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Northrop May Face Another Global Hawk Battle
Sep 23, 2014Amy Butler | AWIN First
U.S. Navy
NAS PATUXENT RIVER, Maryland —米海軍のMQ-4Cトライトン無人航空機の調達削減の可能性が出てきた。信頼性が予想以上のためだ。
- 主管するジム・ホウク大佐Capt. Jim Hokeによると68機プラス試験用2機を導入し、4機ずつ同時に5編隊、つまり常時20機を戦闘用に投入する構想だという。残る48機は予備。しかし計画段階で信頼度が不明だったため想定は控えめだったという。
- 海軍は公式には予算削減へ対応で調達を削減する予定はない。ホウク大佐はフライトテストのデータから機数削減の余地が生まれそうだという。.
- そうなるとノースロップ・グラマンは再度大変なことになる。同社はロビー活動で空軍向けグローバルホークの存命を実現している。トライトンはグローバルホークのブロック40が原型。
- 海軍は第一回低率初期生産の提案をノースロップ・グラマンに近日中に求める。生産数は2016年度予算までに決定。
- 一方で高高度および低高度でミッション実施に必要な感知回避能力の実現が難航して、解決策を模索している。
- 感知回避レーダーの契約企業にエクセリス Exelis を選んだものの、力不足を露呈した。そこで海軍は代替案を模索しているが、提案企業がない。
- 「既成製品があれば採用したい」とホウクはトライトン初の大陸横断飛行を実施した9月23日に記者団に語っている。
- ホウク大佐は12月までに解決策が前進すると期待している。課題はシステムをトライトン機内に格納し、無線周波数が複雑に込み入る中で作動させ、冷却を確保することだ。.
- トライトン1号機はカリフォーニア州からパックスへ10.8時間、最高高度は58,000 ft.で飛来した。
- 多機能アクティブシステムMultifunction Active System (MFAS) のレーダー、電子支援手段、自動識別システムによる船舶追跡装置の統合は今年末の予定で、その後ミッションシステムのテストに移る。
- レイセオン製MTS-B電子光学赤外線センサーボールは装着ずみ。
- 海軍向け開発用二号機、三号機はノースロップ・グラマンが自社費用で制作し、2017年予定の初期作戦能力獲得まで海軍が利用する。両機ともパックスのテスト部隊に10月末までに加わる。
- 海軍は初期作戦能力獲得の時点で4機をそろえる予定で、その半年前に2機をグアムに配備し、「早期作戦能力」として太平洋の海上監視に投入する。
- ソフトウェアは三段階で更新する。最初の1.0は性能限界確認用に使用ずみ。ヴァージョン2.0は基本システム統合とセンサー機能の作戦評価用で、2016年第一四半期に供用可能となる。合成開口レーダーモードはまだ利用できない。同様にESMセンサーによる目標の地理情報把握も使えない。第三段目が最終アップデートになりセンサー機能すべてが使えるようになり、初期作戦能力獲得に合わせる、と言うのがホウク大佐の説明だ。
- MFASレーダーのテストは代理機体で行っている。ホウク大佐によれば同レーダーはこれまで38回のフライトを実施し、レーダーモードすべてを試行した。ソフトウェア更改二回目で海洋捜索、逆合成開口レーダー(艦船の識別に使用)の評価をするという。
- トライトンはボーイングP-8哨戒機とともに常時海洋監視で艦隊を支援するのを目指している。
- 「P-8乗員がトライトンを遠隔操作する構想もありますが、予算が現時点でついていません」(ホウク大佐)■
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