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Aviationweek.com 4月7日
ゲイツ国防長官は現在の戦術航空機編成は「要求数に対して著しく過剰」であるとし、この見方が2010年度に機齢が古い250機を退役させ、F-22生産を187機で打ち止めにする決定につながったと見られる。同長官は部隊編成案は空軍からの提案というが、ノートン・シュワルツ大将(米空軍参謀総長)はF-22はあと60機以上が必要と報道記者に発言している。この見解もゲイツ長官による国防計画の見直しの中で変化した。統合参謀本部副議長のジェイムズ・カートライト海兵隊大将は戦術航空機の新しい編成は高性能機・中程度性能機・低性能機の組み合わせでF-22、F-35および国防関係者には驚くべきことにリーパー無人機の構成という。ゲイツ国防長官は10月1日から始まる2010会計年度内に250機の古い戦闘機を退役させると発表。その多くはF-16とA-10であろうと関係筋は見ている。第一線から消える機数の一部がジェネラル・アトミックス製のリーパーで代替される。カートライト大将は「これまではF-16,F-15,F-15Eが想定されていた分野でリーパーの使用は想定されていなかったが、現在進行中あるいは今後の戦闘状況を考えると、必要な空域に長時間滞空でき、最大搭載量の運搬が毎回必要となるわけでないので、無人機の運用が質的な利点となる」と語る。そうなると、F-35と新型のリーパーが今後の戦術航空機生産の中心となることになる。ゲイツ長官はすでに新型爆撃機の調達を中止する決定をしているからだ。
ゲイツ案が議会で承認されればボーイングのセントルイス工場はスーパーホーネット31機の生産を期待できる。これは海軍向けF-18の複数年度調達の開始を意味することになろう。一定数の購入をF-35や海軍の沿岸戦闘艦で実行することが産業基盤の維持につながる戦略であるとゲイツ長官とカートライト大将は考える。「F-22とF-35では性能がちがいますが、両者を組み合わせたほうがF-22とF/A-16やF-16やF-15との組み合わせよりも効果が高くなります。F-22とF-35の組み合わせで現在そして将来の脅威に十分対応できるものです。」
一方でF-35計画のてこ入れとして同副議長は同機のテスト用機材購入を追加し、空対空また空対地能力のテストを同時並行で行えるようにし、どちらかの遅れが全体に影響を及ぼさないようにするという。ただし、2010会計年度に具体的に何機を追加購入するかは言及しなかった。
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