なるほど、ロッキードが言うようにこれから量産効果が出て価格が下がってくるというのですが、エンジンは含まない機体価格なので注意が必要ですし、これから出てくる開発期間中の不具合を改善すると都度価格に跳ね返ったり、一部国が発注を減らそうとしていたり、当の米国も変更の動きがちらほらしている中でその通りに行くのでしょうかね。また、日本には為替変動の影響もあります。円安は当面変わらないでしょうから、どちらにせよ日本には高い買い物になりますね。高いといえば、海軍仕様のC型がかなり割高になっていますね。
New F-35 Prices: A: $95M; B: $102M; C: $116M
WASHINGTON: ロッキードと米政府が本日総額47億ドルのF-35低率初期生産ロット8の契約に調印した。
その内容は「ロッキード・マーティン株式会社、ロッキード・マーティン・エアロノーティクス株式会社(テキサス州フォートワース)は総額$4,123,746,486の新契約で以前に交付ずみ固定価格による報奨金付き確定契約(N00019-13-C-0008) を修正し、低率初期生産 (LRIP) ロットVIIIとしてF-35ライントニングII 合計43機を生産する。契約には500百万ドルの事前調達を含むものとする」とある。
読者各位はご存知と思うが、この契約で43機を生産し、29機が合衆国向け、14機が海外向けだ。機体平均単価(エンジンは別契約)は「LRIP7契約より3.5%低く、当初のLRIP1と比較すれば57%減」と統合打撃戦闘機開発室が発表している。
機体価格ではロッキードでJSF担当の部長 Lorraine Martinが昨年12月に約束しているが、2019年までにF-35Aを現在のドル価値で75百万ドルにするのが目標だ。実現すれば「現在の第四世代戦闘機より安価になる」
米国向けの機体は19機が空軍向けF-35A、6機が海兵隊向けF-35B、4機が海軍のF-35Cだ。イスラエルは2機、日本は4機、それぞれF-35Aを初めて受け取る。ノルウェーにはF-35A2機、英国はF-35Bを4機受領する。全機が予定通り引き渡されるとF-35は合計200機が8カ国で飛ぶことになる。
米政府は契約内容の一部を公表している。ロッキードは契約金額を超過する場合は100%自社負担する。また政府と同社は契約金額を下回った分は折半するが、政府に2割、ロッキードが8割受け取る。
これとは別にロッキードは別途決める性能諸元を達成すると追加支払いを受けることになっている。■
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