なるほど米空軍が考えている方向がわかりますが、技術だけでは戦争には勝てないのであり、下に出てくる品質管理も行き着くところは人質管理であることと思います。コスト要素として見るのであれば無人化や3Dプリント技術で人の関与を減らす方向に進むでしょうが、それでは人間の組織にならないのですが。
Pawlikowski On Air Force Offset Strategy: F-35s Flying Drone Fleets
PENTAGON: 空軍で兵器装備の選定に絡むエレン・ポーリコウスキイEllen Pawlikowski 中将が自律運転 autonomy や3Dプリンター 3-D printing が良いと発言すれば耳を傾けるべきだ。
中将は自律性能(人員の関与なしに兵器を任務実施させる技術の総称)は「大きな役割を期待できる。同じ予算でもっと多く調達できる」とし、数が重要との考えを他の将官と共有している。
これがペンタゴンの進める相殺戦略の実態だ。ボブ・ワーク副長官が進める同戦略ではアメリカの軍事優位性を長期にわたり確保するのが目的だ。ポーリコウスキイは空軍の科学技術研究を統括し、空軍の相殺戦略の実施をまとめている。
「一つのシナリオではF-35一機がRPA(遠隔操縦航空機)20機をセンサー・通信機能で指揮調整することを考えています」という。
もうひとつは無人機間の空中給油で、「大きな可能性を開く」という。
ポーリコウスキイが考えるもうひとつの可能は付加製造additive manufacturingつまり3-Dプリント技術で従来のコスト概念を変えることだ。
品質管理はF-35や宇宙機開発で明らかになったように「これからも最大の課題」としつつ、兵器開発では人員が一番高価な要素だとする。
「付加製造技術を使えば両方の問題は解決可能」とし、イーロン・マスクのスペースXでは3Dプリント技術を利用していると指摘する。また、エアロジェット・ロケットダイン Aerojet Rocketdyne から同社がMPS-120 CubeSat High-Impulse Adaptable Modular (小型衛星モジュラー)の点火テストに成功したとのニュースが本日飛び込んできた。
MPS-120は3Dプリント技術で製造された初のヒドラジン燃料による推進システムで、CubeSat用に用意された。
マスク、ロケットダイン他の宇宙関連企業以外にも3Dプリンターで大型部品を従来より迅速かつ厳格な品質管理のもので製造する例がある。報道によると中国は3Dプリンターで大型チタン部品を作り、新型J-31戦闘機に使っているという。■
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