Marines Get Ready For F-35 Ops At Yuma
By Amy Butler
aviationweek.com October 22, 2012
米海兵隊が初の実戦F-35飛行隊運用の準備に入っており、その舞台となるユマ海兵隊航空基地(アリゾナ州)では来月の運用開始に向け楽観的なムードが高まっているが、課題も残っている。
- 部隊立ち上げの鍵になるのがパイロット、整備員そして機材で、小規模ながら次第に組織の形をつけつつあるとケヴィン・キリア大佐Col. Kevin Killea(海兵隊航空装備部長)は言う。
- F- 35Bを運用する最初の海兵隊飛行隊は第121戦闘攻撃中隊で11月初旬の予定、第二番目の部隊は同月中旬に機材を受領する予定。この機材は低率初期生産 により主契約先ロッキード・マーティンから国防総省へ納品されたものだが、各中隊の定数を満たすだけの機材が同基地にそろうのは来年になるとキリア大佐は 言う。
- ユ マ基地での運用に備え6名のパイロットが選抜されており、各自で訓練修了段階が異なる。1Aソフトウェア取り扱い資格を取っパイロットのもあれば、ブロッ クの違う機材間の習熟訓練のみ残っているものもあり、11月には5人のパイロットをエグリン空軍基地(フロリダ州)へパイロット訓練に派遣する。
- そ の中には自律的情報ロジスティックシステムAutonomic Information Logistics System (ALIS)のブロック1.03の納入据え付けがある。クリストファー・ボグダン少将(F-35総括副主任)が先月に同飛行隊はこのシステムなしには満足 に立ち上がらないだろうと発言している。ALISとはF-35運用に使うハードウェア、ソフトウェアのシステムで、各機の状況を診断し、タスクを割り当 て、ミッションを立案することに用いる。1.03のリリースがユマ基地には不可欠であるのは極秘作戦執行に必要なセキュリティ機能が組み込まれているから だ。キリア大佐はエグリン基地はALIS1.02を使用しているといい、訓練基地は極秘情報にアクセスしなくてもよいという。実戦部隊はこれが不可欠であ る。
- 海兵隊は依然としてF-35Bの初期作戦能力(IOC) 獲得予定を具体的に示すことを拒んでいる。IOCにはF-35B計10機が艦上運用あるいは地上配備できる状態になっていることが必要だ。同時にパイロット、整備要員も必要な数だけ準備できていることがある。
- IOC にはブロック2BのF-35用ソフトウェアのリリースが必要だが、キリア大佐は海兵隊は必要とされる能力のすべてが利用可能になるまではIOC獲得を公式 に宣言しないという。必要な能力には近接航空支援、接近阻止行動の基礎内容や初歩的な空対空能力、データリンクが想定されており、そのすべてがブロック 2Bあるいはそれ以降のリリースで対応するのが条件だという。■
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