スキップしてメイン コンテンツに移動

カシミール空戦でMiG-21を繰り出したインド空軍の事情がわかった

世界最大の民主主義国家と自慢するインドの主張に米国人が苛立つのを知っていますが、行政手続きが複雑でとにかく時間がかかるインドが有事には不利になりかねません。今回の軍事衝突は今の所小康状態のようですが、こうした自国のまずい点を自分で直す気があるのか、をインドは試されそうですね。カシミール付近は目立つ軍事施設構築でパキスタンを刺激することもあり、構築が遅れているのでしょうか。


 

Sukhois hobbled by lack of blast pens near LoC

スホイ戦闘機の展開を妨げたのは強化掩蔽施設がLoC付近になかったためだった
NEW DELHI, MARCH 10, 2019 21:24 IST
UPDATED: MARCH 10, 2019 21:24 IST




ンド空軍(IAF)で強化シェルター「ブラストペン」建造が遅れているためパキスタン機との空中戦にSu-30戦闘機が出撃できなかったと判明した。機体導入から20年立つが建造が完了していないことを国防筋が認めた。

「行政手続きが遅れSu-30MKI用のブラストペンを国境管理線(LoC)近くで整備できていない。内閣安全保障委員会(CCS)の認可は2017年末にやっと出た」と同上筋は述べている。このため同機はLoC付近に前方配備できず、パキスタン空軍(PAF)機がインド軍事施設攻撃のため国境を超えてきた際にスクランブル出撃できなかったとの説明で、これでまっさきにMiG-21が投入された理由がわかった。

「構築には三四年かかる」とするが構築する施設数、総費用について同上筋は口を閉ざした。

2月27日朝、20機超のPAF機がLoCを超えH4誘導爆弾投下を試みたが、MiG-21バイソン8機編隊が迎撃した。ミラージュ2000やSu-30MKIは周辺基地から出撃したが、MiG-21部隊が一番近くにあり、PAF機に即座に対応した。交戦でF-16一機を撃墜したが、インド空軍もMiG-21を一機喪失した。
.
IAFがSu-30の第一陣をロシアから受領したのは1996年のことで計272機を導入し、うち240機が稼働中だ。だがロシアトノ契約にはブラストペン構築は含まれておらず、IAFが独自に構築を進めざるを得なかった。

議会の国防常設委員会はシェルター建設の遅れを2016年に指摘していた。「供用中の空軍機材向け強化シェルターがない」


ブラストペンは敵の空襲やミサイル攻撃から機体を守るのが目的でパキスタンとの軍事衝突(1965年)ではIAFは機体を外に展開し数機を喪失した。1971年戦ではこの教訓を活かした。■

コメント

  1. 日本の空自、海自、陸自には、敵の攻撃に備えて基地や滑走路や港は強化されているんでしょうか?予算が少なく苦しい状況にあるようなので、心配です。

    返信削除
  2. 空自にシェルターはない。
    国民用の核シェルターもない。
    拉致被害者を取り戻すための憲法改正もない。
    有るのは政治屋の遺憾砲のみ。


    返信削除
  3. 情報ありがとうございます。インドより悲惨ですね。
    高価な戦闘機が脆弱な環境にあるとは。。。 想像以上でした。

    返信削除
  4. 空自のシェルターはものすごく少ない。
    特に西日本や那覇基地
    韓国の基地のシェルターは凄い数。台湾も。
    日本は平和ボケ。

    空自の基地周辺を強制買収して全機強化型シェルターに入れるべき。
    津波で浸水する那覇基地の分は、水密シェルターにして、来援機体分も含めて
    100機分の周辺海面埋め立てて建設すべき。
    築城基地もそうですね。
    南北統一したら、築城基地が最前線。
    そうなったら美保基地にも基地南側の広い敷地に水密強化シェルター50機以上こさえないと駄目ですね。
    芦屋基地も滑走路伸ばして、戦闘機部隊シェルター化して配備しますか。
    空自合計で戦闘機600機くらい必要かな?
    無人機もその3倍ですかね、将来は。戦闘機1機に無人機3機
    無人機用のシェルターもいるのかな?
    来援用のシェルターも欲しいから、戦闘機用800基無人機用2000基か!
    多いな、無人機は1基に2機はいらないかな?

    将来は高性能対空ミサイル(極超音速ミサイル・滑空弾・弾道弾や巡航ミサイル航空機全て迎撃可能)
    を海自と空自それぞれの基地や重要施設周辺に必要数装備してほしいですね。

    返信削除
  5. これだけ周辺国の脅威が現実のものになっているだけに、防衛予算の拡大と防衛装備、陸海空自の基地の強化は早急に行わないといけないですね。

    返信削除

コメントを投稿

コメントをどうぞ。

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

日本の防衛産業が国際市場でプレイヤーになれるか試されている。防衛面の多国間協力を支える産業が真の国際化を迫られている。

  iStock illustration CHIBA, Japan —  インド太平洋地域での中国へのヘッジとして、日米含む多数国が新たな夜明けを迎えており、軍事面で緊密化をめざす防衛協力が進む 言うまでもなく日米両国は第二次世界大戦後、米国が日本に空軍、海軍、海兵隊の基地を設置して以後緊密な関係にある。 しかし、日本は昨年末、自国の防衛でより積極的になることを明記した新文書を発表し、自衛隊予算は今後10年間で10倍になる予想がある。 政府は、新しい軍事技術多数を開発する意向を示し、それを支援するために国内外の請負業者に助けを求める。 日米両国軍はこれまで同盟関係を享受してきたが、両国の防衛産業はそうではない。 在日米国大使館の政治・軍事担当参事官ザッカリー・ハーケンライダーZachary Harkenriderは、最近千葉で開催されたDSEIジャパン展示会で、「国際的防衛企業が日本でパートナーを探すのに適した時期」と述べた。 日本の防衛装備庁の三島茂徳副長官兼最高技術責任者は会議で、日本が米国ならびに「同じ志を持つ同盟国」で協力を模索している分野を挙げた。 防衛省の最優先課題のひとつに、侵略を抑止する防衛システムの開発があり、極超音速機やレイルガンに対抗する統合防空・ミサイル防衛技術があるという。 抑止力に失敗した場合を想定し、日本は攻撃システムのアップグレードを求めており、12式地対艦ミサイルのアップグレード、中距離地対空ミサイル、極超音速兵器、島嶼防衛用の対艦ミサイルなどがある。 また、高エナジーレーザーや高出力マイクロ波放射技術など、ドローン群に対抗する指向性エナジー兵器も求めている。無人システムでは、水中と地上無人装備用のコマンド&コントロール技術を求めている。 新戦略の発表以来、最も注目されている防衛協力プログラムは、第6世代ジェット戦闘機を開発するイギリス、イタリアとの共同作業「グローバル・コンバット・エアー・プログラム」だ。 ハーケンライダー参事官は、日本の新しい国家安全保障戦略、国家防衛戦略、防衛予算の増強は、「時代の課題に対応する歴史的な資源と政策の転換」につながると述べた。 しかし、数十年にわたる平和主義的な政策と、安全保障の傘を米国に依存してきた結果、日本の防衛産業はまだ足元を固めらていないと、会議の講演者は述べた。 三菱重工業 、 川崎

海自の次期イージス艦ASEVはここがちがう。中国の055型大型駆逐艦とともに巡洋艦の域に近づく。イージス・アショア導入を阻止した住民の意思がこの新型艦になった。

  Japanese Ministry of Defense 日本が巡洋艦に近いミサイル防衛任務に特化したマルチロール艦を建造する  弾 道ミサイル防衛(BMD)艦2隻を新たに建造する日本の防衛装備整備計画が新たな展開を見せ、関係者はマルチロール指向の巡洋艦に近い設計に焦点を当てている。実現すれば、は第二次世界大戦後で最大の日本の水上戦闘艦となる。 この種の艦船が大型になる傾向は分かっていたが、日本は柔軟性のない、専用BMD艦をこれまで建造しており、今回は船体形状から、揚陸強襲艦とも共通点が多いように見える。 この開示は、本日発表された2024年度最新防衛予算概算要求に含まれている。これはまた、日本の過去最大の529億ドルであり、ライバル、特に中国と歩調を合わせる緊急性を反映している。 防衛予算要求で優先される支出は、イージスシステム搭載艦 ( Aegis system equipped vessel, ASEV) 2隻で、それぞれ26億ドルかかると予想されている。 コンピューター画像では、「まや」級(日本の最新型イージス護衛艦)と全体構成が似ているものの、新型艦はかなり大きくなる。また、レーダーは艦橋上部に格納され、喫水線よりはるか上空に設置されるため、水平線を長く見渡せるようになる。日本は、「まや」、「あたご」、「こんごう」各級のレーダーアレイをできるだけ高い位置に取り付けることを優先してきた。しかし、今回はさらに前進させる大きな特徴となる。 防衛省によると、新型ASEVは全長約620フィート、ビーム82フィート、標準排水量12,000トンになる。これに対し、「まや」クラスの設計は、全長557フィート強、ビーム約73フィート、標準排水量約8,200トンだ。一方、米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦は、全長567フィート、ビーム55フィート、標準排水量約9,600トン。 サイズは、タイコンデロガ級が新しいASEV設計に近いが、それでもかなり小さい。Naval News報道によると、新型艦は米海軍アーレイ・バーク級フライトIII駆逐艦の1.7倍の大きさになると指摘している。 武装に関して言えば、新型ASEVは以前の検討よりはるかに幅広い能力を持つように計画されている。 同艦の兵器システムの中心は、さまざまな脅威に対する防空・弾道ミサイル防衛用のSM-3ブロックIIAとSM