History Is Made As UCAS Lands On U.S. Carrier
By Amy Butler abutler@aviationweek.com
Source: AWIN First
aviationweek.com July 10, 2013
Credit: Amy Butler
米海軍の無人戦闘航空機システム(UCAS)実証機の2号機が航空史上に一ページを加えた。7月10日に航空母艦USS George H.W. Bushに拘束フックで着艦に成功した。場所はヴァージニア州ノーフォークの沖合い。
- 中国はじめ無人ステルス機の開発進む中、今回の着艦成功で米国技術の優位性が確立したと、海軍長官レイ・メイバスNavy Secretary Ray Mabus が艦上で着艦直後に開いた記者会見で発言。
- 同機は着艦を二回実施し、最初は三番ワイヤーを予定通り捉えている。二回目はカタパルトで発艦し、二番ワイヤーをこれも予定通り捉えた。パタクセントリバー海軍航空基地から発進している。
- 一回目の着艦の前に同機は艦上のLSO着艦システム運営者からゴーアラウンドを指示され、LSOはデジタル機器で指示を伝え、UCASのシステムソフトウェアが指示を受領し、機内に伝えた。
- 一点異常が発生したのはUCASオペレーターが同機の制御を甲板運用オペレーターに移管しようとした時点だった。甲板運用オペレーターは腕につけた制御端末で同機を格納庫までタキシー移動させようとした。一回目で無事移管が完了したことを示す青灯がつかなかった。赤が点灯し、移管が成立しなかったと表示したのだ。この移管手続きは機体を格納庫内で動かすために必要だ。甲板の要員が即座に予備端末に切り替えて青灯がつき、カタパルト発艦の準備を進めた。
- 拘束着艦の成功は大きな成果で、実証のうち難易度が最も高いテストだ。初のカタパルト発艦は5月に実施していたがその後も発艦、タッチアンドゴーを繰り返し実施していた。
- これに比べると着艦は複雑だ。同機の自律飛行ソフトウェアと精密誘導装置が海上の母艦のたてゆれを把握する必要があるためだ。誘導装置により同機は正確な自機の位置を母艦と対照しながら認識して着艦に備える。
- 艦上運用は7月16日までの予定で、関係者はもう一回は最低でも着艦を実施したいと考えている。その後二号機はパタクセントリバーに戻り、拘束着艦テストのデータを検討し、飛行テストの継続が必要かを判断する。
- ただし各機の飛行計画はほぼ完了しており、ペンサコーラとパタクセントリバーの海軍博物館でそれぞれ展示が決まっている。
- UCASは無人空母運用空中偵察攻撃機 Unmanned Carrier-Launched Airborne Surveillance and Strike (Uclass) のさきがけとなり、Uclassで海軍は航空母艦の周囲を一日24時間一週間毎日周回飛行させるミッションを実施できる体制にしようとしている。
- メイバス海軍長官は機体価格がUclassの鍵という。海軍は技術実証開発経費は別として最初の警戒飛行用二隊を150百万ドル以下で購入したいと考えている。
- ボーイング、ノースロップグラマン、ロッキードマーティン、ジェネラルアトミックスがUclass契約をめぐり争っており、各社の機体設計案は海軍が審査中。
- 並行して海軍は8月に同機の契約のキックオフとして入札提案仕様の第一版を発表する予定で、正式な仕様書は2014年3月までに公表し、同年10月に契約企業を選定する。■
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