Prime, Subcontractors Eye Maritime Patrol Market
By Amy Butler
Source: Aviation Week & Space Technology
aviationweek.com June 24, 2013
Amy Butler Le Bourget

経済情勢を反映し国防予算削減が続く中で例外的に成長が期待される分野がある。海洋監視パトロールであり、これまでとは違う業界地図が生まれるかもしれない。
- 航空宇宙業界ではこの分野の仕事を得ようと各種の方法論がとられており、国防アナリストの試算では今後10年間で800億ドルの市場になる。自国予算が干上がる中で、海外に活路を見出そうとしているのが米国、欧州、中東の各社だ。
- 海 上交通路、海賊対策、そして対潜作戦、演習の実施が多くの国で課題になっている。そこで機体・装備品のメーカー各社は広範な需要を生むこの市場に参入を 図っている。ただし市場はシンガポールや台湾のような高度な顧客からブルネイのように小国で限られた資源しかない国まで多岐にわたる。
- そ こで浮上してきたのが二つの方法論だ。機体メーカーは情報収集機材を搭載した機材の売り込みに力を入れており、同時に機材整備も売り込む。これとは別に搭 載機器メーカーはより柔軟な選択肢を提供して、顧客国の現有機材の活用を訴える。これにより、各国に財政的な利点が生まれ、インフラ整備の遅れ・技能不足 を補い、新型機投入よりメリットがあるとしている。
- ヨーロッパではタレスThales とダッソーエイビエーション Dassault Aviation がフランスのアトランティーク2海洋監視機の改修作業を開始しようというところだ。同機は現在マリで展開中の軍事作戦を支援に投入中。
- タレスが提案しているのがアマスコス Amascos 洋上ミッションシステムで、技術は成熟しているという。2004年にトルコ沿岸警備隊・海軍とCASA C295輸送機に搭載する契約が結ばれている。これとは別にメルテム3 Meltem 3 としてタレスはアレニア・エアロマッキ Alenia Aermacchi ATR-72への搭載用に機材を供給している。
- 米国ではレイセオン Raytheon、L-3コミュニケーションズ L-3 Communications 、シエラネヴァダSierra Nevada Corp. の各社が顧客国の既存機材改修、専用機材への低価格機材搭載の双方を提供している。
- 完成機メーカーのボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、エンブラエル、ボンバルディアの各社は機体と装備品をまとめた解決策の提供を求められている。「この市場は各メーカーが専用機材を投入してもう飽和状態だ」と業界筋は見ている。
- ボーイング737原形のP-8哨戒機が完全装備のグローバルスタンダードになりつつある。ただし、高価であるが。これとは対照的にボーイングから小型、カタパルト発進式のスキャンイーグル無人機 ScanEagle を固定翼機を購入できない国向けに提案している。同機は八カ国で運用中で、英国向け販売成功をボーイングから先週発表している。
- クリス・レイモンド(ボーイング国防宇宙安全保障部門のビジネス開発・戦略担当副社長)Chris Raymond, vice president of business development and strategy for Boeing Defense, Space and Security によると情報収集・監視機材の市場は洋上監視哨戒機も入れると「ちょっと込み合っている」という。
- ビジネスジェット機のメーカーであるエンブラエルやボンバルディアは大手米国メーカーとそっくり同じ形で機体に装備品を統合して顧客国に提示している。■
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