China, U.S. Chase Air-to-Air Cyberweapon
aviationweek.com Mar 8, 2012米空軍は航空機攻撃用のネットワーク兵器を開発中だ。
- ただ電子戦専門家ならこの技術は諸刃の剣となることを知っており、事実、政府高官によると中国はすでにこの方面の開発を精力的に進めており、一部は配備ずみといわれ、米国と同様のシステムで高価な早期警戒機、電子偵察機等を攻撃する能力の獲得を狙っている。
- 米 空軍の目標はサイバー手段による対航空機攻撃であるとノーマン・シュワーツ空軍大将(参謀総長)Gen. Norton Schwartzは公開の場で明らかにしたが、ハーバート・カーライル中将 Lt. Gen. Herbert Carlisle(作戦担当参謀次長)は米軍航空機に対して同様の脅威が存在しているという。
- アシュトン・カーター国防副長官はネットワーク攻撃技術を攻撃と防衛双方で利用して行く方針でペンタゴンのサイバー戦能力には不満があるようだ。
- 「ロ シアと中国はそれぞれ電子戦装備を設計しており、わが方の高価値目標を狙っています。電子攻撃はネットワークに侵入してウィルスを植えつけることで実施可 能です。目標となるシステムに侵入するため、通常は発信される信号をとらえることを目指します」(カーライル中将)
- 中国軍は電子攻撃手段として地上配備型と航空機搭載型を取得しており、E-3AWACS、E-8ジョイントスターズはP-8海洋哨戒機を目標に想定していると同中将はいう。
- 米 空軍は「サッター」システム “Suter” systemの実証を行っており、データストリームの中にアルゴリズムをもぐりこませ敵方の統合防空(IAD)システムにアンテナから侵入するのが目的 だった。このデータストリームはEC-130コンパスコール電子攻撃機内で作成され、敵のネットワークのレーダー画像を取りこみシステム管理者に成りすま しネットワークを乗っ取り、無線通信リンクを介してミサイル発射基地の制御が可能だった。敵のIADシステムの主力の変化はRC-135リベットジョイン ト通信情報収集機が担当した。
- こ の実戦配備型がイラクとアフガニスタンでコンパスコール機を使い投入され、携帯電話システムに侵入している。即席爆発物の作動に携帯電話が使われていた。 ただEC-130 は大型で低速の期待で高高度飛行ができず 対空ミサイルや 砲火に脆弱である。そこでネットワーク侵入装置の小型化が技術課題となりステルス機搭載が目標となった。
- F-22, F-35, EA-18G、 F/A-18E/Fといった新鋭機には新型の長距離アクティブ電子スキャンアレイ(AESA)レーダーが搭載されており、電子攻撃・ネットワーク侵入機能 があると思われている。ただし、サイバー攻撃・電子攻撃用には別の種類の専用AESAアレイが適している。その例として無人機にはボーイングのChamp 巡航ミサイル、レイセオンのMALD-Jジャミングミサイルの他Mk-82爆弾を電子攻撃に転用する案がある。その他サッターのようなネットワーク侵入に 特化した体系の開発が進むだろう。
- 皮肉なことにAESAアレイは一方で電子攻撃システムとして有効距離、出力で有望だが、それ自体が電子攻撃の標的になる。AESA自体に弱点があることを意味し、今後検討が進むだろう。
- 仮 にシリアで作戦行動が展開されると、このような新兵器が実際に空軍により使用される事態が生まれる。リビアと比較するとシリアの防空体制はより慎重な対応 が必要とシュワーツ大将は認めており、シリア以外にも現地政府が『常軌を外れた』行動を示している各国も同様に注意しているという。
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