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北朝鮮のKN08ICBMはどこまで戦力化しているのか


記事が指摘するように発射テスト未実施のままでは信頼性に欠けるので北朝鮮が次回発射するのがこのミサイルなら、実戦配備に一歩近づくことになりますね。それまではこけおどしの道具になるのではないでしょうか。

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North Korea making progress toward fielding KN08 ICBM

Richard D Fisher Jr, Washington, DC - IHS Jane's Defence Weekly
16 February 2016

  
KN08 ICBMの最新版はロシア製マカエフR-29潜水艦発射弾道ミサイルの影響が大きいことを示している。Source: Via Chinese internet

韓国と米国の情報筋によれば北朝鮮がKN08(Hwasong-13火星)道路移動式大陸間弾道ミサイル(ICBM)の配備に向けて進展を示している。
  1. 韓国の聯合通信は「韓国の複数政府筋」が北朝鮮が戦略ロケット軍で「新部隊」を編成しKN08の配備に備えていると明かしたと2月14日に報じている。
  2. 一方、米国会情報長官ジェイムズ・R・クラッパーは「脅威内容評価」の証言で「北朝鮮はすでにKN08配備の初期段階に入っているが、同システムはまだ発射実験をおこなっていない」と証言。
A close-up of the redesigned warhead stage of the North Korean KN08 ICBM. (Via Chinese internet)
KN08 ICBMの再設計弾頭部分がよくわかる写真. (Via Chinese internet)
  1. ペンタゴンは恒例の北朝鮮軍事力報告を2月12日に刊行しており、「設計開発に成功すれば、KN08は米国大陸部のほとんどを射程に入れる」と記述している。ただし同報告書では同ミサイルが「きわめて複雑な構造で数回の発射テストを経て設計上の瑕疵や製造上の欠陥を除去すべきものだ。テスト実施がなければKN08のウェポンシステムとしての信頼度は低いまま」と指摘している。
  2. 2012年4月の軍事パレードで北朝鮮は三段式KN08ミサイル6発を公開したがモックアップだったとの評価が出ている。とはいえ、搬送車両は16輪の運搬発射台で製造元は万山特殊車両製造Wanshan Special Vehicle Corporationで同社は中国航天技集団 China Aerospace Science and Industry Corporation (CASIC)の傘下にある。
  3. 2015年10月の軍事パレードではKN08の派生型二段式ミサイルが新型弾頭部分をつけているのが目撃されている。弾頭の形状はロシアのマカエフR-29/RSM-40潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の多弾頭発射部分に似ていた。■

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