スキップしてメイン コンテンツに移動

★スコーピオンの初の顧客はUAEになるのか




UAE Negotiating Possible Scorpion Purchase

Nov. 2, 2014 - 03:45AM   |  
By AARON MEHTA and AWAD MUSTAFA   |   Comments

Sources say the UAE is in serious talks about becoming an early customer of the Textron AirLand Scorpion jet.
消息筋によればUAEがテキストロン・エアランドのスコーピオン購入を真剣に検討し商談中だという。 (Darin LaCrone / Textron AirLand)

WASHINGTON AND DUBAI — アラブ首長国連合はテキストロン・エアランドと同社の新型スコーピオンジェット機の導入を巡り商談中であると複数筋が伝えている。
  1. また成約まではいかないが、商談内容を知る関係者からは商談は進行中で、同国のトップ級とテキストロンCEOも話をしている模様だ。.
  2. 「UAEがスコーピオンに関心を示し、テキストロンシステムズのCEOエレン・ロード Ellen Lord が現地を訪問しUAE空軍関係者と数回協議している、と内部事情に詳しい米政府関係者が明かしている。
  3. スコーピオン営業推進チームはテキストロン・エアランド社内に設置され、テキストロン・システムズには所属していないが、業界筋によればロードが数回訪問した際には同機の話題も含まれているという。
  4. スコーピオンはISR機でありながら攻撃能力も備えている。2013年9月に発表された際には業界内で懐疑的な意見が強かったが、低コストとモジュラー構造により一般に流通している装備を使い、複合材を使用する利点もあるという。
  5. 米政府関係者と業界筋によればUAEがスコーピオンに目を付ける理由はまずアル・フルサンAl Fursan航空展示アクロバティック飛行隊(現在はアレニア・アエルマッキMB-339を使用中)向けだという。
  6. アクロバット飛行はテキストロンが想定したミッションではないが、業界筋によればアル・フルサン向けに導入すればその後の関係拡大の一歩となるという。
  7. UAEがアレニア・アエルマッキM-346を練習機に選定したのは2009年で、48機導入を決めた。取引にUAV売却も含めたため、技術移転規則にひっかかり商談が中断した経緯がある。現在までこの商談の方向性は双方から発表されていない。
  8. 8月になり、スコーピオンチームからDefense Newsに対し練習機専用型を開発中との話がでた。双発、尾翼2枚の構造はそのままで主翼を短くし、エンジン推力も増やすとの説明だった。
  9. スコーピオン導入で実際に飛行時間あたり費用がどう変化するかは不明だが、推定値の段階でISR/練習機型はM-346に対し十分な魅力があるとされる。
  10. テクストロン商談を後押ししそうなのがUAE国営製造会社 Strata Manufacturingで複合材胴体部分で同機製造に加わる。
  11. 「経済効果が重要な要素です。国営企業は同機の諸元を見て何機製造できるか試算するでしょうし、UAEは航空機製造に参入したいと希望していましたからね」(業界筋)
  12. テクストロン関係者は国営企業の親会社ムバダラ航空宇宙 Mubadala Aerospaceに同機の技術諸元を説明ずみという。
  13. ただし両社の提携は一筋縄ではいかないようだ。
  14. かねてからUAEには同機のローンチカスタマーになることに抵抗があった。これは今も同じで、同上業界筋によれば同国は正式購入の前にテクストロンが別の顧客を見つけるよう期待しているという。だが、具体的な購入先は浮上していない。テクストロンはアジアに大きな商機があると見ている。
  15. 業界筋によれば同社はすでにマレーシア、ブルネイ、フィリピン、インドネシア、バーレーン、カタール、サウジアラビアの各国と意見交換を行っているとし、このうちマレーシアとブルネイが実現度が一番高い。
  16. UAEが求める練習機仕様を実際に作ると、追加技術分析が必要となり、正式合意はまだ先ではないか、というのが同上技術筋の見方だ。
  17. 「あと18ヶ月しないと無理で、ひょっとすると2年になるかも。2016年というところでしょうか。それでもテクストロンが受注すること地見ています」
  18. UAEから見解は得られず、テクストロン広報も直接の言及を避けた。「当社の方針は将来の案件について一切のコメントをしないというものですが、スコーピオンに対する各国の関心は強いものがあり、今も増えていますので、ローンチカスタマー候補の国があると言えます」
  19. 同社は広報を巧みに展開し同機への関心を高めてきたが、2013年9月に突如公開するまでは秘密を守ってきた。
  20. だが、同機を広く各地に移動させ、ファーンボロショーや空軍協会年次総会で実機を公開したが、確定受注はまだないままだ。
  21. ただ同社は米国での営業も忘れていない。その中にはスコーピオンを練習機に改修し、米空軍のT-X次期練習機として採用を狙う案もある。それでも同社は最初の顧客は海外と見ている。
  22. Defense News取材で7月に語った同社顧問ホイット・ピーターズ(元空軍長官)Whit Peters は同機の営業の狙いを示していた。
  23. 「ISRに加えて、攻撃能力の実施を狙う空軍は各地に見られます。ただし、現実的に各国は支払い可能な機体価格と安全な運航を求めています」 ■


コメント

このブログの人気の投稿

フィリピンのFA-50がF-22を「撃墜」した最近の米比演習での真実はこうだ......

  Wikimedia Commons フィリピン空軍のかわいい軽戦闘機FA-50が米空軍の獰猛なF-22を演習で仕留めたとの報道が出ていますが、真相は....The Nationa lnterest記事からのご紹介です。 フ ィリピン空軍(PAF)は、7月に行われた空戦演習で、FA-50軽攻撃機の1機が、アメリカの制空権チャンピオンF-22ラプターを想定外のキルに成功したと発表した。この発表は、FA-50のガンカメラが捉えた画像とともに発表されたもので、パイロットが赤外線誘導(ヒートシーキング)ミサイルでステルス機をロックオンした際、フィリピンの戦闘機の照準にラプターが映っていた。  「この事件は、軍事史に重大な展開をもたらした。フィリピンの主力戦闘機は、ルソン島上空でコープ・サンダー演習の一環として行われた模擬空戦で、第5世代戦闘機に勝利した」とPAFの声明には書かれている。  しかし、この快挙は確かにフィリピン空軍にとって祝福に値するが、画像をよく見ると、3800万ドルの練習機から攻撃機になった航空機が、なぜ3億5000万ドル以上のラプターに勝つことができたのか、多くの価値あるヒントが得られる。  そして、ここでネタバレがある: この種の演習ではよくあることだが、F-22は片翼を後ろ手に縛って飛んでいるように見える。  フィリピンとアメリカの戦闘機の模擬交戦は、7月2日から21日にかけてフィリピンで行われた一連の二国間戦闘機訓練と専門家交流であるコープ・サンダー23-2で行われた。米空軍は、F-16とF-22を中心とする15機の航空機と500人以上の航空兵を派遣し、地上攻撃型のFA-50、A-29、AS-211を運用する同数のフィリピン空軍要員とともに訓練に参加した。  しかし、約3週間にわたって何十機もの航空機が何十回もの出撃をしたにもかかわらず、この訓練で世界の注目を集めたのは、空軍のパイロットが無線で「フォックス2!右旋回でラプターを1機撃墜!」と伝え得てきたときだった。 戦闘訓練はフェアな戦いではない コープサンダー23-2のような戦闘演習は、それを報道するメディアによってしばしば誤解される(誤解は報道機関の偏った姿勢に起因することもある)。たとえば、航空機同士の交戦は、あたかも2機のジェット機が単に空中で無差別級ケージマッチを行ったかのように、脈絡な

主張:台湾の軍事力、防衛体制、情報収集能力にはこれだけの欠陥がある。近代化が遅れている台湾軍が共同運営能力を獲得するまで危険な状態が続く。

iStock illustration 台 湾の防衛力強化は、米国にとり急務だ。台湾軍の訓練教官として台湾に配備した人員を、現状の 30 人から 4 倍の 100 人から 200 人にする計画が伝えられている。 議会は 12 月に 2023 年国防権限法を可決し、台湾の兵器調達のために、 5 年間で 100 億ドルの融資と助成を予算化した。 さらに、下院中国特別委員会の委員長であるマイク・ギャラガー議員(ウィスコンシン州選出)は最近、中国の侵略を抑止するため「台湾を徹底的に武装させる」と宣言している。マクマスター前国家安全保障顧問は、台湾への武器供与の加速を推進している。ワシントンでは、台湾の自衛を支援することが急務であることが明らかである。 台湾軍の近代化は大幅に遅れている こうした約束にもかかわらず、台湾は近代的な戦闘力への転換を図るため必要な軍事改革に難色を示したままである。外部からの支援が効果的であるためには、プロ意識、敗北主義、中国のナショナリズムという 3 つの無形でどこにでもある問題に取り組まなければならない。 サミュエル・ P ・ハンチントンは著書『兵士と国家』で、軍のプロフェッショナリズムの定義として、専門性、責任、企業性という 3 つを挙げている。責任感は、 " 暴力の管理はするが、暴力行為そのものはしない " という「特異な技能」と関連する。 台湾の軍事的プロフェッショナリズムを専門知識と技能で低評価になる。例えば、国防部は武器調達の前にシステム分析と運用要件を要求しているが、そのプロセスは決定後の場当たり的なチェックマークにすぎない。その結果、参謀本部は実務の本質を理解し、技術を習得することができない。 国防部には、政策と訓練カリキュラムの更新が切実に必要だ。蔡英文総統の国防大臣数名が、時代遅れの銃剣突撃訓練の復活を提唱した。この技術は 200 年前のフランスで生まれたもので、スタンドオフ精密弾の時代には、効果はごくわずかでしかないだろう。一方、台湾が新たに入手した武器の多くは武器庫や倉庫に保管されたままで、兵士の訓練用具がほとんどない。 かろうじて徴兵期間を 4 カ月から 1 年に延長することは、適切と思われるが、同省は、兵士に直立歩行訓練を義務付けるというわけのわからない計画を立てている。直立歩行は 18 世紀にプロ