Enthusiasts Call For More, Faster US Bombers
aviationweek.com Mar 14, 2012次 期主力爆撃機に関し米空軍から100機程度の調達構想が出ているが、積極派はもっと多くの機数が必要との主張だ。現役中は偵察部隊を率いていた退役空軍中 将デイブ・デプチューラDave Deptulaは200機規模の爆撃機フリート調達は困難ではないとし、海外展開部隊10ケに各12機編成の飛行隊を配備し、その他戦略抑止力ミッション や消耗補充用の機体数を想定している。調達数を拡大すれば現行のB-1、B-2、B-52 のすべてを交代させられるばかりでなく、生産構造を整備しながらブロック別に性能向上を図るのが可能となるという主張だ。
- 航 空兵力の専門家レベッカ・グラントRebecca Grantは2月に新型爆撃機の必要性を訴える報告初の中で超音速ダッシュ飛行能力が必要と主張し、そのために可変サイクルエンジンの開発が求められるが 全方面ステルス機ではタブーとされる垂直尾翼のない超音速機はまだ存在していない。
- こ ういった推進派と控えめな調達で十分と主張する派の間で今後数年間にわたり論争が予想される。ゲイツ前長官then-Defense Secretary Robert Gatesにより知られるようになった「80%解決策」構想だが、多数の大規模国防装備で悩ましい状況が生まれている。
- 実 際には空軍にとって2011年のゲイツ長官および統合参謀本部議長(当時)ジェイムズ・カートライト海兵隊大将Gen. James Cartwrightの退任が新型爆撃機取得に大きな向かい風となっている。そもそもゲイツ長官は2009年に次世代爆撃機開発計画を打ち切っている。ま たカートライト大将はし空母搭載型の無人機を爆撃機の代替手段として主張していた。
- これに対しオバマ政権は今年1月に長距離打撃爆撃機 (LRS-B)こそ接近阻止領域拒絶(A2AD)対策の鍵であるとして持ち上げ、大統領署名で本計画を同政権が続く限り安泰な存在にしている。
- これこそペンタゴンがステルス技術があれば最強の脅威も敵ではないと考えている証左であり、このうらには2008年からはじまっているノースロップ・グラマンによる超ステルス無人機(UAV)開発の進展があるのであろう。
- こ の新型UAVとLRS-BはLRSファミリーの一部で、そのほかにUAVからの電子攻撃が加わる。生存の鍵を握るのは敵のレーダーの位置を探知範囲外から 探り、妨害することだ。高性能ステルス機を発見するレーダーが今後開発されたとしても対抗は十分可能と考えられている。
- このUAVはステルス性を維持したまま広範囲を探知してレーダー出力も絞ったまま作動できる。有人機には搭乗員による操作と通信機能が期待できる。無人機と共同運航することで通信喪失の危険を減らすことが可能だ。
- 爆 撃機再浮上の背景に敵対勢力がA2AD戦略を展開し、米軍の地域介入を阻止しようとしている事実があるる。中国の「空母キラー」DF-21対艦弾道ミサイ ル(ASBM)がこの脅威の象徴だASBM発射台は移動性あり、その他地対空ミサイルも移動により長距離ミサイル攻撃から防御性を高める。双方とも友軍に 脅威となるため、攻撃力の評価を迅速に行い、破壊することが肝要だ。LRS-Bの想定する目標となる。
- 指 向性エネルギー兵器(DEW)を防御手段として新型爆撃機に搭載する選択肢もある。ただし現時点では実用的な水準の電磁波あるいはレーザーによるDEW装 備品の確保はできていない。だが、DEW技術が飛躍的に発展しており、距離、威力、出力、冷却特性、重量全てで成果が出ているので、爆撃機の新しい防御手 段になる可能性はある。敵ミサイルの接近を拒み、誘導手段を妨害することができれば機内搭載型のDEWが初めて実用化されたことになる。
- 2013年度予算要求でLRSに想定されるのは292百万ドル。さらに2017年にかけて総額63億ドルとなる。機体単価の目標値は550百万ドルだ。
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