日曜日はのんびりと 真珠湾攻撃を描いた映画作品を並べてみた


日本では真珠湾攻撃は12月8日の出来事とされていますが、アメリカにとっては12月7日(日曜日)に「ひきょうな」奇襲を受けた屈辱の日、としています。今年は同じ日曜日になったため、海軍協会がこんな特集を組みました。どうも協会には映画好きのスタッフがいるようですね。ただし日本の「ハワイ・マレー沖海戦」はここに入っていませんね。


Movies About Pearl Harbor

By: US Naval Institute Staff
Published: December 5, 2014 12:28 PM • Updated: December 5, 2014 12:29 PM

Promotional painting for the 1970 movie Tora! Tora! Tora! by artist Robert McCall via Airport Journals
トラ・トラ・トラ!の宣伝用ポスターより。作Robert McCall via Airport Journals

真珠湾攻撃 DECEMBER 7th (1943) 日本未公開


アカデミー短編ドキュメンタリー部門で受賞したジョン・フォードによる本作は真珠湾攻撃を再現構成したもので、一部は完全なフィクションだ。また、作品中のシーンには真珠湾での実写に別のドキュメンタリー映画のシーンが含まれている。陸軍省が完成版からおよそ一時間分をカットしたのは、軍が開戦準備を怠っていた印象が植え付けられるのを恐れての事だった。


エアフォース、AIR FORCE (1943) 日本未公開


台詞は古臭く、演技は硬く、セットはボール紙製、効果は特殊とは程遠い本作だが、開戦直後のハリウッドが産んだ愛国心をそそるプロパガンダ映画としては抜きん出ている。物語はB-17爆撃機の乗員を中心とし、ハワイに攻撃寸前に着陸すると言う不幸なめぐり合わせを辛くも生き残り、後半で日本艦隊の攻撃で先陣を切る爆撃でしっかりとお返しをする。


地上より永遠に FROM HERE TO ETERNITY (1953)


フランク・シナトラ、ドナ・リード、監督フレッド・ジンネマンがそろってオスカー受賞し作品賞も得た。物語はハワイ駐留の陸軍を中心とし、開戦前の束の間の平和で始まる。バート・ランカスターとデボラ・カーが浜辺で波にもまれるシーンが一番有名だろう。

太平洋の嵐 I BOMBED PEARL HARBOR (1960)


米国内公開では原題をもっとセンセーショナルな“I Bombed Pearl Harbor” (ワレ真珠湾攻撃に成功セリ)に変更している。大戦を日本の視点で描くのは珍しい。物語は搭乗員を中心に真珠湾から緒戦の勝利に酔う日本海軍がミッドウェーで惨敗するまでを描く。

危険な道 IN HARM’S WAY (1965)


オットー・プレミンジャーが多層的に組み立てたソープ・オペラである本作は真珠湾の海軍軍人生活から始まり、ジョン・ウェイン、カーク・ダグラスはじめお馴染みの顔が多数出てくるが、1940年代の女性のはずが1960年代の髪型となっているのがご愛嬌である。ウェインはリラックスして、自信たっぷりだが、撮影時にすでに肺がんを発症しており二ヶ月後に左肺を摘出している。本作は大作であり、考えさせられる内容だが、海軍を扱ったものとしては楽しめる映画だ。

トラ・トラ・トラ! TORA! TORA! TORA! (1970)


真珠湾攻撃を巨額の予算で活き活きと再現している。日米合作で双方の視点から描く本作は史実の詳細に忠実にこだわり、攻撃当日の様子は観る者の記憶に焼きつく。特殊効果でオスカーを受賞している。本作と「パットン大戦車軍団」の二本で1970年は戦争映画の当たり年になったが、ベトナム戦争がまだ続いていたことを考えると皮肉に見えてくる。


パール PEARL (TV – 1978)


本作はABCテレビのミニシリーズでアンジー・ディキンソンとロバート・ワグナーが日本艦隊の来襲前のハワイで数々の登場人物がどんな暮らしをしていたかを語る。トラ・トラ・トラ!の使い回しで攻撃シーンを楽しめる。


地上より永遠に FROM HERE TO ETERNITY (TV – 1979)


オリジナル劇場上映作品をテレビのミニシリーズにしたもので、予想がつくと思うが、安っぽい作品にしあがっている。ただしジェイムズ・ジョーンズ原作を忠実に映像化しており、ナタリー・ウッドも最良の演技を披露してくれる。その他出演者にはドン・ジョンソンやキム・ベイシンジャーのようにその後90年代にかけて活躍していく者が出演している。

ファイナル・カウントダウン THE FINAL COUNTDOWN (1980)


本作の筋書きはあたかも高校生二人があの時歴史が変わっていたらと議論して作ったみたいだ。原子力空母で高性能超音速機を搭載したまま時間をさかのぼり、真珠湾攻撃の直前に日本艦隊を食い止めたらどうなるか、というもの。カーク・ダグラスとマーティン・シーンが歴史をの改変は許されるかと自問自答に苦しむ。米海軍全面協力の元で制作された本作にはUSSニミッツのドキュメンタリーとしても楽しめる要素があり、F-14他の艦載機の空母運用の様子がよくわかる。


戦争の嵐 THE WINDS OF WAR (TV – 1983)


ハーマン・ウォーク原作をミニシリーズ全盛期に映像化した本作は世界大戦の開始時の世界を描来、クライマックスは真珠湾攻撃により米国が参戦していくところで終わる。主演ロバート・ミッチャムは冒険心たっぷりの主人公ヴィクター・「パグ」・ヘンリー海軍大佐にはミスキャストであり、いつも昼寝したくてしかたない顔をしている。ただ高視聴率となり、続編「戦争と回想」が1988年に制作され、連合軍の勝利までを描く。


パール・ハーバー PEARL HARBOR (2001)


台詞が陳腐と批評家からバカにされ、歴史家からは不正確な描写で毛嫌いされ、観客からは冷笑されたベン・アフレック、マイケル・ベイ主演の本作はそれでも全世界で450百万ドルを稼いでいる。難点は多いが、攻撃シーンだけはなかなかのものだ。おかしなことにラブシーンに重点をおいた日本公開版は大ヒットになっている。
 
Article Keywords: Imperial Japanese Navy, Oahu

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