S. Korea Threatens To Turn to Lockheed for KF-16 Upgrades
Nov. 1, 2014 - 04:11PM |
By JUNG SUNG-KI and AARON MEHTA | Comments
韓国政府関係者は予想外の価格上乗せでKF-16戦闘機改修はBAE都の契約を破棄し、ロッキード・マーティンに鞍替えする可能性が高まってきたという。(South Korean Defense Ministry/ / AFP)
SEOUL AND WASHINGTON — 韓国のKF-16改修でBAEとの契約が暗礁に乗り上げている。韓国は同社に当初水準まで価格を引き下げろと主張している。
- 値下げに応じなければ2012年入札で敗れたロッキード・マーティンと契約すると国防調達計画庁 Defense Acquisition Program Administration (DAPA) の上層部は述べる。BAEのアメリカ事業部との契約は17億ドルで妥結していた。
- 合衆国の対外有償軍事援助制度によりBAEは計134機のKF-16戦闘機のソフトウェア、ハードウェアを改修する。契約は二段階構成で最初の部分は実行中だ。
- DAPAは10月になり契約第二段階に追加費用が加算されていると公表し、合衆国政府470百万ドル、BAE280百万ドルの上乗せをがあると主張。
- DAPA航空機調達局長ペク・ヨンヒュン Baek Yoon-hyung准将は10月20日Defense NewsにBAEから追加分を95百万ドルだけ下げるとの連絡が入ったと明らかにしたが、これでは十分ではなく、米空軍はなおも追加分の値下げに応じようとしないと語った。現契約にない金額を請求するのなら別の業者を探す、と准将は語る。
- そこでロッキード・マーティンが登場する。業界筋によれば同社はすでにDAPAと商談をはじめており、国産KF-Xの技術支援も含めた契約案を提示しているという。
- 契約破棄となるとBAEには風評被害以外に悪材料となるが、DAPA長官 リーヨンジョーLee Yong-geo lは法律措置をほのめかし、国会で10月27日に「契約破棄の場合の法律対応を検討中」と発言している。
- DAPA筋はBAEの追加費用請求を契約違反と判断すれば、同社の保証金を差し押さえるという。BAEは「不適企業」とされ、今後の防衛入札で参加は難しくなる。
- ロッキード・マーティン広報は「噂や仮説には対応しない」としつつ「当社製品F-16の使用国との関係を大切にし、今後のニーズに応えていく」と発表。
- 他方BAEは同社による解決策が韓国には最適かつ最も柔軟で費用効果が優れていると弁護にまわっている。
- さらに「当社は一貫して米韓両政府が昨年合意した内容による固定価格制で実施に努めてきた。当社は両国政府の協議結果を待ち、第二段階実施に移る」と発表。
- ペンタゴン報道官は論評を避けている。
- BAEが契約を獲得した際は大成果と見られた。F-16はロッキード・マーティン製品で、世界各地ロッキードがで改修点検を一手に引き受けていた。
- これでロッキードが今後のF-16関連契約でも敗退する予測が流れた中で、リチャード・アボウラフィア(Tealグループのアナリスト)は元々の契約企業が外部企業に敗れるのは「部分的健忘症」とする見解を出した。
- 「他社の機体の改修事業を請け負うのは名案に聞こえるが、通常はうまくいかない。原メーカーに圧倒的に有利で機体構造の知識がはるかに豊かだ」(アボウラフィア)
- 他の要素もある。業界筋はロッキードと韓国産業界の強いつながりを指摘し、韓国航空宇宙工業とはT-50練習機の実績があり、F-35も採択された。
- 「ヨーロッパ各社に忠告したいがヘリコプターや水上艦艇を除き韓国案件でロッキードに勝てる可能性はない。お金の無駄です」と業界筋が述べている。■
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