2016年2月15日月曜日

中国の軍拡でアジア太平洋の軍備調達は急成長中(日本、韓国、シンガポール等)


ちょっと事実錯誤の部分もありますが、中国の周辺国がおしなべて軍事装備の整備に動いているのは事実です。
----------------------------------------

Asian Procurement Takes Cue From Chinese Modernization

By Wendell Minnick, Defense News11:50 a.m. EST February 13, 2016

CHINA-WWII-PARADE(Photo: Greg Baker/AFP via Getty Images)

TAIWAN — 中国の進める装備近代化がアジア各国の防衛装備調達を動機づけている。中国は第五世代戦闘機を開発する一方でロシアからSu-35を導入し、国産空母を建造し、弾道ミサイル軍の戦力拡大に向かい、南シナ海の支配を狙い、台湾進攻と日本が実効支配する尖閣諸島の占拠をほのめかしている。
  1. 「中国が南シナ海の軍事化に走り、日本への敵意をあらわにするのを横目で見る各国が防衛装備を追加調達して強力で強圧的な中国に対する保険を考えるのは当然でしょう」と語るのはリチャード・ビッツィンガー(シンガポールのラジャラトナム国際研究校の主任研究員)だ。
  2. 中国は伝統的に数の威力を求めてきたが、ここにきて技術面でも域内主要国と肩を並べるようになってきたと指摘するのはダグラス・バリー(ロンドンの国際戦略問題研究所の主任研究員)だ。
  3. 「成都J-10、瀋陽J-11にロシア製Su-35がそろえば2020年代に十分通用する戦闘機の基盤が完成します。域内の各国空軍は対抗上高性能機材に投資するのか、スタンドオフ兵器への依存を高めるのか選択を迫られるでしょう」(バリー)
  4. 中国のたくらみ以外に北朝鮮がミサイル・核兵器の開発で常軌を逸した脅かしに直面する各国の反応はさまざまで、韓国、台湾、シンガポールがF-16の耐用年数延長改修に向かう一方、国産戦闘機開発に韓国がKF-Xで日本がステルスX-2心神で挑み、そのほかにも台湾の国産防空戦闘機で性能改修を図る動きがある。
  5. ビッツィンガーは中国空軍の最新装備を心配するのは各国にとりごく自然だとし、自国空軍基地がまず攻撃対象になると憂慮しているという。このことから短距離離陸垂直着陸機のF-35Bや改修ずみAV-8ハリアー、V-22オスプレイ輸送機への需要が高まっている。
  6. F-35Bはオーストラリア、日本、韓国が導入予定で(?)シンガポールもまもなくここに加わる見込みだ。台湾もF-35Bを希望しているが、政治的な事情で実現しそうにない。北京が相当のロビー活動をワシントンで展開しているためだ。
  7. 台湾からはブロック50/52のF-16C/Dを導入して老朽化してきたミラージュ2000とF-5を更新したいとの要望が出たが米政府は拒絶しており、アナリストの間ではこれ以上の高性能機を台湾に提供すれば中国が黙っていないとみる向きが多い。当然F-35がその対象だ。かわりに米政府筋によれば台湾に改修ずみAV-8の提示をするという。
  8. 各国が垂直飛行可能な機材に目をつけるのは中国が弾道ミサイル・巡航ミサイルを強化しているためだ。台湾のシナリオでは中国は短距離弾道ミサイル1,400発を発射して空軍基地を粉砕し、指揮命令系統を破壊し、地上の対空陣地を壊滅させる。これに対して防空力の維持に有効な策はひとつだけで、F-35Bあるいは再生AV-8を導入し、台湾中部の山岳地方に機体を隠すことだけだ。
  9. 中国が島しょ部分への脅かしをかけてきたことで垂直着陸輸送機への関心が高まっている。長距離を高速飛行し兵員・物資を輸送するためにティルトローターのベル=ボーイングV-22オスプレイを発注したのは日本だが、韓国とシンガポールも関心を示している。オスプレイはシンガポール航空ショー(2月16日ぁら21日まで)で展示される。
  10. 弾道ミサイルの脅威は中国だけでなく北朝鮮からもあり、地上配備の防空ミサイル装備への関心が高くなっている。ここには最終段階高高度地域防衛(THAAD)が韓国向けに、また新型ペイトリオット性能改修-3(PAC-3)が日本と台湾向けにある。
  11. 台湾は西海岸に沿って高性能緒距離早期警戒レーダーを最近導入したばかりで、中国内陸まで監視し、ミサイルだけでなく戦闘機の動きもモニターする。日本は信号情報収集(SIGINT)やレーダー監視設備を琉球諸島に強化している。
  12. 台湾のSIGINT体制は世界でも高性能な部類に入り、米NSA(国家安全保障局)は台湾の国家安全保障局(NSB)と共同で高周波方向探知アンテナ施設を台北北方の陽明山Yangmingshan Mountainで運用中だ。またNSBは独自にアンテナ施設を北部の林口Linkou と南部の檳榔村Betel Nut Villageに設置した。
  13. NSAを退職した筋によれば米国が集める中国関連の信号情報の7割は台湾で得たものだという。
  14. 航空ショー主催者によればアジア太平洋の防衛予算は2018年までに19パーセント増えて6,120億ドル規模に膨れ上がるという。■

0 件のコメント: