Indonesia Plans 180 Flankers Plus F-16s
aviationweek.com Sep 30, 2010インドネシアはスホーイ・フランカー戦闘機180機に加えロッキード・マーティンF-16も取得したい意向があると同国国防相プルノモ・ユスギアントロが発言し、東南アジア各国の航空戦力の軍拡の口火をきることになりそうだ。
- インドネシアがフランカーを180機配備すると、オーストラリア空軍が要求しているロッキード・マーティンF-35合計100機購入の予算が認可されることは確実になる。
- スホーイの配備は2024年までに18 機配備の10飛行中隊体制とする。F-16はBAEシステムズ製のホーク戦闘機の後継機とするとのプルノモ大臣の発言内容が報道されている。
- 仮にインドネシアがフランカー180機の購入に成功して、効率的な運用をするとしたら、同国の空軍力は現在のほとんど無視される程度のものから飛躍的に拡大する。
- インドネシア空軍はフランカー少数を運用中で、Su-27とSu-30の混合編成としている。ただし、運用効率と稼動機数は低規模だ。9機しかないノースロップF-5の状態はもっと悪いとアナリストは見ている。12機のF-16A型B型のうち8機は飛行できない状態だ。
- これに対し、今週フランカー3機が同国に引き渡されて戦力は10機になった。同国政府はさらに6機の追加購入の予定を発表している。
- インドネシア空軍の拡張に懸念を表明するのはオーストラリア以外にシンガポールとマレーシアだ。
- ただインドネシア空軍の現状はパイロット、支援要員含め人員不足できわめて弱体なため、フランカーの作戦運用能力に疑問をもつ専門家が多い。
- ただ購入そのものは十分可能だ。近年のインドネシア経済は中国の需要で上昇した鉱物価格の恩恵を受けている。さらに空軍の拡張は軍事力の近代化と高度化を目指す同国政策に合致する。国防相も経済の活況で装備購入の支払いが容易になっていると認める。
- フランカーの導入は180機までにはならないとの見方もあるが、東南アジア各国が高性能軍事技術の導入を進めているのは事実。
- プルノモ国防相はF-16の希望購入機数を明らかにしていないが、現在運用中のホーク100練習機が6機、ホーク200軽攻撃機が20機があり、同国政府はF-16一個飛行中隊分を2010年から2014年にかけて導入したいと表明していた。
- 中古のF-16導入となる可能性もある。去る7月には米国が余剰機を安価で販売する提案をしていた。
- 新規装備の輸入に際してはインドネシアは技術移転に加え、国内生産を40%相当認めるよう要望している。
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