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プレデターC型アベンジャー



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Predator C Avenger Makes First Flights
Aviationweek.com 4月17日

長く噂されていた、ステルス性を強化してジェットエンジン搭載のプレデターC型アベンジャーがジェネラルアトミックス航空システムズGeneral Atomics Aeronautical Systemsで完成。
【性能】滞空時間は20時間。飛行速度は400ノット以上、運用高度は最高60,000フィート。外観からはステルス性が強化されたことが明白。動力はプラットアンドホイットニーカナダのPW545B(推力4,800ポンド)で排気の赤外線特徴にはシールドがかけられる。排気口まではS字型で、排気温度を下げ赤外線特徴を軽減するほかレーダー探知を難しくしている。
【装備】機体内部には500ポンド爆弾にGBU-38JDAMユニットとレーザー誘導を装着して搭載する。全長は41フィートで、兵装格納スペースは10フィートと思われる。兵装倉の扉を外せば広範囲監視ポッドを機体に半分格納して搭載できる。C型の兵装あるいはセンサー搭載量は3,000ポンド。ステルス性が必要なければ機体、主翼の外部に装備を搭載可能。兵装庫内に追加燃料槽を装着すれば飛行時間を2時間延長できる。機内の電源は45kvaとB型と同じ。全天候アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)レーダー以外に広範囲監視装置(米空軍が供与予定)を搭載できる。リンクスSARは機首下部に搭載すると思われる。試作機にはEO/IRターレットが見られないが他のプレデターに装着されているので、機体格納式になっているのかもしれない。
【海軍での採用可能性】主翼は折りたたみ可能で格納庫あるいは空母での運用を想定。かねてから同社は海軍向けにプレデターの運用可能性を訴えてきた。海軍はB型の性能に関心を示したものの、プロペラ動力機を理由に空母搭載を否定。C型には着艦フックがついており、同機の艦上テストが予定されていることが推察される。現状では米空軍ならびに英空軍の運用が最有望される。
【今後の見通し】初飛行は4月4日に成功しており、今後2,3ヶ月は試験を続ける。正式に採用側の予算が投入されれば10から12ヶ月で同社のポーウェイ新工場(カリフォルニア州)で作戦稼動機がロールアウトする見込みだ。同社ランチョ・ベルナルド工場はプレデターA型B型の生産で手一杯の状態だが、C型の生産に支障はないと見られる。A型は今後生産終了になる。ポーウェイ工場はランチョ・ベルナルドの三倍近くの大きさであり、サイバースプリングス工場も利用可能。ジェネラルアトミックスはペンタゴンの要求を待たずに自社費用で必要と想定される仕様の開発を行っている。これが各軍ならびに情報機関で多用されるプレデターシリーズの成功につながった。
【プレデターシリーズ】同社はアベンジャーへの投資額については明らかにしていないが、おおよそB型開発実績の二倍だという。A型(MQ-1)はピストンエンジンで長時間滞空かつ武装発射能力を実現した。ターボプロップにしたB型(MQ-9)は兵装搭載能力が大幅に向上し、速度と実用高度も増加。C型の速度はさらに増加し、迅速な展開が可能となり、作戦柔軟度と生存性が高くなる。
【影響】プレデターCの初飛行が成功し、有人航空機の削減が計画されていることに反対派が懸念を高めている。海兵隊カートライト大将は戦術航空機の編成に高コスト・中コスト・低コストの機体と性能の組みあわせでF-22、F-35および武装UAVとしてプレデターB(リーパー)を提唱。ただリーパーは低視認性機体ではないのでF-22およびF-35とは異質。それに対しアベンジャーは低痕跡で飛行できる。戦術機にはその他F-16C、F-15C、F-15EがAESA(電子スキャンアレイレーダー)を搭載することで補助できる。反対派はゲイツ国防長官とカートライト大将による方針決定に武装UAVを取り入れることに警戒感をもつ。軍事上の必要性よりも経済上の事情を優先することは誤りであり、「プレデターCがF-35の代わりとなる」ことを恐れると匿名の元空軍パイロットの空軍高官(調達担当)は語る。

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