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南シナ海で何が起きているのか ベトナム、中国の対立



Hanoi: Chinese Ships Rammed Vietnamese Patrol Boats in Escalating Oilrig Dispute

USNI News By: Sam LaGrone
Published: May 7, 2014 11:29 AM
Updated: May 7, 2014 11:50 AM
Chinese ships firing water cannons at Vietnamese patrol vessels. Vietnam National Border Committee Photo
ベトナム艦船に対して放水する中国船。ベトナム国家国境委員会発表

ベトナムが自国警備艇が中国艦船から海上で衝突されたと抗議している。発生個所は中国の10億ドルの価値がある海上石油掘削施設の周囲で、ベトナムと中国がそれぞれ排他的経済水域と主張しているもの。

「ベトナムの漁業監視部隊はわが方の主権と管轄権を守り、中国側に海域からの退去を求めた」とベトナム国家国境委員会副委員長チャン・ヅイ・ハイTran Duy Hai, deputy chairman of the Vietnam National Border Committeeが7日のハノイでの記者会見で発表している。「ベトナムはこれまで自生してきたが、中国艦船が今後もベトナム船舶に衝突をしてくれば、当方も自衛手段を取らざるを得なくなる」

A Chinese ship ramming a Vietnamese patrol vessel on May 3, 2014. Vietnam National Border Committee Photo
ベトナム警備艇に衝突してくる中国船(5月3日) ベトナム国家国境委員会発表
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また、中国海上警察の複数艦船がベトナム監視艇複数に放水している画像がベトナム国家国境委員会から公開された。
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「わが方の海上警察および漁業保護部隊はこれまで極限まで自制しており、今後も同海域にとどまる」とベトナム沿岸警備隊副指令ゴ・ゴ・チューNgo Ngoc Thuが記者会見で述べている。「ただもし(中国船が)引き続き衝突を試みれば、当方も同様の方法で自衛策をとる」

ベトナムによれば中国は石油掘削施設の周囲に80隻を展開中という。掘削場所はベトナム本土から120カイリの位置にある。問題の海上原油掘削機は海洋石油981 Haiyang Shiyou 981の名称で、中国海洋石油China National Offshore Oil Corporation (CNOOC) が所有しており、5月1日にパラセル諸島近くに移動してきた。この海域はベトナムと中国がそれぞれ領有を主張している。

今月5日にベトナムは中国側の動きを「不法かつ無効」としたが、中国は自国の権利とし保護すると主張。「この施設による石油掘削行為は中国領海内で行われており、ベトナム側による妨害工作は中国の主権に違反するもの」と中国外務省は7日に語っている。「掘削は完全に合法であり、ベトナム側には一切の妨害行動を中止するよう求める」(Hua Chuning報道官、7日)
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これに対し米国務省は6日に状況を慎重に見守る姿勢を見せた。
「最近の南シナ海における緊張を見ると、中国が問題が発生している海域で石油掘削を実施する決定をしたことは挑発行為そのものであり、地域内の平和と安定に何ら貢献するものではない」と報道官ジェン・サキが発表している。■


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コメント 中国はなぜこの時期にこんな行動に出たのでしょうか。民間企業の海域進出に妨害が出ればいよいよ次は海軍の出動となるのでしょうね。ところで思い返せば覇権主義を最も非難していたのが中国だったのですが、時がかわればかつての姿勢など振り返る余裕もないのでしょうか。

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