韓国の話題です。先日お伝えした件、やはり韓国が原契約の破棄を米政府に迫り、結果ロッキードがこのままだと改修契約を獲得しそうというお話です。何かと騒ぎが発生するのがお隣の国の常のようですね
South Korea, Pentagon Kill BAE F-16 Upgrade Contract
Nov. 5, 2014 - 08:17PM |
By AARON MEHTA | Comments
A contract with BAE to upgrade South Korean F-16s has been canceled at the request of Seoul. (South Korean Defense Ministry / AFP)
WASHINGTON — 韓国からの要請を受けたペンタゴンがF-16改修事業でBAEとの契約を正式に取り消した。これにより韓国はロッキード・マーティン含む企業に再入札させることになりそうだ。
- ペンタゴンが134機のKF-16を対象とした「第一段階」の契約は「便宜上」終了させたと5日に発表。
- 本件は有償対外軍事援助のため、合衆国政府が韓国に代わり契約を終了させたが、韓国は二週間前から想定外の価格上昇が第二段階で出ていると抗議をしていた。
- メーカーのロッキード・マーティンが絶対的に有利とみられていただけにBAEの契約獲得は大きな突破口とみられていた。第1段階が始まった今年は順調に推移している一方で第二段階の交渉が始まっていた。
- 10月になり韓国高官がこっそりと費用上乗せしていると文句を言い始めたのは予想外で、韓国軍事筋は合衆国政府が470百万ドル、BAEが280百万ドルを追加してきたが、当初の合意内容に反すると主張。価格を巡る意見対立は急速に進展し、5日に公式に契約破棄となった。
- BAE広報からは同社が決定に「失望」し、原契約の第一段階分の業務は完成ずみと強調する声明を発表している。
- 「当社としては政府間協議を通じて固定価格契約で双方が合意した作業内容を実施すると明確にしていた。契約の残り部分も当社なら効率よく費用効果高い形で実施できていたはず」と発表。「残念ながら当事業は韓国の厳しい予算制約の影響を受けてしまった。また米空軍が事業経費全体に控えめな態度を取ったことにも影響を受けた」
- そこで大きな勝利をつかむのはロッキードで、BAEと韓国の関係が怪しくなってから同社は裏で動いていた。
- ある筋がDefense Newsに語ったところによればロッキードは改修契約の代償に大幅な技術支援をKF-X戦闘機に提供すると申し出ているという。
- ロッキード広報はKF-16改修契約の詳細は韓国政府関係者に申し入れるべきものと言いながら、同社としてはいつでも対応の準備があることを明かしている。
- 「当社は原メーカーとして唯一の有資格企業であり、世界各地のF-16運用者に最高の価値を提供できる」と同社広報は記し、「今回のF-16改修事業については韓国空軍および合衆国政府に問い合わせてほしい」とする。
- 契約破棄の影響は今後にも出そうだ。韓国軍関係者がDefense NewsにBAEは「望ましくない企業」に分類され今後の商談から除外されるリスクを冒していると述べた。
- ペンタゴンにとってもばつの悪い状況になる。というのもKF-16C/Dブロック52の二機がBAEのフォートワース工場(テキサス州)にすでに到着しており、ミッションコンピュータの交換を第一段階契約で実施するからだ。
- 米政府発表ではペンタゴンはBAEと共同で現行契約を終了させるというが、発生する費用の規模は不明だ。 ■
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