがこの記事を読むと戦車自体の性能はもちろんですが重要なのは運用する砲弾の性能だとわかります。 Is America's M1 Abrams Tank Hopelessly Obsolete?  M1エイブラムズ戦車はどうしようもないほど旧式化しているのか We have an answer. by Charlie Gao February 12, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: M1 Abrams Tanks America Russia China https://nationalinterest.org/blog/buzz/americas-m1-abrams-tank-hopelessly-obsolete-44347 1 970年代のNATO戦車部隊の欧州での状況は暗かった。次世代主力戦車開発をドイツと米国で共同で進めるMBT-70は挫折し、一方でソ連の新世代戦車が第一線に姿を表し始めていた。 米陸軍と同盟国部隊の主力戦車は老朽化したM60や同世代の戦車で機密解除のCIA文書は悲観的な表現にあふれていた。ソ連戦車は数の上でも技術面でも優れていた。 MBT-70構想が挫折したことを受け米議会は陸軍に対し新型戦車開発を厳格な予算管理、納期管理のもとで開始するよう求めた。開発構想文書(DCP)が1972年に作られ、1973年に承認された。DCPでは比較優位製の検討、タービンエンジンとディーゼルエンジンの実証結果や技術開発の同時並行進行を述べていた。 新型戦車にはXM1の名称がつき装甲と兵装の目的では最新の技術を導入することだった。米陸軍は英国が開発したチョバム装甲を採用した。 次世代の英国式110mm戦車砲とドイツ製120mm戦車砲の採用も検討対象だったが、ドイツ砲はXM1の開発完了までに完成しないと判明した。そのためXM1では120mm砲搭載を想定した設計だが105mmM68A1砲を搭載し、これはM60パットン戦車と同じ装備だ。 XM1は量産に入りM1エイブラムズの制式名称が1981年2月についた。タービンエンジン

★F-35生産工場を視察してわかったこと

いいな、オズボーン氏はフォートワース工場を視察できたんですね。F-35についてはいろいろ言いたいこともありますが、量産がペースに乗ってきたのは認めざるを得ません。西側の防衛を今後30年に渡り支える機材ですから問題は早期のうちに解決してもらいたいものです。もう一つはソフトウェアのアップグレード等でいつまで、どこまでF-35が威力を保持できるかですね。その意味では機体生産は一部にすぎず、長い目で活躍ぶりを注視する必要があると思います。 I Went to an F-35 Stealth Fighter 'Factory': Here's What I Saw  F-35生産工場視察で目に入ってきたもの An amazing site. 驚くべき場所だ by Kris Osborn February 14, 2019   Topic: Security   Blog Brand: The Buzz   Tags: F-35 Military Technology World Stealth https://nationalinterest.org/blog/buzz/i-went-f-35-stealth-fighter-factory-heres-what-i-saw-44517 テキサス州フォートワースにて---機体胴体部品、エンジン、その他各種パイプ、電子部品、エイビオニクスがここ狭しと積み重なる ロッキード・マーティン のフォートワース工場はさながら小都市の趣があり、技術要員多数が寄ってたかって機体の生産の各段階に取り組んでいる。 主翼が垂直に吊るされ、パイプや各種ワイヤが機内内部にはりめぐらされ、小型部品多数が接続を待つ。一マイルも伸びる組立ラインに作業員、技術要員が忙しく出入りしている。ほぼ完成した機体は薄い緑色の外観だ。「ほぼ完成の」機体は気温湿度を管理したハンガーに運ばれ最終塗装の灰色を施される。 製造工程を見ていると各型の違いが嫌でも目に入る。F-35Cが一番大きく翼幅が伸び、尾翼も拡大しており空母着艦に備えている。F-35Aには25mm機関砲がステルス性を考慮して機体に一体化しているのがわかる。F-35Bは開発陣によれば価格、技術内容ともに一番上をいく機体だ。 F-3

進展する無人艦システムで今度は米西海岸ハワイ往復航海に成功!

これも無人艦USV技術の進展を示すニュースです。記事にあるように現在のところは補助任務に投入して有人艦の任務を楽にすることが想定されていますが、ゆくゆくは自律運航で海域防衛や対地攻撃に投入される日が来るのではないでしょうか。この技術も今後注目していくべきでしょう。 A Navy Ship Sailed to Hawaii and Back With No One on Board 海軍艦艇がハワイ往復航海を無人で行った シーハンターは全長132フィートの自立航行艦でサンディエゴからハワイ・パールハーバーまで無人で往復航行に成功し歴史を作った。DARPA photo 15 Feb 2019 Military.com | By Gina Harkins https://www.military.com/defensetech/2019/02/15/navy-ship-sailed-hawaii-and-back-no-one-board.htm l 全 長132フィートの小型艦が歴史を作った。サンディエゴからハワイ真珠湾まで往復航行を無人航行したのだ。 自律型三胴構造のシーハンターは対潜対機雷戦用に開発され、1月にサンディエゴからパールハーバーまで航行に成功したとNaval Newsがまっさきに報道した。 随行艦乗員が電気系統、推進機関の点検に短期間乗り込んだとシーハンターを設計建造したレイドスLeidosが発表しているが航行は大部分が無人だった。 「今回の試験航行には米海軍に自律運航技術が開発段階から試験段階に進んでおり、さらに高度の作戦試験に向かいつつあることを示す意義があります」とレイドスの防衛部門社長ジェリー・ファセイノが述べている。 海軍研究本部(ONR)が今回のハワイ往復航行を実施したが安全保障上の理由から取材に一切答えていない。 レイドスで海洋システムを担当するダン・ブリンツィンホファーはシーハンターに代表される自律運航艦は既存艦船を置き換えるのではなく、大型艦乗員に複雑な任務にあてる時間を捻出するのが目的と述べている。 「自律運航艦は『退屈危険かつ汚い』仕事を中心にし、世界各地に投入したい。たとえば自律運航艦で海中測定調査をさせれば有人艦を他任務にあてられる」(ブリンツィンホファー) シー

★ロッキード提案のF-21(F-16ブロック70原型)の詳細はこうなっている

Lockheed Martin Offers India Enhanced F-16 Block 70 Multirole Combat Aircraft Dubbed “F-21” ロッキード・マーティンが改修型F-16ブロック70多用途戦闘機を「F-21」としてインドに提案している February 20, 2019 David Cenciotti Military Aviation 4 Comments https://theaviationist.com/2019/02/20/lockheed-martin-offers-india-enhanced-f-16-block-70-multirole-combat-aircraft-dubbed-f-21/ F-21想像図 (Image credit: Lockheed Martin). 「新型」F-21が Aero India 2019航空ショーで注目を集めている ロッキード・マーティン がインド空軍のRFI情報提供要請に基づき新型戦闘機を初公開した。インドは110機を150億ドルで調達の予定。 F-21との命名だが、IAIのクフィールを米軍が供用した際に使用された呼称である。「Make in India」と「F-35につながるインドの道」と銘打ち、同機はインド国内で タタ・アドバンストシステムズ と共同生産するという。 「F-21は外観内部ともに別の機体です」とロッキード・マーティンエアロノーティクスの事業戦略開発担当副社長ヴィヴェク・ラルは述べているが、実態はF-16ブロック70が原型のようだ。F-16Vの一型式で2015年10月に初飛行している。F-16の供用期間を延長する中間時点改修(MLU)と共通仕様改良事業(CCIP)の発展形でインドへの営業はすでに展開されている。 ブロック70改修ではAESAレーダー、民生部品(COTS)を流用したエイビオニクスのサブシステム、 AN/APX-126高性能IFF、共用ヘルメット搭載指示システムII、CFT(機体一体型燃料タンク)や大容量高速データバス、さらにLink-16戦域データリンク、スナイパー高性能照準ポッド、その他高性能兵装や精密GPS航法や自動地上追突回避システム(自動GCAS)