
今回は米空軍の広報資料からお送りします。http://www.af.mil/news/story
As KC-135Es retire, Air Force officials' focus shifts to KC-X
Posted 10/5/2009
by Tech. Sgt. Scott T. Sturkol
Air Mobility Command Public Affairs
スコット空軍基地(イリノイ州)(AFNS)--- KC-135Eストラトタンカーの最後の機体が9月28日の最終飛行をシェパード空軍基地(テキサス州)で行い退役し、50年以上の運用に終止符を打った。このKC-135E 56-1503機は同基地で航空機メンテナンスの教材として使用され、1956年製で同型機161機のひとつ。空軍はKC-135R合計415機の運用を今後新型機が導入されるまで継続する。KC-135Eの退役でKC-X次期空中給油機の必要性があらためて注目されると空軍機動軍団(AMC)は見る。9月24日、国防総省はKC-X提案仕様書案を公表。それによると新型空中給油機179機をKC-135の後継機とする。KC-Xは二次的に貨物、人員、患者を輸送する。
KC-135部隊の稼働率は80パーセントを維持していると、AMCの兵站本部は報告している。KC-135では飛行時間一時間あたり平均延べ7人時間から8人時間の保守点検が必要だ。KC-135の任務一回ごとに機付長と補佐2名が機体を点検している。一番多くの保守作業が必要なのは燃料タンク、補助動力装置、飛行制御、エンジン計器。その他にも毎年大体72機のKC-135が空軍資材軍団で経年変化への対応作業を受ける。KC-135のシステムおよび保守点検関係者によるとこの作業日数は増大の傾向にあるという。
AMCの予測では今後15年から30年でKC-135の保守点検は増大し、配線の更新、表皮処理、腐食対策他機体の維持ならびに飛行制御の総点検、アナログシステムの改修が含まれる。これらの合計で年間費用は20億ドルから60億ドル増加していくと見ている。退役後のKC-135Eには教材として使われる機体以外に部品取りのため「ボーンヤード」となるデイビス・モンタン基地(アリゾナ州)に保管される機体がある。
「必要な部品を取り外されるまで15年から20年そこに残ることもあります」とトム・シュナイダー大佐(309航空宇宙保守点検・再生グループ指揮官)は語る。「退役した機体を有効利用しています。保存状態に置かれるということは部品取りの対象となり、そのおかげで残りの機体が飛行できます」関係者はKC-135RとKC-10エクステンダーの空中給油ミッションを世界中で維持できると自信を持っている。しかし、新型給油機を熱望しているのも事実だ。AMC
司令官リヒテ大将はKC-Xを空軍の調達の最優先対象として捉えており、米国の軍事戦略を支える中核的な航空機として今こそ計画を前進させるべきと見ている。
(写真はKC-135E(下)とR。エンジンが違うのがよくわかりますか。空中給油機は窓がないので閉所恐怖症の方はつらいでしょうね。そのかわり機体が長持ちしています。)
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