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EA-18G増強で電子戦能力拡充をねらう米海軍の航空戦略は中国を意識したもの


Why the Navy Wants More Growlers

By: Dave Majumdar
USNI News
Published: March 12, 2014 12:59 PM
Updated: March 12, 2014 1:01 PMEA-18G Growler from Electronic Attack Squadron (VAQ) 129 during night flight operations aboard the aircraft carrier USS Carl Vinson (CVN-70). US Navy Photo
EA-18G Growler from Electronic Attack Squadron (VAQ) 129 during night flight operations aboard the aircraft carrier USS Carl Vinson (CVN-70). US Navy Photo


米海軍は電子攻撃機材の拡充により次世代の作戦案である高度な航空戦能力を実現しようとしている。
  1. 海軍はボーイングEA-18Gグラウラー電子攻撃機22機の追加調達を2015年度予算で求めている。
  2. 「現状では各飛行隊に最小限の機数しか配備されていません」と海軍長官レイ・メイバスSecretary of the Navy Ray Mabus は下院軍事員会で発言。「(要求内容は)保険であり、つなぎ措置」.
  3. この要求の裏にあるのは海軍と議会筋によればグラウラー部隊を拡張して、現状の各飛行隊に5機配備を8機にして飛行電子攻撃 airborne electronic attack (AEA) 戦術を海軍が構想する海軍統合火器管制対空作戦実施能力 Naval Integrated Fire Control-Counter Air (NIFC-CA) の一部として整備すること。同構想はロシアや中国が整備を進める高性能な統合防空体制integrated air defense systems (IADS) の無効化が目的。.
  4. 海軍のねらいは電子攻撃飛行隊16個編成にすることで、そのため48機のEA-18G追加調達で各飛行隊に8機のグラウラーを配置する。.
  5. 業界筋によれば海軍は訓練用としてさらに12機が必要になるはずだという。別に損耗補充用に10機が必要で追加調達は70機ほどになる。
  6. NIFC-CAの整備を進める中心はマイク・マナジル少将(海軍航空戦総監) Rear Adm. Mike Manazir, the Navy’s director of air warfare からUSNI Newsに昨年12月に最低でもEA-18G2機を高速データリンクで接続し、さらにノースロップ・グラマンE-2Dホークアイもつなぎ、脅威対象の発信源を正確に探知する時間距離分析 time distance of arrival analysis tを実施するのだという。
  7. マナジル少将によれば海軍はロックウェル・コリンズが開発した戦術目標細くネットワーク技術 Tactical Targeting Network Technology あるいはLink-16方式の並行マルチネット-4で各機を接続するという。
  8. この三機が配置されると複数の脅威対象飛行物体の発する電子信号の場所を狭めて、武器級の電子追跡をリアルタイムで放射できるようになると海軍は期待。
  9. ただし業界筋によればこの戦術が効果を最大に発揮するにはグラウラー三機が同時に連携して飛行する必要があるという。また、2013年夏に海軍はグラウラー3機による電子攻撃実証をおこなっているという。
  10. ホークアイも電子支援装備を搭載しているが、EA-18Gと同等の性能は期待できず、脅威対象に接近して飛行することもできない。
  11. 「EA-18Gなら電磁状況の全体像が把握でき、電子信号を放射している対象を発見し、そのデータから戦闘部隊は脅威対象への対応方法を選択できます。その選択にはグラウラーが搭載するジャミングポッドによるジャミングあるいはグラウラーの目標捕捉能力を利用した電子攻撃も想定されます。」(上記業界筋)
  12. 海軍が想定する戦闘空域とは相手側が高度の統合防空システムを整備した環境で、VHFレーダーでステルス機も捕捉可能で、高機動性の地対空ミサイルとしてロシア製SA-21 グラウラーや中国のHQ-9が多数配備されているというもので、これらを前提とした空域での戦闘には電子戦術は不可欠な存在だ。
  13. 旧式の戦術では敵防空網の制圧あるいは破壊には衛星からの画像情報や長距離情報収集機に依存して固定式SAM陣地を攻撃することになっていた。だが、新型かつ機動性ある敵の防空体制にはこれでは効果がない。
  14. 飛行隊あたり5機の配備では常時3機のグラウラーを滞空させられない。空母が3機のEA-18Gを飛行させれば、次の3機の発進もすぐに準備する必要が出るが、現状の飛行隊の規模を超えてしまう。「最低で8機必要だと提言してます」(上記業界筋)空母が8機のEA-18Gを搭載すれば、3機を空中に送り、次の3機の発進準備を整えることができる。残りの2機は保守点検にあてられる。■


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