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オーストラリアがF-35追加調達へ


Australia Likely To Order More F-35s

By Bradley Perrett
Source: Aviation Week & Space Technology
aviationweek.com April 07, 2014
Credit: Lockheed Martin

オーストラリアがロッキード・マーティンF-35調達を58機追加する見込みがでてきた。実現すれば同国は合計72機のF-35を整備し、EA-18Gグラウラー12機と合わせ空軍力の近代化を図る。
  1. このF-35発注は80億ドル規模で空軍の要求を政府は受け入れる構え。これによりロッキードはF-35の大口海外注文を維持する格好となる。オーストラリアは当初100機の導入を検討していた。
  2. オーストラリア空軍(RAAF)は100機のF-35でF-111とF/A-18A/Bホーネットを退役させる予定だったが、F-35開発の遅延で変更を余儀なくさせられていた上、F-111が2010年に想定より早く舵一線を退いたことで、グラウラー購入に動いたもの。またスーパーホーネット24機がF-111の後任となり、課題は2020年に機体寿命が切れる旧式ホーネット71機の後継機種選択に移っていた。
  3. もともとはF-35導入一本だったが、スーパーホーネット導入で代替策が見えてきた。オーストラリアにはスーパーホーネットを追加購入する選択肢とF-35 納入を待つか、取り消すことでスーパーホーネットのみによる部隊編成の可能性があった。
  4. そこでオーストラリア政府はまず2機のF-35を発注し、追加12機の導入意向を示していたが、この12機は契約に正式に含まれていなかった。政府は今月半ばにも追加購入を承認する見込みだが、意思決定が遅れる可能性もある。
  5. 決定に当たり、政府は同機の性能、国内産業の関与、米国との同盟関係を考慮し、追加購入に動くこととした。また、F-35開発が安定化してきたことも考慮し、今後の機材供給が順調に実現すると見込み、初期作戦能力獲得を2020年とみていたが、当面戦闘機部隊の規模縮小は避けられない。
  6. ただしグラウラー12機が2018年に実戦配備されると、実質的な戦力増加が実現する。
  7. F-35追加調達が58機になるとRAAFの第一線作戦機はライトニング72機、スーパーホーネット24機、グラウラー12機体制となり、合計108機というのは1980年代よりも1割多い規模だが、オーストラリアが冷戦終結後も安全保障で楽観を許されず、事実兵力を削減していないことを想起する必要がある。空中早期警戒機や水平線超えレーダーを導入しているし、この背景には人口成長率は23年間にわたる経済拡大基調があるが、国防予算のGDP比率は歴史的な低率に収まっている。
  8. オーストラリア企業でF-35に関係しているものとして垂直安定板を製造するマランドMarandがある。同社は3月末に初の出荷をしたばかりだ。BAEシステムズオーストラリア BAE Systems Australia も機体後部の製造に関与している。複合材メーカーのクイックステップ Quickstepは炭素繊維複合部材の増産体制に入っている。
  9. ただし、オーストラリア空軍はF-35を100機程度調達の目標を断念していない。2030年になればスーパーホーネット各機も20年目に入り、退役を検討する時期に入る。スーパーホーネットのうち12機はEA-18G仕様に変更され、さらに供用されるが、RAAFはグラウラー部隊が小規模編成であることから米海軍の電子戦支援に頼る意向で、F-35を主力機として運用する一方でEA-18Gの運航費用を最小限に抑えたいとしている。■



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