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多様な中国の無人機開発動向に注意が必要

China Seeks UAV Capability

aviatonweek.com Aug 5, 2011

無 人航空機UAVに関して中国は1990年代末までは西側の技術開発を追随する姿勢だった。しかし台湾との軍事対立の可能性を意識した人民解放軍PLAが 90年代末から装備近代化を打ち出したなかで無人航空機は高い優先順位を与えられた。その結果、中国のUAVは飛躍的に進歩し、航空機、ヘリコプター、巡 航ミサイル各分野で主要航空機メーカー、大学、研究機関が成果を上げつつある。
  1. PLA のUAV開発意欲は各種とりそろえ、超小型から、戦術機、戦略機までカバーする他、まもなく高高度、準宇宙高度の飛行船、超音速機体まで登場するだろう。 UAV活用はPLAの戦略ドクトリンの「情報戦力化」の一環となっている。一方、中国の電子産業企業は高度に洗練された遠隔操作設備、ラップトップパ ソコンによるUAV運航を実現している。2010年代末までに配備完了となる中国製コンパスCompass航法衛星システムで全世界規模で中国のUAVは 運用可能となる。業界筋によると中国のUAVおよび無人戦闘航空機システムUCAVは将来においてセンサーから攻撃まで、地上兵員から宇宙空間までひろが る軍事力の一端を担うことになるという。
  2. 一 方、戦術レベルでのPLAのUAV活用は控えめな進展にとどまっている。PLAが90年代から使用しているのは西安ASN-206でトラックから離陸する 航続距離150Km、6から8時間帯空できるUAVだ。同機は各種演習で視認されることが多くなっており、主要な用途としてPHL03多装填発射ロケット 兵器による長距離攻撃を支援することがある。同UAVに円盤状の通信リンクアンテナを装着いているのも確認されている。
  3. こ れに対して2000年から導入が始まったのが南京シミュレーション技術研究院Nanjing Research Institute on Simulation Technique開発によるW-50で滞空時間4から6時間、重量100Kgの同機が陸軍演習でみられている。また、陸上兵員が投げることで飛行を開始 するASN-15は指揮統制機能を強化した89式装甲兵員輸送車に搭載される。
  4. さ らに小型UAVは模型飛行機がその原型となっているものがある。W-1は重量1.75Kgで滞空1時間で手動離陸するが原型はラジコンモデルだ。垂直離陸 UAVの実用化は遅れている。90年代に北京航空航天大学Beihang Universityは同軸ローター方式の小型垂直離陸UAVを海軍用に開発しており、南京航空航天大もソアーバード・シリーズを開発している。同大の LE-300(重量900kg)はノースロップ・グラマンのファイヤースカウトFire Scout.とほぼ同じ大きさだ。
  5. 中 国ヘリコプター開発研究院Chinese Helicopter Research and Development Institute,はZ-10攻撃ヘリを設計していることで知られるが、2006年にU-8E(重量220Kg)を公試しているが、PLAが採用したか は明らかではない。またヤマハ発動機のモデルをコピーしたRMAXのあとをうけて偵察用のラジコン無人ヘリを開発するメーカーがあり、警察用に垂直離陸 UAVが納入されている。
  6. 中 距離長時間飛行UAVに兵装を与えてUCAVとする開発も進んでいるが、PLAは配備に慎重だ。プレデターと同程度の大きさのプテロダクティル -1Pterodactyl は滞空20時間出2010年の珠海航空ショーで初めて確認されたが、中国北方工業公司Norinco BA-7 光学誘導ミサイルを搭載してる。同機開発は2004年開始といわれ、地上基地経由で画像情報を転送できるとされるが、PLAへの配備は不明だ。
  7. 2008 年の珠海ショーで初めて確認されたのがやや小さいCH-3で12時間滞空でき、米国のVariezeホームビルト機をコピーしたカナード翼の設計だ。 FT-5小型衛星航法誘導爆弾とAR-1光学誘導ミサイルを搭載。同ショーではCH-3による地上、海上支援の可能性が展示されていた。両機ともにPLA の第一線部隊には配備が確認されていないが、パキスタンはCH-3の共同生産を選択している。
  8. ター ボジェット、ターボファン動力UCAVの開発もされている。台湾ではPLA空軍がJ-6戦闘機をUCAVに改造してすでに300機以上が配備されていると指摘し ている。超音速のこれらUCAVは精密誘導ミサイル発射が可能なため台湾は地対空ミサイル防衛の拡充を迫られている。
  9. 2002 年珠海ショーでは杭州成都合作によるWZ-2000高高度長時間飛行(HALE)が可能なターボファンUAVが展示され、形状はノースロップ・グラマンの グローバルホークそっくりであった。2008年ショーでは洛陽光電子工業Luoyang Opto-Electronics Co.がWZ-2000と類似した形状のUCAVを展示しており、空対空ミサイルを搭載していた。
  10. PLA は戦略級UAV開発も進めており、今のところBKZ-05がHALE-UAVとして偵察任務に配備されている。同機の動力はレシプロあるいはタービンの推 進式でイスラエル航空宇宙工業のヘロンと寸法は近い。同機を運行する部隊は中央軍事委員会の国家戦略司令本部直属だといわれる。
  11. 成都航空機の天翼Tianyi はグローバルホークの三分の二程の大きさで2008年にテストが確認されている。配備されれば、中国が領海と主張する東シナ海、南シナ海を活動範囲に入れるだろう。.2006 年には瀋陽航空機がダークソードDark Swordの構想を珠海ショーで発表して波紋を生じた。無人空対空戦闘航空機との説明であったが、その後の展示はない。ただし、中国航空博物館でPLA航 空部隊設立60周年特別展示が2009年にあった際に同機モデルが展示されていたことから同構想はまだ開発が継続されているのではないかとの観測が生まれている。また中国製第5世代戦闘機として超音速無人機が攻撃、防空任務につく可能性もあろう。
  12. さ らに超高空飛行UAVが偵察、エネルギー兵器運用、大量兵員輸送の各種任務に使われる可能性を米国は注視しており、実際に中国航空宇宙工業並びに各大学研 究センターがこの構想を研究中だ。研究の中心は高高度運用の飛行船でとりあえずは監視・通信中継が目的で太平洋上空出の運用が想定されている。
  13. ま たPLAは多額の研究開発努力を極超音速で準宇宙高度・低周回軌道を飛行するUAV/UCAV開発で続けており、2007年に成都の神龍Shenlongが ボーイングX-37Bと同サイズの小型宇宙機として存在することが判明している。すでに同機が準軌道飛行を2010年ないしそれ以前に試験実施しているとの報道 がある。また未確認報道だが成都が極超音速技術試験機をテストした可能性がある。米空軍の構想では同じような性能の機体の運用開始は2030年としている が、中国が先を越す可能性はないか。

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