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★ウッディ島への対空ミサイル持ち込みへの批判に反論する中国の論理は歪んでいる

中国人の考え方がよくわかる内容になっています。南シナ海は昔から中国の固有の領土、領土を守るため軍の装備を持ち込むことに何ら問題はないし、前からやっている。防御兵器なので軍事化とは別。人工島問題は南沙諸島だ。今回は西沙諸島の一部であり状況が違う。米国から干渉されるのは心外だ、問題は域内当事国と一対一で解決すべき。さあ突っ込みどころがいっぱいなのですが、ひとつひとつ論理で対抗していかなければなりません。そのためにも大統領が交代する時期は極めて米国西側には不利な時期です。規制実の積み上げをどう阻止できるのかが問われます。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Defense Ministry: China's defense facilities on Xisha Islands have existed for years Source: China Military Online  Editor: Yao Jianing 2016-02-18 16:03 0 http://english.chinamil.com.cn/news-channels/2016-02/18/content_6918008.htm BEIJING, February 18 (ChinaMil) -- 中国国防省は2月17日いわゆる「中国の脅威」を再び西側メディアが誇大報道していることに反論した。同日に米国メディアが衛星写真から「中国が地対空ミサイルを南シナ海の永興島(ウッディー島)に配備した」と報じていた。 米報道では中国がそれぞれ8発のHQ-9地対空ミサイル発射台を有するミサイル部隊二個をレーダー装備とともに永興島に配備したとしている。中国国防省情報局はこの問題について質問に答える形で2月17日午後に西沙諸島は中国固有の領土であり、中国は正当な権利を行使して防衛装備を自国領土内に配備しているのであり、国家の領土主権を守る手段であると回答した。 該当島しょ部、環礁部の海空の防衛手段はこれまで長年にわたり配備されており、西側メデ

クルーズ候補の国防政策提言は極めて健全かつ現実的な内容

今のところ予想が立てにくい大統領候補の乱立ですが、次第に淘汰されていくはずです。その際に決め手となるのが政策内容で、いよいよ各候補が考え方を示す時期が来たという感じですね。その中でクルーズ候補の国防政策は根拠がある内容になっているようですが、経済成長の加速が前提で、インフレを招きかねません。とはいえ、これまでの中では傑出した内容のようで、同候補に注目の価値はあるようです。クルーズ候補はカナダ出生のため国籍問題を攻撃されていますが、本人は米国人から生まれたので自分も米国人と主張しています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Cruz Wants $750B For Defense: Boost Services, Not Special Ops By MARK CANCIAN  on February 19, 2016 at 4:01 AM http://breakingdefense.com/2016/02/cruz-wants-750b-for-defense-boost-services-not-special-ops/feed/ テッド・クルーズが一部世論調査ではドナルド・トランプを抑え共和党候補のトップになっている。同候補は詳細な国防政策案を今週発表している。CSISの国防予算アナリストであるマーク・カンシアンが早速その内容を精査しクルーズ構想の数字、前提をCSISの国防戦力計算ソフトに入力した。その結果は以下のとおりである。編集部 共和党大統領候補のテキサス州選出上院議員テッド・クルーズが国防政策の具体的提言を発表した。これまでの選挙戦では国防の拡充や海外の脅威など言葉が先行していたが、各候補もいよいよ具体策を提示すべき時期だと認識しているようだ 提言骨子は以下の通り。 陸軍正規部隊は525千名とし「訓練を積んだ完全装備の兵員」とする。【現行の目標は450千名である。】 海軍は空母打撃群12個体制と「最低でも350隻体制を維持」する。【現行は空母11隻、合計308隻。】 空軍では「最低で6千機で、うち少なく

★ビジネスジェットの軍用転用にトレンドあり どこまでの機能をどれだけ安価に実現できるのか

技術の進歩でもう大型機は不要、ビジネスジェットを改装すればお手軽に新型機能が手に入るということですね。もはや737でさえ大型機の範疇に入るのでしょうか。防衛省がこのトレンドに乗るのか見ものですが、C-2やP-1などただでさえ生産数が小規模の国産開発機を抱え込んでいるので母機としての活用を求められそうですね。MRJという可能性もあり、考えてみると日本ではビジネスジェットの活用にはおいそれとは進まない感じですね。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Bizjets Finding Front-Line Role Air forces are turning to business jets to meet special mission needs Feb 11, 2016 Tony Osborne and Bill Sweetman | Aviation Week & Space Technology http://aviationweek.com/defense/bizjets-finding-front-line-role 特殊用途機special mission aircraft (SMA)でトレンドが二つある。SMAとは民間機あるいは軍用輸送機を改装して情報収集・監視・偵察(ISR)任務に転用した機種を指す。 これまで ボーイング 737はじめとする民間ジェット旅客機原型の機体が行ってきたミッションが支線用旅客機やビジネスジェット機で十分実施できるようになっている。反対にSMAとしてもっと小型の テキストロン・ビーチクラフト のキングエアなどで実施してきたものが大型の多機能センサー搭載機に移行しつつある。速度、航続時間、なんといっても高高度性能が魅力だ。 予算に余裕がない小国の空軍部隊はビジネスジェットを多用途任務に投入することの経済効果を簡単に理解できるが、大国もこの事実に気付き始めている。 1980年代にデンマークはガルフストリームIIIを改装し海上哨戒に投入していた。その後

3月にLRS-Bで米空軍が情報開示?

ボーイングの不服申し立てが却下され、これで正式にノースロップが次期爆撃機の開発に向かえるようになったことから空軍ももうすこしだけ情報を開示するつもりのようです。ただしどこまでの開示になるのかが気になりますね。 ------------------------------------------------------------------------------------------------- US Air Force Promises More Details on Long Range Strike-Bomber By Lara Seligman, Defense News 7:08 p.m. EST February 18, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/air-space/air-force/2016/02/18/air-force-release-lrs-b-details-march/80559496/ (Photo: Northrop Grumman) WASHINGTON — 米空軍はノースロップ・グラマンへの長距離打撃爆撃機契約交付を政府監査部門が承認したため、極秘とされてきた同機の追加詳細情報を三月に公開する。 おそらく三月第一週に情報開示するとマイク・ホームズ中将(参謀次長戦略開発調達部門)がミッチェル研究所開催の会合で2月18日に述べた。ホームズは情報開示の内容については言及を避けている。 情報秘匿度次第だが、まずどの情報を開示するかを決め、慎重にすすめていく、とホームズは述べている。 政府会計検査院(GAO)は2月16日にボーイングの不服申し立てを却下し、LRS-B契約でノースロップ・グラマンが正式に主契約交付先になった。ただし、空軍がどう機体開発を進めるのか疑問が残ったままだ。 空軍はまだ同機の詳細情報を公開しておらず、契約額も不明だ。ノースロップには10月27日付でエンジニアリング・製造・開発契約が交付された。LRS-Bの機体寸法、重量、ペイロードは不明のままで、ステルス性能も同様だ。最上層部は同機の主要部品メーカー名についても口を閉ざしているが、プラット&ホイットニーがエンジン開発にあたる可能性が高い。 ホー

北朝鮮のKN08ICBMはどこまで戦力化しているのか

記事が指摘するように発射テスト未実施のままでは信頼性に欠けるので北朝鮮が次回発射するのがこのミサイルなら、実戦配備に一歩近づくことになりますね。それまではこけおどしの道具になるのではないでしょうか。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- North Korea making progress toward fielding KN08 ICBM Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly 16 February 2016 http://www.janes.com/article/58031/north-korea-making-progress-toward-fielding-kn08-icbm    KN08 ICBMの最新版はロシア製マカエフR-29潜水艦発射弾道ミサイルの影響が大きいことを示している。Source: Via Chinese internet 韓国と米国の情報筋によれば北朝鮮がKN08(Hwasong-13火星)道路移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備に向けて進展を示している。 韓国の聯合通信は「韓国の複数政府筋」が北朝鮮が戦略ロケット軍で「新部隊」を編成しKN08の配備に備えていると明かしたと2月14日に報じている。 一方、米国会情報長官ジェイムズ・R・クラッパーは「脅威内容評価」の証言で「北朝鮮はすでにKN08配備の初期段階に入っているが、同システムはまだ発射実験をおこなっていない」と証言。 KN08 ICBMの再設計弾頭部分がよくわかる写真. (Via Chinese internet) ペンタゴンは恒例の北朝鮮軍事力報告を2月12日に刊行しており、「設計開発に成功すれば、KN08は米国大陸部のほとんどを射程に入れる」と記述している。ただし同報告書では同ミサイルが「きわめて複雑な構造で数回の発射テストを経て設計上の瑕疵や製造上の欠陥を除去すべきものだ。テ

★中国・南シナ海>対空ミサイルの持ち込みは防空識別圏の設定につながるののか

既成事実の積み上げで自分の主張を固めていくのはいかにも中国的ですが、国際社会の反発は必至で不信を招き、最終的に破滅に至る可能性を認識しているのでしょうか。いないからこういうことができるのでしょうね。米軍は各島の施設はGrapesつまり簡単に除去できると言っているようですが、軍事行動にエスカレートすればそれこそ中国の思うつぼでしょう。 ----------------------------------------------------------------------------------------------------- Chinese Foreign Minister Wang Defends South China Sea Anti-Air Missile Deployment, PACOM CO Harris Expresses Concern By: Sam LaGrone February 17, 2016 12:17 PM • Updated: February 17, 2016 2:07 PM http://news.usni.org/2016/02/17/chinese-defends-south-china-sea-anti-air-missile-deployment-pacom-co-harris-expresses-concern Chinese Foreign Minister Wang Yi. 中国の王 毅 外相は南シナ海に対空ミサイル32発を人民解放軍が配備したのは自国主権の範囲内だと発言した。 王 毅外相はウッディ島にHQ-9ミサイルを配備したのは「国際法で許された自国防衛の権利の一環であり、何ら問題はない」と北京で報道陣に語った。報道会見はオーストラリアのジュリー・ビショップ外相と南シナ海問題で会談した直後だった。 王 毅は「西側報道がネタを作ろうとしている」とした。 2月16日にフォックスニュースがウッディ島へのミサイル配備を報じている。 米太平洋軍司令官ハリー・ハリス大将は東京で報道陣に同島へのミサイル配備は南シナ海の軍事化の象徴であり習近平主席が軍事化はしないと発言していたのと矛盾すると発言。ペンタゴン関係者は繰り返し南シナ海問題は外交で解決

米空軍2017年度予算のあらまし:F-35調達は5年で45機削減する苦しい台所事情

要はF-35で予算をやりくりしている、つまりF-35はバッファーにされているわけですね。それだけF-35の戦力化はまだ先が見えないということでしょうか。機体価格が上昇するのは必至で日本も高い買い物をすることになるのでは。 ---------------------------------------------------------------------------------------------- US Air Force Defers 45 F-35As Over Next Five Years By Lara Seligman, Defense News 6:32 p.m. EST February 9, 2016 http://www.defensenews.com/story/defense/policy-budget/budget/2016/02/09/us-air-force-defers-45-f-35as-over-next-five-years/80063480/ WASHINGTON – 空軍の2017年度予算要求は1,669億ドルと16年度の1,679億ドルからわずかな差しかない。内訳で最初に来るのが作戦・維持点検予算の469億ドルで次が調達の224億ドル、研究開発技術評価の196億ドル、123億ドルが海外展開作戦用に計上されている。 F-35 今後5年で計45機の取得を先送りし、生産期間も同時に伸びる。 空軍が三軍で最大の調整幅を吸収する形だが、ペンタゴン全体の購入機数も今後五年間で削減されると国防総省の管理官マイク・マッコードが報道陣に2月9日に話している。ペンタゴンが大幅に生産機数を引きあげようと準備する最中での発表になった。 その結果三軍が今後五年間で導入するF-35は404機になり、この範囲では機体単価には大きな変化は生じないとマッコードは言うものの、ペンタゴンが以前予定していた生産数を実施するかは不明だとする。「なんとか以前期待していた水準に戻れるようFYDPを通じ準備は怠らない」マッコードは後年度国防整備計画(FYDP)について言及している。「だが相当の金額になり、以前期待していた生産増が実現するか見えてこない」。 空軍の予算説明書ではF-35A生産の増産ピッチは以前の想