何と言っても注目すべきはJ-31でしょう。F-35のコピーとも輸出を狙う機体との報道もあり、その実態がよくわからない機体です。
China Airshow Will Unveil J-31
Nov. 3, 2014 - 11:47AM |
By WENDELL MINNICK | Comments
J-31の模型が2012年珠海航空ショーで展示されていた(Wendell Minnick/Staff)
TAIPEI — 中国の珠海エアショー関係者がステルスJ-31戦闘機が来週開催の展示会でデビューすることを確認した。
- 第10回目となる珠海ショーは正式名称中国国際航空宇宙展示会で11月11日から14日を会期に700社120機が出展する。
- J-31は双発で瀋陽航空機Shenyang Aircraft製で出展されれば初の公開となる。機体は単発のロッキード・マーティンF-35ステルス戦闘機と類似しており、中国語軍事ブログでは同機が珠海上空で展示飛行する写真を掲載している。
- 人民解放軍空軍(PLAAF)からはJH-7AとJ-10戦闘機のほか、Z-8KAヘリコプターと改良型H-6M中距離爆撃機(巡航ミサイル搭載)が出展される。洪都 Hongdu L-15ファルコン戦闘練習機はまだ出展の予定がないが、同社はすでに中東やアジアの展示会を利用して売込みを図っている。
- パキスタン製JF-17戦闘機は2012年に出展されていたが、今回はリストに入っていない。しかし中国航空工業集団AVICはFC-1戦闘機(JF-17の中国版)を出展する。同機は成都航空機とパキスタン航空工業の共同事業。
- ロシアのSu-35高機動性戦闘機も初の展示となる。中国とロシアは同機を2006年から商談中だが11月末に妥結するかもしれない。
- 「24機分の機体と呼びエンジンで契約となると思う」とロシア戦略技術分析センターの専門家ワシリー・カシン Vassily Kashin は語る。「エンジン技術移転の交渉は別個に継続中で、協力分野がこれとは違う形になるだろう」
- 同機の搭載するエンジンはステルス機T-50と同じUnited Aircraft Corp製のサトゥルンAL-117Sで、AL-31FNの向上型だが、中国は後者を成都J-10戦闘機に搭載している。
- ロシアはSu-27戦闘機の国内生産を中国に1990年代に承認したが、中国がコピー版を勝手に作り始め、瀋陽J-11と呼称した。ロシアはSu-35でも同じことが起こるのを警戒しており、AL-117エンジンもJ-20ステルス機に搭載され別の懸念材料だ。
- ラジャラトナム国際関係学研究校(シンガポール)の国防産業専門家リチャード・ビチンガーRichard Bitzingerは「ロシアは中国機に自国エンジンを売却するだろうが、生産技術は別の話」とし、ロシアからの技術移転で中国が同形式のエンジンを製造することは可能性が低いという。
- 韓国空軍は出展を取り消した。ブラックイーグル曲芸飛行チームはロッキード・マーティンと韓国航空宇宙工業共作の超音速T-50ゴールデンイーグル9機を使う。韓国国防省は10月30日に中国に重要技術が盗まれることを合衆国政府が恐れているのを理解し、出展を中止したと発表。
- 出展していれば合衆国の防衛条約の相手国が珠海航空ショーに軍事装備を出展する初の例となっていた。この件についてロッキード・マーティンでT-50担当の広報エリック・シュナイブルは「出展は望ましくない」と語っていた。
- KAIは総額420百万ドルでフィリピン向けにTA-50軽攻撃・練習機12機生産の契約を3月に成立させていた。TA-50改良型では空対空ミサイル空対地ミサイルの搭載も可能。フィリピンと中国は南シナ海の諸島を巡り対立しており、軍事衝突に発展する恐れもある。
- 中国からはUAVメーカー各社が自社製品を紹介する。AVICはTianyi-1 (Sky Wing)、 Yilong-1 (Pterodactyl=翼竜)、Haixunzhe (Sea Patroller)を出展する。
- このうちSky WingとSea Patrollerは「軍事転用も考えて設計したもの、あるいは別の無人機のコンセプトのテスト用だろう」とみる専門家がロバート・マイケルソンRobert Michelson(Millennial VisionのUAV専門家)だ。
- Pterodactylは監視偵察用として開発が始まったが、「ジェネラルアトミックスのプレデター同様に空対地兵器を搭載し、無人機による攻撃の想定をしている」と同上専門家は見る ■
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