UCLASSに給油機ミッションまで期待する米海軍の事情とは



UCLASS Could Be Used as Tanker for Carrier Air Wing

USNI News  By: Dave Majumdar

Published: April 1, 2014 An X-47B Unmanned Combat Air System (UCAS) demonstrator conducts a touch and go landing on the flight deck of the aircraft carrier USS George H.W. Bush (CVN-77). US Navy Photo
An X-47B Unmanned Combat Air System (UCAS) demonstrator conducts a touch and go landing on the flight deck of the aircraft carrier USS George H.W. Bush (CVN-77). US Navy Photo

米海軍は企画中のUCLASS無人空母運用偵察攻撃機を空中給油機として運用することでボーイング F/A-18E/F スーパーホーネットを給油任務から解放し、攻撃ミッションを増やせないか検討をしている事が複数筋からUSNI Newsがつかんだ。

  1. 一日の間に5機のホーネットが空中給油機に充てられており、業界筋によれば空母航空隊のスーパーホーネット発進回数のうち2割が給油機ミッションになっているという。.
  2. 更にこの10年間でスーパーホーネット各機の稼働回数はイラク・アフガニスタン戦争により予想よりも高く推移していると海軍は集計している。そのため機体寿命を短くする要因にもなっている。
  3. 海軍航空システムコマンド (NAVAIR) によれば給油機ミッションがスーパーホーネット部隊にストレスを与えているのは事実だが、同機にもともと想定されていたミッションであり、機体設計に盛り込み済みだという。
  4. NAVAIRは期待にストレスが発生するのは空母発進時であり、機体の疲労度と飛行時間を各機ごとに把握しているという。
  5. 各機への影響を最小限とするために給油機ミッションは順番に交替している。
  6. 米海軍はスーパーホーネットの供用期間を2030年ないし2035年まで想定しており、機体の設計寿命は6,000時間という。そこで9,000時間への機体寿命延長が検討されている。これをさらに延長するためには追加作業が必要となる。
  7. 業界筋はそれを額面通りには受け止めていない。2020年代末までにUCLASSが十分な機数だけ配備されている可能性は低く、給油機の任務はこなせない一方、スーパーホーネットの損耗が目立ち始めるはず、というのだ。
  8. 各空母にUCLASSを6機しか配備しないとすれば、その通りだ。UCLASSに情報収集・監視・偵察ミッションに加えて空中給油ミッションを期待することになるためだ。
  9. そうなると海軍は代替策を考えなくてはいけない。業界筋から出た意見はデイビス・マウンテン空軍基地(アリゾナ州)に保管してある退役ずみロッキードS-3ヴァイキングの一部を再稼働させてはどうかというもの。■




貴重なスーパーホーネットの一部が常時タンカーとなっており、それだけ機材が制約されるだけでなく、機体寿命を短くしているというのはお寒い話ですね。UCLASSにタンカー任務まで期待すればコストが上昇するのは必至です。本当にS-3が復帰してくればこれはこれですごい事態ですが。海軍航空兵力の基礎がそれだけゆらいでいるということでしょうか。

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