ロシアをめぐる包囲網が着々と形成されてきました。、石油価格の低下でロシア経済は八方塞がりの状態です。さらにウクライナに訓練教官とはいえ現役の米陸軍部隊が入ってくると、神経過敏なロシアがどんな行動に出るのか注意が必要ですね。
US Trainers To Deploy To Ukraine
Also Will Begin Shipment of US-funded Armored Vehicles
By Paul McLeary4:16 p.m. EST January 21, 2015
http://www.defensenews.com/story/defense/land/army/2015/01/21/ukraine-us-army-russia/22119315/WASHINGTON — アメリカ軍部隊が今春にもウクライナに派遣され、ウクライナ防衛隊の訓練に当たることがわかった。在欧州米陸軍ベン・ホッジス中将Lt. Gen Ben Hodges がキエフにて表明した。
- ポーランド国境から40マイルほどのリヴィーヴ L'viv のヤボリフ演習地へ派遣されるが、兵員規模は未定
- 米陸軍が担当する訓練は国務省によるウクライナ法執行体制強化、領土保全、法秩序維持の総合支援策の一環とペンタゴン報道官ヴァネッサ・ヒルマン中佐がDefense Newsに説明している。
- ホッジス中将はウクライナ国軍司令官アナトリ・プシニャコフ中将Lt. Gen. Anatoliy Pushnyakov 、防衛隊司令官代行オレクサンドル・クリヴィエンコLt. Gen. Oleksandr Kryvyenko とそれぞれ面会し、「同国の改革に向けた軍と政府指導層の意気込みに感銘を受けた」
- ウクライナ政府から訓練要請が来たとヒルマン中佐は付け加えた。予算は議会が創立させたグローバル安全保障緊急基金 Global Security Contingency Fund (GSCF) から拠出する。基金はオバマ政権の要請で2015年度予算で創設したもので、各地の同盟国軍向け訓練や装備提供に使う。
- ウクライナ防衛隊向けにはすでに19百万ドルが事前に確保済みだ。
- 「今回は第一歩で今後はウクライナ軍の訓練につながる」とデレク・チョレット国防次官補(国際安全保障担当)Derek Chollet, former assistant secretary of defense for international security affairsは退任直前にDefense Newsに語っている。ただし、今回の訓練がきっかけでウクライナに米軍がプレゼンスを増大させることにはならないとも発言。
- チョレット次官補によればロシアのクリミア併合とウクライナ東部侵攻で米国は同地域への関心をふり向けることになったという。「ロシア、ウクライナ間の対立でヨーロッパ全体の安全への脅威が意識され冷戦終結でやり残していた課題が浮上した格好だ」
- 今回の訓練は東欧各国でロシアによる強攻策への懸念が増す中での実施となり、ウクライナ東部ではドネツク Donetsk で政府軍とロシア支援を受けた分離主義反乱勢力が交戦中だ。
- ダボス会議でウクライナ大統領ペトロ・ポロシェンコ President Petro Poroshenko がロシア軍9千名が東部で反乱分子を支援中とロシアを名指しで非難している。この点はNATO関係者も認めているが、ウクライナ国内に展開するロシア軍の規模は明らかになっていなかった。
- 訓練の実施以外に米政府は重軍事装備をウクライナに供与する。その先陣を切り、19日には装甲つき「コサック」"Kozak" 車両の試作型がウクライナ国境警備隊に送られたと米大使館が発表。米政府関連の調達情報サイトでは189千ドル相当となっている。
- この車両はイタリアのIveco製のシャーシにV字型の車体を載せ、地雷や道路脇の爆発物に対応する。大使館によれば「米国はすでに装甲トラック、バン数台をウクライナ国境警備隊に寄贈しており、コサックはこれまでの車両より大型で防護力も高い」。■
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