F-22 Lessons Drive Faster F-35 Testing
aviationweek.com Aug 24, 2010エドワーズ空軍基地にて
F-35共用打撃戦闘機のフライトテストは予定よりも3倍早く進展しており、それに呼応して関係者は付随的な支援テストも予定を繰り上げる対応に迫られている。
- 同時に関係者によるとフライトテスト用の機材設備の追加投入の予定もあり、開発期間が13ヶ月延長となったことに対応しようとしている。
- 通 常型離着陸(CTOL)型のF-35A合計2機は5月以来53ソーティをこなしており、当初の予定では現段階で17回だったので進展が著しい。「予定では 150点だったテスト項目も536点まで実施できました」(461飛行テスト隊司令兼F-35統合テスト部隊(ITF)司令ハンク・グリフィス中佐)
- また空軍フライトテストセンター司令官デイビッド・エルクホン少将もF-35Aが「予想を上回る」進展を見せていると語る。
- F-22開発の過程で得た経験が結果を生んでいるとグリフィス中佐は話す。テスト開発に従事する人員もF-22の経験者が多い。同中佐はさらにITFとロッキード・マーティンが当初からF-22の経験からフライト前テストの遅延を回避しようと努力したのが大きいと加える。
- 「F- 22ではフライトテストの開始が遅れたのはテスト機の生産が遅れたためだ。F-35でもロッキード・マーティンと緊密に動いたのです」(グリフィス中佐) その結果、到着したテスト機はトラブルがなく、テストを開始できる状態であったという。「当地に到着して二日目にテストフライトを開始し、二週間で9回 を実施した」という。さらにメンテナンス・支援要員もエドワーズカラパタクセントリバー海軍航空基地に飛び、あらかじめF-35取り扱いの経験を得たとい う。
- 熱 管理もF-35のテストチームが憂慮していた問題だったが、結局トラブルにはならなかった。「白昼3時間の運転でもオーバーヒートしませんでした」(グリ フィス中佐) 冷却した燃料も準備したものの使用されなかったという。ただし、IPP(統合動力パック、補助動力および緊急動力に環境制御システムを組み 合わせて重量軽減を図る)がサブシステムとなる動力・熱源制御システムのリトマス試験紙となるテストは今後投入される完全装備機体AF-3で試される。同 機では冷却はより重要な問題で、ブロック0.5仕様のミッションシステムソフトウェアが実装され、レーダーおよび電子戦装備も搭載されるためだ。
- AF- 3は現在ロッキード・マーティンで無饗室内テスト中で、10月に当地に移送される予定。同機の初期テストが開始される時期は気温が低い季節なので、気温が 上昇する来年春季以降が真の試練となる。二号機AF-4は年末に加わる。システムテスト用の機体は推力、空中給油、兵たん支援、武装統合、飛行性能拡大の 各種テスト評価に従事する。この段階でITFは規模を拡大し、短距離離陸垂直着陸(Stovl)型のF-35Bが配備されているパタクセントリバー海軍航 空基地に加え、ロッキード・マーティンのフォートワース施設も活用する。
- ITF の規模は最終的にはF-35合計8機に拡大する。当初より2機追加配備となる。また人員の補充も進んでおり、「予定よりも一年前倒しのテストを実施す る」(エルクホン少将) さらにチェース機材、空中給油機の乗員も加わる。ロッキード・マーティンからは112名のメンテナンス・テスト評価要員が追加派 遣される。政府および民間からは総計740名の規模になる予定だ。
- JSF運用テストチーム(JOTT)の発足が2012年に予定され、開発チームと運用テストチームの連携が強化される。同チームにはCTOL型、艦載Stovl型あわせて20機が配備される。そのうち2機は英国向けの機体となる。
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