スキップしてメイン コンテンツに移動

★中国・南シナ海>対空ミサイルの持ち込みは防空識別圏の設定につながるののか



既成事実の積み上げで自分の主張を固めていくのはいかにも中国的ですが、国際社会の反発は必至で不信を招き、最終的に破滅に至る可能性を認識しているのでしょうか。いないからこういうことができるのでしょうね。米軍は各島の施設はGrapesつまり簡単に除去できると言っているようですが、軍事行動にエスカレートすればそれこそ中国の思うつぼでしょう。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------

Chinese Foreign Minister Wang Defends South China Sea Anti-Air Missile Deployment, PACOM CO Harris Expresses Concern

By: Sam LaGrone
February 17, 2016 12:17 PM • Updated: February 17, 2016 2:07 PM
Chinese Foreign Minister Wang Yi.
Chinese Foreign Minister Wang Yi.
woody_hq9
中国の王外相は南シナ海に対空ミサイル32発を人民解放軍が配備したのは自国主権の範囲内だと発言した。

  1. 毅外相はウッディ島にHQ-9ミサイルを配備したのは「国際法で許された自国防衛の権利の一環であり、何ら問題はない」と北京で報道陣に語った。報道会見はオーストラリアのジュリー・ビショップ外相と南シナ海問題で会談した直後だった。毅は「西側報道がネタを作ろうとしている」とした。
  2. 2月16日にフォックスニュースがウッディ島へのミサイル配備を報じている。
  3. 米太平洋軍司令官ハリー・ハリス大将は東京で報道陣に同島へのミサイル配備は南シナ海の軍事化の象徴であり習近平主席が軍事化はしないと発言していたのと矛盾すると発言。ペンタゴン関係者は繰り返し南シナ海問題は外交で解決すべきと述べている。「米国はすべての関係国に埋め立て工事、その他建設工事、および軍事施設の建設の中止を引き続き求めていく」と声明を発表した。
  4. 上院軍事委員会のジョン・マケイン(共、アリゾナ)委員長は声明文を出し、「中国の南シナ海での今週の動きは北京が引き続き軍事手段で海洋を支配しようとしていることの表れであり、習近平主席が訪米中に発言した内容とあいいれないものだ」「以前には埋め立て工事は中止している、南シナ海の軍事化はない、と主張していたことを考えると北京の発表がいかに事実に反するかがわかる」
  5. フォックスニュースが報じた衛星画像ではHQ-9移動式防空ミサイルの発射装置トレーダーが見える。HQ-9はロシアのS-300PMU(NATO呼称SA-10グランブル)を原型とし、有効射程は120マイル、速度はマッハ4.2だ。
  6. 「画像で判明した発射車両は北京郊外の製造工場でグーグルアースがとらえたものと同じだ」と海軍関係アナリストのクリス・カールソン海軍大佐(退役)がUSNI Newsに16日語っている。「各4発のミサイル部隊二個はこの数週間の間にウッディ島に搬入されたようだ」
  7. 今回のHQ-9配備の前に人民解放軍空軍が瀋陽J-11戦闘機編隊をウッディ島に11月に展開して懸念を招いており、南シナ海で中国が防空識別圏(ADIZ) を設定する動きとの観測を呼んでいる。2013年には東シナ海で中国がADIZを設定し、米国他への挑戦と受け止められた。直後にPLAは東シナ海で戦闘機を運用しADIZの実効性を示した。
  8. 南シナ海でも同様の動きに出れば、主権・領有権が複雑に絡み合った地域であり、中国は国際法に違反することになる。
  9. 自国領土内に防衛装備を配置することは国際法に違反しないが、この装備で国際空域や水域に「明白な脅威」を加えることは国際法に反すると海軍大学校の国際法教授ジェイムズ・クラスカはUSNI Newsに開設してくれた。「もし中国がこのミサイルを使って防空識別圏を設定する、あるいはその他の制約を航空に加えれば法への違反になる」
  10. HQ-9搬入は米国がFONop航行の自由作戦として誘導ミサイル駆逐艦一隻をパラセル諸島のトライトン島から12カイリ以内を航行させて一か月もたたない中、中国が島しょ部分で軍事施設を拡大中との報道が出て一週間後の動きとなった。■


コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ