レーザー搭載機構想を巻き直し


なるほど最近DE(指向性エネルギー)兵器関連の話題が賑やかになった背景に電気レーザーで相当の進展があるのですね。まだ兵器として完成出来る状態ではないようですが、今後に期待が持てそうですね。一方で機密保護が重要ですね。


By SYDNEY J. FREEDBERG JR.on August 17, 2015 at 4:00 AM

MDA Photo2012年にモスボール保存になった空中発射レーザー機 
HUNTSVILLE, ALA.: ミサイル防衛庁(MDA)がレーザー空中発射機をモスボール保存して3年たったが、MDAは新時代にあわせた構想を再スタートしようとしている。
  1. 以前のABLは巨大なボーイング747に乗員とともに化学原料を搭載し、出力を得ようとしていた。これに対し新構想では高高度を長時間飛行する無人機に小型の電気レーザーを搭載する。だがレーザー武装した航空機で弾道ミサイルを迎撃するのは打ち上げ直後のもっとも脆弱な時間をねらうため、機体は標的近くの空域を飛行する必要があり逆に撃墜される危険性があるのはこれまでと同様だ。
  2. 「打ち上げ直後をねらうため、接近する必要がある」とフランク・ケンドール国防副長官は宇宙ミサイル防衛会議の席上で発言している。接近すると「ロケットという柔らかい目標を狙える。再突入体は相当硬い構造だ」という。だが敵地で打ち上げられたばかりのロケットを狙えば敵もこちらに狙いを定めてくるだろう。
  3. 「空中発射レーザー構想が出た当時の私はペンタゴンにいたので、何機調達して、どうやって空域に配備してどうやって機体を守るのか尋ねたことを覚えている。明確な答えがなかったが、ともかく空中発射レーザー構想を実現することとした」(ケンドール)
  4. ミサイル防衛庁は今回は「漸増型、段階別、事実に基づく」方法論をとるとジェイムズ・シリング長官(海軍中将)が述べている。「前回はいきなり新構想を取り上げ利用できるものすべてに投資をしており、今回は異なる」
  5. MDAは実証実験を2018年から2019年にかけ行い、「どの技術が一番有望なのか」見極めるという。その後、「低出力レーザー実証機」が2021年頃に飛行する。実用規模の出力がいつ実用化するかは不明だ。
  6. MDAはすでに無人機でレーザー照準に必要なシステムの実験を行っている。「ジェネラル・アトミックスのリーパーやボーイングのファントムアイを使い長距離から探知追跡が可能だと証明する」(シリング長官)
  7. ミサイル防衛庁によるレーザー開発の目標は他の軍組織の事業より目標が高い。ミサイルを発射直後に撃ち落とすためには出力、有効射程、光線威力で格段に高い水準が必要となる。これまでの空中発射レーザー構想より高い性能が必要になる可能性がある。
  8. ABLは2010年のテストで弾道ミサイルを「数十キロ」の距離から撃破しているとシリングは紹介し、メガワット級の出力だったという。これに対しシリング長官は「数百キロ地点からこれまでより高い高度かつ長時間滞空する機材から照射する必要がある」という。
  9. 有人型空中レーザー発射機の最大高度は40,000フィートで、雲と空気の乱れから目標へのビーム照射は困難を極めた。「65,000フィートが必要だ」とシリングは言い、その高度だと空気の密度が低くレーザーはずっと遠くまで届く。
  10. 理想的な大気の状況でも高出力が必要だ。「数百からメガワット級」だとシリングは言う。「望ましいビームの品質でいうと現在は実験室内で数十キロワットしか達成していない」
  11. 課題は最大出力だけでなく必要出力を出すにはどれだけの重量となり、機体内に収納できるかだ。以前の空中発射レーザーはレーザー出力1キロワットの発生に55キログラムが必要だったとシリングは述べており、メガワット級の実現のため747が必要になったことがわかる。これに対して電気レーザーは実験室段階でキロワットあたり35から40キロですみ、MDAの開発事業ではさらに10キロ程度に低下させてkWあたり3から5キロまでをめざす。MDAの究極目標は 2 kg/kWで、これだと1メガワットでも重量は5,000ポンドですみ、無人機に搭載が可能だ。
  12. 「簡単だったらもうとっくにやっている」とシリングは言うが、レーザー技術の急進展を受け「実現不可能ではない」という。「まだ多くの課題がある」と長官は認め、「はいはい、立ち歩き、走る」段階別の進展でいくと「現在はまだハイハイだが、止まっているわけではない」という。
  13. 「本当に実用化が可能かと言われれば、イエスと答える」というのはマーク・ガンジンガー(戦略研究予算評価センター、レーザー専門家)だ。「技術の裏付けがあり、300キロワット級の半導体レーザーは5年以内に実現するのではないか」と述べている。「半導体レーザーを超高度を飛行する無人機に搭載するのをゼロから開発すると長期間が必要になるが」
  14. 「ただ重要な点はMDA構想は『ABLの再来』ではないこと」とガンジンガーは続けた。「MDA構想には2つの軍事技術の成熟化が前提だ。無人機と指向性エネルギーで、2つを組み合わせれば全く新しい兵器体系が生まれ、それぞれの長所を活かせる」
  15. 無人機なら24時間以上の滞空が可能だ。化学レーザーや従来型のミサイルや機関銃とちがい、電気レーザーは機内で発電できる間は照射可能だ。さらに空中給油で無人機が飛行を延長し、同時にレーザー発射に必要な発電能力を「再充填」できる。したがって無限大の発射回数が手に入れば一機の無人機を数日間空中で待機させることが可能となり、離着陸を繰り返す有人機との違いが明白になる。
  16. さらに電気レーザーでは出力調整が可能で標的の種類に応じ照射距離も調整可能だ。これにより接近する敵戦闘機や対空ミサイルから発射機を防御することにレーザーが使えるとガンジンガーは指摘する。攻撃される前に敵戦闘機の撃墜も可能だという。.
  17. 「弾道ミサイル対応だけ考えるのはあまりにも視野が狭い」とガンジンガーは言う。もしMDA。が発射直後のミサイル迎撃の課題を解決しているとすれば、搭載レーザーをミッションに応じて威力調整できる機材が開発できるはずだとする。■

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