スキップしてメイン コンテンツに移動

★F-35A参加でレッドフラッグはこう変わった



Controversial F-35A warplane struts its stuff in Red Flag exercise

Posted February 2, 2017 - 6:15pmUpdated February 3, 2017 - 12:10am

img
An F-35A Lightning II takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. (Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto)

img
An RC-135V Rivet Joint taxis to a runway at Nellis Air Force Base on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
A B-1B Lancer takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An F-22 Raptor takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An aggressor F-16C Fighting Falcon takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto
img
An EA-18G Growler takes off from Nellis Air Force Base during Red Flag on Thursday, Feb. 2, 2017, in Las Vegas. Brett Le Blanc/Las Vegas Review-Journal Follow @bleblancphoto

By KEITH ROGERS
LAS VEGAS REVIEW-JOURNAL

F-35Aを巡る議論が続く中、先週木曜日に同機が初めてレッドフラッグ航空戦闘演習のためネリス空軍基地に姿を現した。
今年初のレッドフラッグ演習は1月23日に開幕し、F-35Aがもう一つのステルス戦闘機F-22と初めて一緒に飛行しており、その他80機ほどの制空戦闘機が米国以外に英国、オーストラリアから参加した。
ライトニングIIは演習でミッション110回ほどをこなしており、2月10日の閉幕を待つ状態だ。演習場所はラスヴェガス渓谷の北ネヴァダ試験練習場だ。
F-35に関しては昨年末からドナルド・トランプ大統領が政権移行期から価格を批判し、さらに「制御不能」とまでツイッターで批判し、ロッキードのライバルであるボーイングにF-18スーパーホーネットの参考価格提示を求めるなどその行く末が疑問にさらされていた。今回のレッドフラッグではF/A-18も8機参加している。
第34戦闘機飛行隊でF-35A編隊を率いるジョージ・「バンザイ」・ワトキンス中佐はF/A-18スーパーホーネットト比較するのは「りんごとオレンジ」を論じるのと同じだと述べている。だがそのワトキンスもF-35は今回の演習で「本領を発揮した」と言う。
今回のレッドフラッグの企画ではF-35をユタ州ヒル空軍基地から35機移動させ、もっと多くのアグレッサー機に対決させ、高性能ミサイル攻撃のシミュレーションの回避も狙った。
友軍の「青チーム」所属のF-35各機は地上の防空陣地を搭載するハイテクセンサーで探知に成功し、訓練用爆弾で目標を排除している。
木曜日の時点でF-35のキルレシオは15対1にのぼっているが、もともとF-35は空対空任務を主に想定していない。ラプターがこの任務にあたっている。
ワトキンス中佐によれば「こんなレッドフラッグは初めてで、これだけ多くの高性能敵機がむかってきとたことはない。これで損害が少なくなかったらそれ自体がすごいこと」なのだという。
ペンタゴン予算を握る議会もF-35の費用問題を注視している。一機およそ100百万ドルとされるものが90百万ドルになると見られている。
ジャッキー・ローゼン下院議員(民、ネヴァダ州)は下院軍事委員会に新しく加わったが、大統領の主張する史上最高価格の兵器システムとなった同機の見直しの方向性に同感できるという。「大統領、国防長官はともにF-35価格に取り組んでおり、これは絶対に正しい動きだ。コストは下がるだろうが、これまで支払ってきた値段をさらに下げていく追加策はあるはずです」
ワトキンス中佐によればF-35Aのレッドフラッグ演習デビューで同機がF-22と補完効果があると実証できたという。
「F-22は空対空を主眼に設計しています。こちらは敵防空網の制圧を主任務にししています。SAR(合成開口レーダー)で天候条件に関係なく地表の様子がわかりますし、脅威の存在もわかり、他の機体に脅威になる前に除去できます」
海兵隊仕様のF-35Bは昨年7月のレッドフラッグ演習に投入され、JSFとして初登場をしている。■
Contact Keith Rogers at krogers@reviewjournal.com or 702-383-0308. Follow @KeithRogers2 on Twitter.



コメント

このブログの人気の投稿

漁船で大挙押し寄せる中国海上民兵は第三の海上武力組織で要注意

目的のため手段を択ばない中国の思考がここにもあらわれていますが、非常に厄介な存在になります。下手に武力行使をすれば民間人への攻撃と騒ぐでしょう。放置すれば乱暴狼藉の限りを尽くすので、手に負えません。国際法の遵守と程遠い中国の姿勢がよく表れています。尖閣諸島への上陸など不測の事態に海上保安庁も準備は万端であるとよいですね。 Pentagon reveals covert Chinese fleet disguised as fishing boats  漁船に偽装する中国軍事組織の存在をペンタゴンが暴露   By Ryan Pickrell Daily Caller News Foundation Jun. 7, 3:30 PM http://www.wearethemighty.com/articles/pentagon-reveals-covert-chinese-fleet-disguised-as-fishing-boats ペンタゴンはこのたび発表した報告書で中国が海洋支配を目指し戦力を増強中であることに警鐘を鳴らしている。 中国海上民兵(CMM)は準軍事組織だが漁民に偽装して侵攻を行う組織として長年にわたり活動中だ。人民解放軍海軍が「灰色」、中国海警が「白」の船体で知られるがCMMは「青」船体として中国の三番目の海上兵力の位置づけだ。 CMMが「低密度海上紛争での実力行使」に関与していると国防総省報告書は指摘する。 ペンタゴン報告書では中国が漁船に偽装した部隊で南シナ海の「灰色領域」で騒乱を起こすと指摘。(US Navy photo) 「中国は法執行機関艦船や海上民兵を使った高圧的な戦術をたびたび行使しており、自国の権益のため武力衝突に発展する前にとどめるという計算づくの方法を海上展開している」と同報告書は説明。例としてヘイグの国際仲裁法廷が中国の南シナ海領有主張を昨年7月に退けたが、北京はCMMを中国が支配を望む地帯に派遣している。 「中国は国家管理で漁船団を整備し海上民兵に南シナ海で使わせるつもりだ」(報告書) 中国はCMMはあくまでも民間漁船団と主張する。「誤解のないように、国家により組織し、整備し、管理する部隊であり軍事指揮命令系統の下で活動している」とアンドリュー・エリク...

海自の次期イージス艦ASEVはここがちがう。中国の055型大型駆逐艦とともに巡洋艦の域に近づく。イージス・アショア導入を阻止した住民の意思がこの新型艦になった。

  Japanese Ministry of Defense 日本が巡洋艦に近いミサイル防衛任務に特化したマルチロール艦を建造する  弾 道ミサイル防衛(BMD)艦2隻を新たに建造する日本の防衛装備整備計画が新たな展開を見せ、関係者はマルチロール指向の巡洋艦に近い設計に焦点を当てている。実現すれば、は第二次世界大戦後で最大の日本の水上戦闘艦となる。 この種の艦船が大型になる傾向は分かっていたが、日本は柔軟性のない、専用BMD艦をこれまで建造しており、今回は船体形状から、揚陸強襲艦とも共通点が多いように見える。 この開示は、本日発表された2024年度最新防衛予算概算要求に含まれている。これはまた、日本の過去最大の529億ドルであり、ライバル、特に中国と歩調を合わせる緊急性を反映している。 防衛予算要求で優先される支出は、イージスシステム搭載艦 ( Aegis system equipped vessel, ASEV) 2隻で、それぞれ26億ドルかかると予想されている。 コンピューター画像では、「まや」級(日本の最新型イージス護衛艦)と全体構成が似ているものの、新型艦はかなり大きくなる。また、レーダーは艦橋上部に格納され、喫水線よりはるか上空に設置されるため、水平線を長く見渡せるようになる。日本は、「まや」、「あたご」、「こんごう」各級のレーダーアレイをできるだけ高い位置に取り付けることを優先してきた。しかし、今回はさらに前進させる大きな特徴となる。 防衛省によると、新型ASEVは全長約620フィート、ビーム82フィート、標準排水量12,000トンになる。これに対し、「まや」クラスの設計は、全長557フィート強、ビーム約73フィート、標準排水量約8,200トンだ。一方、米海軍のタイコンデロガ級巡洋艦は、全長567フィート、ビーム55フィート、標準排水量約9,600トン。 サイズは、タイコンデロガ級が新しいASEV設計に近いが、それでもかなり小さい。Naval News報道によると、新型艦は米海軍アーレイ・バーク級フライトIII駆逐艦の1.7倍の大きさになると指摘している。 武装に関して言えば、新型ASEVは以前の検討よりはるかに幅広い能力を持つように計画されている。 同艦の兵器システムの中心は、さまざまな脅威に対する防空・弾道ミサイル防衛用のSM-3ブロックII...

次期高性能駆逐艦13DDXの概要が明らかになった 今年度に設計開始し、2030年代初頭の就役をめざす

最新の海上安全保障情報が海外メディアを通じて日本国内に入ってくることにイライラしています。今回は新型艦13DDXについての海外会議でのプレゼン内容をNaval Newsが伝えてくれましたが、防衛省防衛装備庁は定期的にブリーフィングを報道機関に開催すべきではないでしょうか。もっとも記事となるかは各社の判断なのですが、普段から防衛問題へのインテリジェンスを上げていく行為が必要でしょう。あわせてこれまでの習慣を捨てて、Destroyerは駆逐艦と呼ぶようにしていったらどうでしょうか。(本ブログでは護衛艦などという間際らしい用語は使っていません) Early rendering of the 13DDX destroyer for the JMSDF. ATLA image. 新型防空駆逐艦13DDXの構想 日本は、2024年度に新型のハイエンド防空駆逐艦13DDXの設計作業を開始する 日 本の防衛省(MoD)高官が最近の会議で語った内容によれば、2030年代初頭に就役開始予定のこの新型艦は、就役中の駆逐艦やフリゲート艦の設計を活用し、変化する脅威に対し重層的な防空を提供するため、異なるコンセプトと能力を統合する予定である。  防衛装備庁(ATLA)の今吉真一海将(海軍システム部長)は、13DDX先進駆逐艦のコンセプトは、「あさひ」/25DD級駆逐艦と「もがみ」/30FFM級フリゲート艦の設計を参考にすると、5月下旬に英国で開催された海軍指導者会議(CNE24)で語った。  この2つの艦級は、それぞれ2018年と2022年に就役を始めている。  13DDX型は、海上自衛隊(JMSDF)が、今吉の言う「新しい戦争方法」を含む、戦略的環境の重大かつ地球規模の変化に対抗できるようにするために必要とされる。防衛省と海上自衛隊は、この戦略的環境を2つの作戦文脈で捉えている。  第一に、中国、北朝鮮、ロシアが、極超音速システムを含むミサイル技術、電子戦(EW)を含むA2/AD能力の強化など、広範な軍事能力を急速に開発している。第二に、ウクライナにおけるロシアの戦争は、弾道ミサイルや巡航ミサイルの大規模な使用、EWやサイバー戦に基づく非対称攻撃、情報空間を含むハイブリッド戦争作戦、無人システムの使用など、新たな作戦実態を露呈したと説明した。  新型駆逐艦は、敵の対接近・領域拒否(A2/A...