Fighter Trends Change For 2020 And Beyond
aviationweek.com Mar 22, 2012近い将来の空軍力の姿は従来予想の多くとは異なってくる。F-35共用打撃戦闘機の大量調達は2020年代までずれ込み、現在の第一線作戦用機体の多くは2010年代全般でまだ使われるだろう。また現行機種が2020年代でも主力機種のままになっているだろう。
- ただし、技術的進歩や運用上の効率改善が停滞することにはならない。2010年代に引渡された戦闘機はその時点では最新鋭とはみなされないだろうが、よく見ると各機に重要な改善が加えられているのがわかるはずだ。
- そ の究極の例がロシアのSu-35Sだ。本誌が同機の原型Su-27の存在をスクープしたのが1977年出当時は西側はRAM-Kとして認識していた。推力 制御、飛行制御を完全に一体化し、広角レーダー、大型スクリーン式のコックピット、構造強化を施したSU-35Sはこのまま2030年代まで使用されるだ ろう。
- 新 型機に使われる技術が全部新しい内容とは限らない。アクティブ電子スキャンアレイレーダー、衛星通信、機内アクティブ電子戦(EW)装置、ヘルメット搭載 ディスプレイが登場してから相当の時間がたっている。各技術の価格が安定し、信頼性が向上し、性能が高度化したことに加え、コンピュータの処理能力が上が り、各装備を同時に稼働させることことも実現可能となった。これにより各国空軍は新装備導入に急ぐことになる。重要なのは戦闘力、生存性、攻撃威力、精密 性、生身の操作員を目標上空まで運ぶことである。ただ戦闘機には2つの意味で多様性が求められる。一つはミッション各種をこなすこと、多様な目標を相手に することだ。もうひとつが長年にわたり改良を加え稼働しつづけることだ。.
- こ の意味でシンガポール空軍のF-15とF-16は適合性の好例だ。両型とも純粋な空対空戦闘機として設計されたが、武装を変更して攻撃任務をこなすように なった。ロッキード・マーティン製のLantirnおよびSniper目標捕捉ポッドを搭載し、精密爆撃、近接航空支援(CAS)用以外に情報収集用の機 体にもなっている。ともにEW装備で自機防衛能力を向上させている。一体型年r表タンクを搭載し戦闘機としての能力と航続距離を両立させている。ロッキー ド・マーティンはシンガポール航空ショーでF-16V性能向上型新型機を発表しており、同機の使用期間はさらに延びるいきおいだ。
- 性 能向上の結果でミッションにも変化が生じている。両型ともワルシャワ陣営が運用する想定の大量の敵機に対抗すべく設計されている。エアランドバトル思想に より、F-15EとF-16のブロック30/40にはワルシャワ陣営の装甲車両と補給線を攻撃するため空対地精密攻撃兵器が追加されている。
- 今日の主流はCAS、哨戒飛行、情報収集・監視・偵察であり、戦闘機はよりいっそうネットワークの一部になる傾向があり、各種センサーや兵器類、通信装置が性能を語る際に重要性をましている。
- で はその先はどうなるだろうか。低価格化した空中早期警戒・統制を利用して、戦闘機の作戦投入の共通化が図られるだろう。ネットワーク化は大きな効果を生 み、敵の妨害に対抗することも可能だ。これから出てくる兵器には小口径爆弾性能向上第二計画、フランスのハマーおよび馬手オール空対空ミサイル等があり、 今日の機体の威力を増加させるだろう。さらに長期的にはネットワーク化は有人機と無人機の統合につながるはずである。
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