要は何人殺したか、と数字にこだわっても意味がないということですね。ISISはなんとしても撃滅しなければなりませんが、イスラムの名前があれば異教徒になにをしてもいいと言う考えがある以上また狂戦士集団が発生するでしょう。イスラム世界に自浄力があるかが問われています。連合軍に参戦する湾岸諸国にその意識が本当にあるのでしょうか。歴史が証明します。
General claims 60,000 ISIS fighters have been killed
By Christopher Woody, Business Insider
Feb 15, 2017 4:53:24 pm
レイモンド・トーマス米特殊作戦軍団司令官は米軍および同盟軍は対ISIS作戦で戦闘員をこれまで6万名殺害したと2月14日に述べている。
- この発言は推定5万名との昨年12月の米関係者推定を上回っている。トーマス将軍の指揮下には海軍SEALsや陸軍特殊部隊があり、慎重な言い回しながら対ISIS作戦の効果が示されている。
- トーマスはワシントンDC近郊で開かれた全国国防産業協会主催の特殊作戦低強度紛争カンファレンスの席上で「死者数は大きな意味がある」と述べた。
- 「もっと強力な対策が必要なのか交戦規則改正が必要なのかと聞かれるが、実際にはおおきな成果になっているのです」
- 12月から急増の原因はモスル作戦とラッカでの戦闘強化が原因と考えられるが、死体数はいろいろな理由で信憑性が薄いとされる。
- まずISISに戦闘員が何人いるのかはっきりしていない。
- Military.comによればシリア人道観察団が2014年にISISにはイラク・シリア合わせて10万名の戦闘員がいたと発表していたが、ペンタゴンは2016年夏に15千名から20千名しかいないと発表していた。
統計上、この写真の戦闘員は大部分が死亡していることになる。
| Photo via Flickr
- さらに英国防相マイケル・ファロンがISIS戦闘員殺害数をややこしくしている。「ダーイシュ戦闘員25千名以上が死亡している」と12月に発言していた。
- ISISの規模で評価が分かれていることからトランプ政権や同盟各国による有効な対抗策が困難になっている。
- 死体数評価からヴィエトナム戦の記憶が蘇ってきた。当初の楽観的見積もりが欺瞞だったことが軽蔑の対象となった記憶だ。
- アフガニスタン、イラク事例では米政府は二度以上も殺害数を修正している。
- 元国防長官チャック・ヘイゲルも殺害者数の算出を非難している。「長官としての方針は一切公表しないことだった」とCNNのウルフ・ブリッツアーに12月述べている。「死亡者数でヴィエトナム戦で教訓があったではないか」
- 「敵側死亡者数は推定であり、正確な数字ではありません」と国防総省報道官クリストファー・シャーウッドはCNNに伝えていた。「殺害数は軍事作戦の成功の尺度の一つですが、連合軍はISIS打倒作戦ではこの数字を成功の基準にしていません」■
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