USAF Seeks Afterlife of F-15s
aviationweek.com September 25, 2012
米空軍はF-15イーグルの稼働可能飛行時間を性能改修により二倍以上に延長する。
- .「二年半前のことですが、米空軍からC型の疲労テストの要望がありました」(ボーイングのF-15ミッションシステムズ担当部長ブラッド・ジョーンズBrad Jones, F-15 mission systems director)
- 当時F-15部隊は総飛行時間合計限界に近づきつつあり、空軍は退役をどこまで先送りできるかを知りたかったのだとジョーンズは説明する。
- 同機の設計寿命は8,000飛行時間で最初に配備された機体では10,000時間を超えて飛行しているものもある。ボーイングは疲労試験を経てF-15C/D型で18,000飛行時間相当、E型で32,000飛行時間相当にまで延長する証明を出す準備をしている。
- .「構造疲労の補強作業で現行型F-15の耐用年数を延長し、保守点検の頻度が減ります」とボーイングは説明する。
- 「F-15の最終稼働日はまだ決まっていません。」とジョーンズはいい、米軍および各国で稼働中の各型の耐用年数を増やすプログラムが複数あるという。
- こ のうちレーダー近代化改修ではF-15E全機に2021年までにAPG-82(V)1 パッケージにAPG-79プロセッサーを組み合わせ搭載する案がある。これにより現行のAPG-63(V)3より信頼性、性能で5倍の能力増となる。この 改修の初期作戦能力は2014年初頭の予定。
- 高 性能ディスプレイ・コアプロセッサーII(ADCP II)プログラムでは米軍のF-15E全機の搭載コンピューターを更新して、今後の機材の基本形とする。この新型コンピューターでは計算能力が増強され、 ギガビット級イーサネットと光ファイバー接続が可能となる。11月にマイルストンBの決定が下る。
- .ボーイングではコックピットシステムも用意しており、内容は大がディスプレイ、薄型ヘッドアップディスプレイ、エンジン燃料油圧ディスプレイの薄型、などでこれまでの23個のディスプレイや計器を置き換える。
- 「状況認識が改善されます」とジョーンズは言い、改善事項は購入時およびライフサイクルで機体価格を下げる効果があるという。
- . また同社が提案する新型のデジタル電子戦システムDigital Electronic Warfare System (DEWS)はこれまで使われた旧式装備にかわるもので、レーダー警告受信機、ジャマー内部対抗装置、妨害手段発射装置、送受信干渉防止装置 interface blankerが不要となる。
- このDEWSでは導波管や窒素加圧化は不要だとボーイングは説明しており、デジタルシステムにより処理能力は200%以上増加し、メモリーの余裕が生まれるほか、広帯域のレーダー他高周波利用システム各種との運用性が向上するという。■
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。