X-47Bが空母から無人発艦した快挙をお伝えした直後に中国からまた怪しい機体の写真が出てきました。航空技術の優位性はまだ西側にあるとはいえ、差はどんどん縮まる方向にあるようです。
PICTURE: New Chinese advances in tailless UAV designs revealed
Flightglobal, 15 May 2013
Source: 
中
国のインターネットフォーラムに写真が掲載された無尾翼無人ステルス機が初飛行に備えているように見える。中国軍事装備に目を光らせるアナリストは同
機をLijian(鋭い剣)無人戦闘航空機(UCAV)の実証機だとする。同機はジェット練習機メーカーのHongdu供都航空とShenyang瀋陽航空(二大戦闘機メーカーのひとつ)の共同開発だという。
写真でみる同機の外寸と形状はボーイングのファントムレイ、ダッソーのニューロン、ロッキード・マーティンのRQ-170、ノースロップグラマンX-47Bと類似している。
た
だしLijianの設計にはステルス性が十分あるとは思えない。多分アフターバーナー用のノズルが大きく、ジェットエンジンは機体後部に被覆せずにむき出
しでこれではレーダー探知の絶好の的だ。同様なことは中国から出てきたステルス機と説明される気体全般に言えることで、成都J-20や瀋陽J-31でも例
外ではない。
反面で写真を見ると中国航空機設計で大きな進展をしていることが明らかだ。Lijianは全翼機形態で無尾翼構造となっており、中国が空力特性と飛行制御で最大の難関に取り組んでいることが見えてくる。
一方でこの機体形状では制御が困難な空力効果も生んでしまうのだ。その例が「ピッチダイブ」と呼ばれる現象で低速度で機体が突然制御を失い上下逆転したまま回復できなくなることだ。
実は中国は無尾翼全翼機の設計に長年にわたりとりくんでいる。瀋陽からは2007年に学術論文「全翼機形状の偵察用UCAV1への応用」が発表されており、その結論は無尾翼設計は空気力学上で「最適な選択」であるとしている。
2011年には瀋陽大学が無人機の「大祭り」を開催し、研究者が縮小サイズのUAVで賞金をかけた飛行競争を行っている。その中に無線操縦の機体で翼幅2メートルの全翼機がありLijianと形状が似ているものがあった。■
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