Military Aircraft In 2014
Dec 29, 2014
Graham Warwick | Aviation Week & Space Technology
F-22が実戦デビューし、議会がA-10退役にストップをかけ、F-35ではさらに就航が遅れる不具合が発生しましたが、以下今年の軍事航空での大きな出来事を御覧ください。(全12題)
1. AH-64E の実戦投入(3月)
ボーイングAH-64Eアパッチを米陸軍がアフガニスタンに投入し、無人機ジェネラルアトミックスMQ-1Cグレイイーグル編隊と連携運用した。
Credit: U.S. Army
2. F-35 が国際デビューに失敗(7月)
6月に発生したF-35Aのエンジン火災のため飛行停止となり、JSFは英国で予定していた国際航空ショー2つへの出展ができなくなった。
Credit: Lockheed Martin
3. スコーピオンが国際デビュー(7月)
初飛行から半年足らずでテキストロン・エアランドが自社開発したスコーピオン軽攻撃・偵察機のプロトタイプが大西洋横断しロイヤルエアタトゥーおよびファーンボロの国際航空ショーでお披露目された。
Credit: Textron
4. 南アフリカ開発のAhrlacが初飛行(8月)
南アフリカの防衛産業企業パラマウントグループが設計、開発した発展型高性能偵察軽量航空機Advanced High Performance Reconnaissance Light Aircraft (Ahrlac) が初飛行した。
Credit: Paramount Group
5. イラクへの回帰(8月)
アフガニスタンからの撤兵を続ける米国と英国は10月に同地での戦闘活動を停止したが、8月には米国主導の有志連合がイラク、シリア国内のイスラム国勢力への空爆を開始した。ステルス機F-22も対地攻撃で初めて実戦投入された。
Credit: U.S. Air Force
6. 韓国の調達決定と契約取り消し
韓国はF-35A導入を9月に正式に決定し、2018年から合計40機を調達する。しかし11月にBAEシステムズとのKF-16合計132機の改修契約を価格を理由に取り消している。
Credit: South Korea National Defense Ministry
7. 米空軍にスーパータカーノ納入(9月)
シエラネヴァダ社がすったもんだの末に契約を交付され、米国内で組み立てられたエンブラエルA-29スーパータカーノ軽量航空支援機の最初の20機が米空軍に納入され、パイロット訓練が始まった。同機はアフガニスタン空軍用に調達されたもの。
Credit: U.S. Air Force
Prev
8.ブラジルがグリペンを選定(10月)
ブラジルはSaabのJAS39E/FグリペンNG36機の導入を10月に決定。納入は2019年から24年にかけてで、最終的に108機規模に増える可能性がある。ブラジルは複座型Fモデルの開発に参加し、自国ミサイルの搭載をめざす。
Credit: Saab
9.KC-390がロールアウト(10月)
ブラジル空軍が予算を出し開発したエンブラエルKC-390が10月21日にロールアウトした。エンジンは国際開発IAEのV2500双発で輸送機とともに空中給油機にもなる同機は2015年早々に初飛行する。
Credit: Embraer
10. F-35C着艦に成功(11月)
ロッキード・マーティンのF-35C 艦上運用型が海上公試を実施。テスト機が拘束フック着艦ととカタパルト発艦をUSSニミッツ艦上で実施した。
Credit: Lockheed Martin
11. 日本がE-2D AEWを選定(12月)
日本がノースロップ・グラマンE-2Dホークアイ空中早期警戒機導入を決め、同機初の海外顧客となった。日本はあわせてベル・ボーイングV-22オスプレイ、ノースロップ・グラマンRQ-4Bグローバルホーク無人機の導入も決定。
Credit: U.S. Navy
12. A-10は健在
年末に2015年国防予算が議会を通過したが、一時的にせよ米空軍が予定していた近接地上支援機A-10の退役を阻止している。空軍はE-3とU-2の運航も取りやめる意向だ。A-10は11月から対イスラム国空爆に合流している。
Credit: U.S. Air Force
コメント
コメントを投稿
コメントをどうぞ。