冷戦時代よりも重要になってきたミサイル探知衛星

U.S. Sends New Satellite Into Space To Monitor Missile Launches

By Reuters

aviationweek.com March 20, 2013
Credit: Lockheed Martin

アトラス5ロケットガケイプカナベラル(フロリダ州)から19日打ち上げられ高性能ミサイル警戒衛星二号機が軌道上に乗せられた。

  1. 打上げは東部標準時間午後5時21分で米空軍の宇宙配置赤外線システム地球静止衛星二号機Space Based Infrared System Geosynchronous(Geo2)を搭載していた。
  2. .同衛星は軌道上監視ネットワークの一部となり、ミサイル発射の兆候を連続探知する手段となる。
  3. . 「ミサイル後部から出る赤外線の兆候を見つけます」と空軍宇宙軍団司令官ウィリアム・シェルトンAir Force Space Commander William Sheltonが同日に開かれた下院科学委員会公聴会で発言した。同公聴会は小惑星ほか宇宙物体の接近の発見方法がテーマだった。
  4. .「ミサイルの種類がわかります。またミサイルの向かう目標もわかります。搭載する赤外線センサー一式では地球の外から襲来する物体の予測は不可能です。」
  5. .同衛星はロッキード・マーティンが作成し、2011年に打ち上げ済みのGeo1に加わる。各衛星には赤外線センサー二組が搭載され、そのうち一基が地表を連続してスキャンしてミサイル発射の兆候を探知すると共に、残りの一基は固定地点を監視する。
  6. 宇宙配備赤外線探知システム衛星は当面は40年前から配備済みの国防支援衛星ネットワークの補完の扱いだがゆくゆくはこれに取って代わる。
  7. . 「ミサイル警報探知システムの機能が厳しく問われる事態になっています。多分冷戦時代よりも要求水準は高いのではないでしょうか」とジェイムズ・プラノー James Planeaux(空軍で赤外線宇宙配備システムズを統括)は語る。「戦略級、戦術級ミサイルの脅威が数の上でも種類でも多様化しています。そこでわが国 のシステムも近代化して現在の脅威に対抗できるようにしておく必要があるわけです」
  8. .米国の宇宙配備探知衛星全体で2011年に200近くのミサイル発射を見つけており、その他に1,700件近くの赤外線現象を感知したとプラトーは言う。「世界情勢の動向次第ですが、今年はミサイル発射件数が増えると見ています」
  9. チャック・ヘイゲル国防長官Defense Secretary Chuck Hagelからアラスカにミサイル迎撃手段を14基追加配備するとの発表があり、北朝鮮とイランからの脅威の増大に対応する動きとなる。
  10. 軍 が運用する宇宙配備監視ネットワークからの情報によりミサイル迎撃の位置・追尾情報が利用可能となる。Geo 1衛星はデータ通信の問題により運用が完全となっていない。ただし10月1日までにリアルタイム監視が実現するとプラノーは発表。Geo2も年末までに同 様の性能が獲得される。
  11. .さらに2機の衛星が製造中で、2015年と2016年に打ち上げられ、今年中に別の二機製造の契約が交付される見通しだ。
  12. なお、今回の打ち上げはユナイテッド・ローンチ・アライアンスにとって通算69回めとなった。同社はロッキード・マーティンとボーイングにより2006年に設立された共同事業体だ。■


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